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公開番号
2025111293
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005629
出願日
2024-01-17
発明の名称
貫通穴の止水構造および止水方法
出願人
三機工業株式会社
代理人
弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類
F16L
5/00 20060101AFI20250723BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】シーリング材の劣化を抑制して止水能力を維持可能な貫通穴の止水構造を提供する。
【解決手段】中空パネルの貫通穴に板厚方向一方側から挿入され、基端部に第1フランジを有する樹脂製のソケットと、貫通穴に板厚方向他方側から挿入され、少なくとも先端部がソケットに内挿され、基端部に第2フランジを有する樹脂製のパイプを備える。ソケットとパイプは接着され、内部に配管が挿通される。第1バックアップ材は、第1フランジと中空パネルの間の第1隙間と、第2フランジと中空パネルの間の第2隙間に配置される。第1シーリング材は、第1バックアップ材の径方向外側に充填される。第2バックアップ材は、板厚方向一方側の配管とソケットの間の第3隙間と、板厚方向他方側の配管とパイプの間の第4隙間に配置される。第2シーリング材は、第2バックアップ材の板厚方向外側に充填される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
建物の外壁を板厚方向に貫通する貫通穴の止水構造であって、前記外壁が中空パネルで構成され、前記貫通穴に配管が挿通されるものにおいて、
前記貫通穴に板厚方向一方側から挿入され、板厚方向一方側の基端部に第1フランジを有する樹脂製のソケットと、
前記貫通穴に板厚方向他方側から挿入され、少なくとも先端部が前記ソケットに内挿され、且つ、板厚方向他方側の基端部に第2フランジを有する樹脂製のパイプと、を備え、
前記ソケットと前記ソケットに内挿された前記パイプとが互いに接着され、接着された前記ソケットと前記パイプの内部に前記配管が挿通され、
前記止水構造は、
前記第1フランジと前記中空パネルとの間の第1隙間、および、前記第2フランジと前記中空パネルとの間の第2隙間に夫々配置される第1バックアップ材と、
前記第1隙間および前記第2隙間における前記第1バックアップ材の径方向外側に夫々充填される第1シーリング材と、
前記配管の板厚方向一方側の部分と前記ソケットとの間の第3隙間、および、前記配管の板厚方向他方側の部分と前記パイプとの間の第4隙間に夫々配置される第2バックアップ材と、
前記第3隙間および前記第4隙間における前記第2バックアップ材の板厚方向外側に夫々充填される第2シーリング材と、
を備える貫通穴の止水構造。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記第1フランジは前記ソケットの前記基端部に溶接され、前記第2フランジは前記パイプの前記基端部に溶接される請求項1に記載の貫通穴の止水構造。
【請求項3】
建物の外壁を板厚方向に貫通する貫通穴の止水方法であって、前記外壁が中空パネルで構成され、前記貫通穴に配管が挿通されるものにおいて、
前記貫通穴に板厚方向一方側から、板厚方向一方側の基端部に第1フランジを有する樹脂製のソケットを挿入する工程と、
前記貫通穴に板厚方向他方側から、板厚方向他方側の基端部に第2フランジを有する樹脂製のパイプを、前記パイプの少なくとも先端部が前記ソケットに内挿されるように挿入する工程と、
前記ソケットと前記ソケットに内挿された前記パイプとを互いに接着する工程と、
前記第1フランジと前記中空パネルとの間の第1隙間、および、前記第2フランジと前記中空パネルとの間の第2隙間に、第1バックアップ材を夫々設ける工程と、
前記第1隙間および前記第2隙間における前記第1バックアップ材の径方向外側に第1シーリング材を夫々充填する工程と、
前記配管の板厚方向一方側の部分と前記ソケットとの間の第3隙間、および、前記配管の板厚方向他方側の部分と前記パイプとの間の第4隙間に、第2バックアップ材を夫々設ける工程と、
前記第3隙間および前記第4隙間における前記第2バックアップ材の板厚方向外側に第2シーリング材を夫々充填する工程と、
を含む貫通穴の止水方法。
【請求項4】
