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公開番号2025150356
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024051193
出願日2024-03-27
発明の名称壁吸い込みフィルタユニットのパンチングフェースおよび戸袋の構造
出願人三機工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 7/02 20060101AFI20251002BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】戸袋内などの狭い空間を有効に利用して空気取り入れ口にできる壁吸い込みフィルタユニットのパンチングフェースおよび戸袋の構造を提供する。
【解決手段】フィルタユニット11が設けられる控え壁12と、その控え壁12の前方16～24mmの位置を覆う引き戸13との間戸袋20に配置されるパンチングフェース14。パンチングフェース14は、矩形状の正面パネル23と、正面パネル23の上端、下端および左右の側縁から立ち上がる高さ7～11mmの枠部24とからなり、正面パネル23に多数のパンチング孔23aが形成され、枠部24に、長手方向に延びる開口22が形成されている。パンチングフェース14を吸い込みフィルタユニット11に用いた戸袋の構造10。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
フィルタユニットが設けられる壁と、その壁の前方１６～２４ｍｍの位置を覆う板体との間の狭い空間に配置され、前記壁に取り付けられるパンチングフェースであって、
矩形状の正面パネルと、
正面パネルの上端、下端および左右の側縁からそれぞれ立ち上がる高さ７～１１ｍｍの枠部とからなり、
正面パネルに多数のパンチング孔が形成され、
枠部に、枠部で囲まれる空間と外部とを連通し、枠部の長手方向に延びる複数の開口が形成されている、パンチングフェース。
続きを表示（約 590 文字）【請求項２】
前記狭い空間が戸袋であり、
前記板体が戸袋に収納される引き戸であり、
前記壁が戸袋の控え壁であり、
収納されたときの引き戸と正面パネルとの隙間が８～１２ｍｍである、
請求項1記載のパンチングフェース。
【請求項３】
前記開口の総面積Ｓと、前記引き戸と正面パネルの隙間面積（隙間ｄ×対応外周長さＹ）の比率Ｋ（Ｓ／ｄ×Ｙ）が、０．６～０．９の範囲にある、
請求項２記載のパンチングフェース。
【請求項４】
前記開口を有する枠部の一つが戸袋内と外部とを仕切る仕切り壁と当接しており、その仕切り壁の当接部位が外部と連通している、
請求項２記載のパンチングフェース。
【請求項５】
フィルタユニットが設けられる控え壁と、
控え壁の前方１６～２４ｍｍの位置を開閉自在に覆う引き戸と、
控え壁に取り付けられるパンチングフェースとからなり、
パンチングフェースが、矩形状の正面パネルと、正面パネルの上端、下端および左右の側縁からそれぞれ立ち上がる高さ７～１１ｍｍの枠部とからなり、
正面パネルに多数のパンチング孔が形成され、
枠部に、枠部で囲まれる空間と外部とを連通し、枠部の長手方向に延びる複数の開口が形成されている、
戸袋の構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、壁吸い込みフィルタユニットのパンチングフェースおよびそれを用いた戸袋の構造に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
クリーンルームなどでは、室内の空気を天井と床面あるいは対向する側壁に、吹き出し口と吸込み口を設け、空気をＨＥＰＡフィルタなどのフィルタユニットである程度清浄化したうえで、室内に取り込んだり、外部に放出したりする（特許文献１参照）。このようなフィルタユニットでは、吹き出し口の内側にフィルタボックスを設け、フィルタエレメントを押し込んだ上で、パンチングフェースで覆って固定する。
【０００３】
パンチングフェースは、建具の一部であり、自重を支えたり形状を維持したりするため、立体的な形態にして剛性を付与することが多い。他方、特許文献２の空気清浄機のように、本体ケースに吸込み口を設け、吸い込み口の内側にフィルタを配置することもある。ところで吸い込み口を室内や廊下などの壁面に設ける場合、人や物の行き来などの妨げにならないよう、できるだけ突出しない、薄いパンチングフェースが求められる。
【０００４】
特許文献３および特許文献４では、戸袋（引き戸収納部）内の空間を空気の通路として利用して、省スペースを実現する技術を提案している。特許文献３の換気システムは、部屋と廊下の間仕切り壁に多数の縦スリットからなる通気口を形成し、引き戸で出入り口を閉じているときでも室内の空気を換気できる。そして引き戸や控え壁に吸音材を貼り付けて、通気音を抑制している。特許文献４は、戸袋の表面パネルに開閉自在のルーバ付きの通風口を設け、さらに表面パネルを着脱自在とした間仕切り構成を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開昭６３－４６３２７号公報
特開２００１－３２４１８１号公報
特開平１０－３１８５８１号公報
実開昭４９－１０６１０７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
特許文献１のクリーンルームでは、パンチングフェースを床などに広く敷き詰めるが、このような構造を廊下と室内の仕切り壁などの吸い込み口に適用することは経済的でない。特許文献２の空気清浄機の本体ケースの一部をパンチングフェースとして利用したり、特許文献３、４のように戸袋内の控え壁に適用したりすることも考えられる。しかし戸袋内は引き戸が出入りするなど、スペース的に制約が大きい。
【０００７】
本発明は、戸袋内などの狭い空間を有効に利用して空気取り入れ口を構成できるシンプルな構成の壁吸い込みフィルタユニットのパンチングフェースおよび戸袋の構造を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明のパンチングフェース１４は、フィルタユニット１１が設けられる壁（控え壁１２）と、その壁（１２）の前方１６～２４ｍｍの位置を覆う板体（引き戸１３）との間の狭い空間（戸袋２０）に配置され、前記壁（１２）に取り付けられるパンチングフェース１４であって、矩形状の正面パネル２３と、正面パネル２３の上端、下端および左右の側縁からそれぞれ立ち上がる高さ７～１１ｍｍの枠部２４とからなり、正面パネル２３に多数のパンチング孔２３ａが形成され、枠部２４に、枠部２４で囲まれる空間と外部とを連通し、枠部２４の長手方向に延びる複数の開口２２が形成されていることを特徴としている。
【０００９】
このようなパンチングフェース１４は、前記狭い空間が戸袋２０であり、前記板体が戸袋２０に収納される引き戸１３であり、前記壁が戸袋２０の控え壁１２であり、収納されたときの引き戸１３と正面パネル２３との隙間ｄが８～１２ｍｍであるものが好ましい。また、前記開口２２の総面積Ｓと、前記引き戸１３と正面パネル２３の隙間面積（隙間ｄ×対応外周長さＹ）との比率Ｋ（Ｓ／ｄ×Ｙ）が、０．６～０．９の範囲にあるものが一層好ましい。また、前記開口２２を有する枠部２４の一つが戸袋２０内と外部３０を仕切る仕切り壁２８と当接しており、その仕切り壁２８の当接部位が外部３０と連通しているものが好ましい。
【００１０】
本発明の戸袋の構造１０、１０Ａは、フィルタユニット１１が設けられる控え壁１２と、控え壁１２の前方１６～２４ｍｍの位置を開閉自在に覆う引き戸１３と、控え壁１２に取り付けられるパンチングフェース１４とからなり、パンチングフェース１４が、矩形状の正面パネル２３と、正面パネル２３の上端、下端および左右の側縁からそれぞれ立ち上がる高さ７～１１ｍｍの枠部２４とからなり、正面パネル２３に多数のパンチング孔２３ａが形成され、枠部２４に、枠部２４で囲まれる空間と外部とを連通し、枠部２４の長手方向に延びる複数の開口２２が形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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