TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025070320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180548
出願日2023-10-19
発明の名称空調システム
出願人三機工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F24F 13/02 20060101AFI20250424BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】複数のエリアに分けられている空間を空調するにあたり、空調機の機器コストや工事コストを抑える。
【解決手段】空調システム100は、空調機10と、空調機からの空調空気を第1エリアAに供給する第1ダクト系20と、空調機からの空調空気を含む空気を第2エリアBに供給する第2ダクト系30を備える。第1ダクト系は、空調空気を第1エリア内に吹き出すための複数の第1吹出口25と、第1吹出口よりも上流側に設けられた空調空気の分岐給気口22を有する。第2ダクト系は、分岐給気口との間に所定のクリアランスを設けて配置され分岐給気口からの空調空気と室内空気を混合した混合空気を吸気するための吸気口32と、この混合空気を第2エリア内に吹き出すための複数の第2吹出口36と、吸気口から取り込んだ混合空気を第2吹出口へ送り出すブースターファン33を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
空調機と、前記空調機からの空調空気を第1エリアに供給する第1ダクト系と、前記空調機からの空調空気を含む空気を第2エリアに供給する第2ダクト系を備えた空調システムであって、
前記第1ダクト系は、
前記空調空気を前記第1エリア内に吹き出すための複数の第1吹出口と、
前記第1吹出口よりも上流側に設けられた前記空調空気の分岐給気口を有し、
前記第2ダクト系は、
前記分岐給気口との間に所定のクリアランスを設けて配置され、前記分岐給気口からの空調空気と室内空気を混合した混合空気を吸気するための吸気口と、
前記混合空気を前記第2エリア内に吹き出すための複数の第2吹出口と、
前記吸気口から取り込んだ前記混合空気を前記第2吹出口へ送り出すブースターファンを有する
空調システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記クリアランスは、250~2000mmである
請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記第1ダクト系は、前記第1エリア全体に対して前記空調空気を供給するエリア空調を行うように構成されており、
前記第2ダクト系は、前記第2エリアの局所に対して前記混合空気を供給するスポット空調を行うように構成されている
請求項1に記載の空調システム。
【請求項4】
前記第1ダクト系は、閉ループを形成するように構成されたループダクトが前記第1エリア内に配置されている
請求項1又は請求項2に記載の空調システム。
【請求項5】
前記ブースターファンは、前記空調機の稼働中に、オンとオフを切り替えることができるように構成されている
請求項1又は請求項2に記載の空調システム。
【請求項6】
前記第2ダクト系は、前記第2ダクト系内を流通する前記混合空気の風量を調整するためのダンパをさらに有する
請求項1又は請求項2に記載の空調システム。
【請求項7】
前記第2ダクト系のうち、前記吸気口及び前記ブースターファンは前記第1エリア内に設けられ、前記第2吹出口の少なくとも1つは前記第2エリア内に設けられている
請求項1又は請求項2に記載の空調システム。
【請求項8】
空調機と、前記空調機からの空調空気を第1エリアに供給する第1ダクト系と、前記空調機からの空調空気を含む空気を第2エリアに供給する第2ダクト系を備えた空調システムであって、
前記第1ダクト系は、
前記空調空気を前記第1エリア内に吹き出すための複数の第1吹出口と、
前記第1吹出口よりも上流側に設けられた前記空調空気の分岐給気口を有し、
前記第2ダクト系は、
前記分岐給気口との間に所定のクリアランスを設けて配置され、前記分岐給気口からの空調空気と室内空気を混合した混合空気を吸気するための吸気口と、
前記混合空気を前記第2エリア内に吹き出すための複数の第2吹出口と、
前記吸気口から取り込んだ前記混合空気を前記第2吹出口へ送り出すブースターファンを有し、
前記第1エリアは、事務エリアであり、
前記第2エリアは、前記事務エリアに連通し発熱機器が設置された生産エリアであり、
前記第1エリアと前記第2エリアの連通部に排気口が設けられており、
前記第1ダクト系は、閉ループを形成するように構成されたループダクトが前記第1エリア内に配置されており、
前記第1ダクト系のうち、前記連通部側のダクトは、前記排気口よりも前記第1エリア側に配置され、
前記第1ダクト系のうち、前記連通部とは反対側のダクトは、前記第1エリアの壁に沿って配置されている
空調システム。
【請求項9】
前記第1ダクト系のうち、前記連通部側のダクトは、前記連通部とは反対側のダクトよりも、前記第1吹出口の間隔が狭くなっている
請求項8に記載の空調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空調システムに関する。具体的に説明すると、本発明は、例えば事務エリアと生産エリアとが併設された室内空間をコストを抑えつつ効率的に空調するためのシステムに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、複数の空調機を設置し、各空調機から複数の空調エリアに通じる給気ダクトをそれぞれ設けて、各空調エリアに対して空調機からの空調空気を個別に供給する空調システムが知られている(特許文献1等)。
【0003】