前記ソケットに前記パイプを内挿した状態で前記第2フランジと前記中空パネルとの間に所定の前記第1隙間および前記第2隙間が形成されるように、前記パイプの長さを調整する工程をさらに含む請求項3に記載の貫通穴の止水方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、建物の外壁を板厚方向に貫通する貫通穴の止水構造および止水方法に関し、特に、外壁が中空パネルで構成され、貫通穴に配管が挿通されるものに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、建物の外壁を押出成形セメント板で構成し、押出成形セメント板の接合部を介した水の侵入を抑制する止水構造が開示されている。
【0003】
ところで、押出成形セメント板のような中空パネルを板厚方向に貫通する貫通穴を開設し、貫通穴に給水配管などの金属製の配管を挿通する場合がある。この場合、屋外側からの雨水や中空パネルの中空部からの雨水が貫通穴を介して屋内側に進入しないように止水する必要がある。
【0004】
従来の止水構造では、中空パネルの屋外側および屋内側にて、貫通穴と中空パネルとの間の隙間にシーリング材を形成していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-19562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の止水構造は、2面シーリング(三角シーリング)であるため、シーリング材が比較的短期間(例えば、数年)で劣化し、結果として、比較的短期間で止水能力が低下するという問題があった。
【0007】
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものである。本開示は、シーリング材の劣化を抑制して止水能力を維持可能な貫通穴の止水構造および止水方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本開示の第1の観点は、建物の外壁を板厚方向に貫通する貫通穴の止水構造に関連する。外壁は中空パネルで構成され、貫通穴に配管が挿通される。止水構造は、貫通穴に板厚方向一方側から挿入され、板厚方向一方側の基端部に第1フランジを有する樹脂製のソケットと、貫通穴に板厚方向他方側から挿入され、少なくとも先端部がソケットに内挿され、且つ、板厚方向他方側の基端部に第2フランジを有する樹脂製のパイプと、を備える。ソケットとソケットに内挿されたパイプとは互いに接着され、接着されたソケットとパイプの内部に配管が挿通される。止水構造は、第1バックアップ材と、第1シーリング材と、第2バックアップ材と、第2シーリング材と、を備える。第1バックアップ材は、第1フランジと中空パネルとの間の第1隙間、および、第2フランジと中空パネルとの間の第2隙間に夫々配置される。第1シーリング材は、第1隙間および第2隙間における第1バックアップ材の径方向外側に夫々充填される。第2バックアップ材は、配管の板厚方向一方側の部分とソケットとの間の第3隙間、および、配管の板厚方向他方側の部分とパイプとの間の第4隙間に夫々配置される。第2シーリング材は、第3隙間および第4隙間における第2バックアップ材の板厚方向外側に夫々充填される。
【0009】
第2の観点は、第1の観点に加えて、次の特徴を更に有する。第1フランジはソケットの基端部に溶接され、第2フランジはパイプの基端部に溶接される。
【0010】
上記の課題を解決するため、本開示の第3の観点は、建物の外壁を板厚方向に貫通する貫通穴の止水方法に関連する。外壁は中空パネルで構成され、貫通穴に配管が挿通される。止水方法は、貫通穴に板厚方向一方側から、板厚方向一方側の基端部に第1フランジを有する樹脂製のソケットを挿入する工程と、貫通穴に板厚方向他方側から、板厚方向他方側の基端部に第2フランジを有する樹脂製のパイプを、パイプの少なくとも先端部がソケットに内挿されるように挿入する工程と、ソケットとソケットに内挿されたパイプとを互いに接着する工程と、第1フランジと中空パネルとの間の第1隙間、および、第2フランジと中空パネルとの間の第2隙間に、第1バックアップ材を夫々設ける工程と、第1隙間および第2隙間における第1バックアップ材の径方向外側に第1シーリング材を夫々充填する工程と、配管の板厚方向一方側の部分とソケットとの間の第3隙間、および、配管の板厚方向他方側の部分とパイプとの間の第4隙間に、第2バックアップ材を夫々設ける工程と、第3隙間および第4隙間における第2バックアップ材の板厚方向外側に第2シーリング材を夫々充填する工程と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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