例えば工場などでは、ある空調空間が、作業員がPCなどを利用して事務作業を行う事務エリアと、電動機や内燃機関を持つ発熱機器が設置され主に作業員がこのような機器を利用しながら生産活動を行う生産エリアに分けられていることがある。このような場合に、特許文献1のような空調システムによれば、例えば夏場を想定した場合に、生産エリアに空調空気を提供する空調機の台数を事務エリアよりも多く設置し、生産エリアに対しては比較的に設定温度を低くした冷房を行うなど、エリアごとに個別に空調の制御を行うことが容易になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-241163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のシステムにおいては、事務エリアと生産エリアに少なくとも1台ずつ空調機を設置する必要があるため、空調機の機器コストや工事コストが嵩むという課題がある。
【0006】
また、空調エリアごとに空調機を必要台数設ける従来のシステムにおいては、エリアごとに最大熱負荷で想定した空調機を設ける必要がある。例えば、生産エリア内に発熱機器が設置されている場合、この生産エリアの室内温度は事務エリアに比べて高くなると想定され、生産エリアの最大熱負荷は事務エリアよりも高くなることから、生産エリアについては空調空気を供給する空調機を事務エリアに比べてて多く設置することが求められる。ただし、工場内の空調空間が事務エリアと生産エリアに分けられている場合、事務エリアには勤務期間中に事務員が常に滞在し、生産エリアには作業員が滞在する時間は限られているというケースが想定される。この場合、事務エリアには空調空気を常時供給する必要があるが、生産エリアには作業員が作業を行う前後の期間だけ空気空気を供給すれば十分である。しかしながら、前述のように、各エリアの最大熱負荷を想定して空調機の台数を決める場合、生産エリアには空調空気を常時供給する必要がないにも関わらず、事務エリアに比べて空調機の台数を多くする必要があり、空調機の運用が非効率なものとなっていた。
【0007】
そこで、本発明は、複数のエリアに分けられている空間を空調するにあたり、空調機の機器コストや工事コストを抑えることを目的の一つとする。また、本発明は、複数のエリアに分けられている空調空間をより効率的に空調することも目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の発明者は、上記の従来発明の問題を解決する手段について鋭意検討した結果、第1エリア内の第1ダクト系と第2エリア内の第2ダクト系に同じ空調機からの空調空気を供給するように構成するとともに、第1ダクト系の分岐給気口と第2ダクト系の吸気口の間に所定のクリアランスを設け、第2ダクト系には空調機からの空調空気と第1エリア内の室内空気の混合空気が供給されるようにすることで、空調機の機器コストや工事コストを抑えつつ、各エリアに適した空調を効率的に行うことができるようになるという知見を得た。具体的に説明すると、本発明は以下の構成を有する。
【0009】
本発明は、空調システム100に関する。本発明に係る空調システム100は、空調機10、第1ダクト系20、及び第2ダクト系30を備える。空調機10は、温度、湿度、空気清浄、及び気流の1つ以上が調整された空調空気を生成する。第1ダクト系20は、空調機10からの空調空気を第1エリアAに供給する。第2ダクト系30は、空調機10からの空調空気を含む空気を第2エリアBに供給する。第1エリアAと第2エリアBは隣接するエリアであることが好ましいが、これらのエリアの間に別のエリアが存在していてもよい。また、第1エリアAと第2エリアBは少なくとも部分的に空気が抜けるように連通していることが好ましい。ただし、これらのエリアの間に隔壁が設けられていてもよい。なお、後述するように、第2ダクト系30は、空調機10からの空調空気と室内空気を混合した空気を第2エリアBへと供給することになる。
【0010】
ここで、第1ダクト系20は、分岐給気口22と複数の第1吹出口25を有する。第1吹出口25は、空調機10からの空調空気を第1エリアA内に吹き出すための吹出口である。分岐給気口22は、第1吹出口25よりも第1ダクト系20の上流側に設けられており、空調機10からの空調空気を第2ダクト系30に向けて分岐させる。第2ダクト系30は、吸気口32と、ブースターファン33と、複数の第2吹出口36を有する。吸気口32は、第1ダクト系20の分岐給気口22との間に所定のクリアランスを設けて配置されており、この分岐給気口22からの空調空気と室内空気を混合した混合空気を吸気する。なお、ここにいう室内空気は、第1エリアA内の室内空気であることが好ましいが、これに限られず、第2エリアB内の室内空気やその他のエリアの室内空気であってもよい。第2吹出口36は、この混合空気を第2エリアB内に吹き出すための吹出口である。ブースターファン33は、吸気口32から第2ダクト系30内に取り込んだ混合空気を第2吹出口36へ送り出すように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

三機工業株式会社
部品保持具
5日前
三機工業株式会社
部品の送り機構
5日前
三機工業株式会社
長尺物の支持機構
5日前
三機工業株式会社
ワーク管理システム
10日前
三機工業株式会社
ボール搬送コンベヤ
25日前
三機工業株式会社
ロボットハンド、及びロボット
10日前
個人
即湯器
5か月前
個人
空気調和機
10日前
個人
エアコン室内機
4日前
株式会社コロナ
加湿器
5か月前
株式会社コロナ
給湯装置
4か月前
株式会社コロナ
空調装置
3か月前
株式会社コロナ
空調装置
2か月前
株式会社コロナ
加湿装置
2か月前
株式会社コロナ
加湿装置
4か月前
株式会社コロナ
加湿装置
4か月前
株式会社コロナ
加湿装置
1か月前
株式会社コロナ
空調装置
2か月前
株式会社コロナ
空調装置
4か月前
株式会社コロナ
暖房装置
5か月前
株式会社コロナ
加湿装置
18日前
株式会社コロナ
給湯装置
5か月前
株式会社コロナ
加湿装置
5か月前
株式会社コロナ
空調装置
4か月前
株式会社コロナ
空調装置
3か月前
個人
住宅換気空調システム
3か月前
株式会社コロナ
空気調和機
1か月前
株式会社コロナ
貯湯式給湯機
13日前
個人
ソーラークッカー
4か月前
株式会社パロマ
給湯器
4か月前
株式会社パロマ
給湯器
4か月前
株式会社コロナ
風呂給湯装置
4か月前
ダイニチ工業株式会社
暖房装置
3か月前
ダイニチ工業株式会社
暖房装置
3か月前
株式会社ヒューテック
屋内装置
4か月前
ダイニチ工業株式会社
空調装置
4か月前
続きを見る