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公開番号2025153962
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056704
出願日2024-03-29
発明の名称建具
出願人株式会社LIXIL
代理人個人,個人,個人
主分類E06B 1/32 20060101AFI20251002BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】樹脂製の枠体の熱軟化及び荷重による変形を抑制することができる建具を提供すること。
【解決手段】枠体と、枠体の内側にスライド移動可能に納められる障子と、を備える建具であって、枠体は、樹脂製の枠本体と、枠本体の内面から見付け方向に突出して障子と接触もしくは見込み方向に近接して配置される突出部と、を有し、突出部の少なくとも一部が金属で構成されるか、もしくは、枠本体及び突出部のうちの少なくとも突出部の少なくとも一部が耐熱性樹脂で構成される、建具。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
枠体と、前記枠体の内側にスライド移動可能に納められる障子と、を備える建具であって、
前記枠体は、樹脂製の枠本体と、前記枠本体の内面から見付け方向に突出して前記障子と接触もしくは見込み方向に近接して配置される突出部と、を有し、
前記突出部の少なくとも一部が金属で構成されるか、もしくは、前記枠本体及び前記突出部のうちの少なくとも前記突出部の少なくとも一部が耐熱性樹脂で構成される、建具。
続きを表示（約 610 文字）【請求項２】
前記突出部は、前記枠本体と一体に形成される突出部本体と、前記突出部本体を補強する補強部と、を有し、
前記補強部は、金属で構成されるか、もしくは、前記突出部本体及び前記補強部のうちの少なくとも前記補強部は、耐熱性樹脂で構成される、請求項１に記載の建具。
【請求項３】
前記枠体は、前記枠本体の内面に、見込み方向に配列される複数の前記突出部を有し、
前記複数の突出部の前記補強部は、それぞれ前記突出部本体に沿うように見付け方向に延びる見付け壁部を有し、
前記複数の突出部の前記見付け壁部同士は、金属もしくは耐熱性樹脂で構成される見込み方向連結部によって連結される、請求項２に記載の建具。
【請求項４】
前記枠体は、前記枠本体の内面に、見込み方向に配列される複数の前記突出部を有し、
前記複数の突出部は、それぞれ金属もしくは耐熱性樹脂で構成され、
前記複数の突出部同士は、金属もしくは耐熱性樹脂で構成される見込み方向連結部によって連結される、請求項１に記載の建具。
【請求項５】
前記耐熱性樹脂の熱変形温度は、塩化ビニル樹脂の熱変形温度よりも高い、請求項１～４のいずれか１項に記載の建具。
【請求項６】
前記枠体は、二重窓における内窓を構成する枠体である、請求項１～４のいずれか１項に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、建具に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、樹脂製の枠体の内側に障子をスライド移動可能に納めることによって断熱性能に優れる建具が知られている。枠体の上枠及び下枠には、障子のスライド移動をガイドする樹脂製のレールが一体に形成されている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２４－６２７７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
樹脂製の枠体は、通常の使用時において、直射日光等によって温められて軟化する場合がある。特に、障子をスライド移動可能に納めた枠体の場合、障子の荷重が戸車に集中し、下枠に形成されるレールの特定の箇所に大きな荷重が掛かることがある。また、風等によって障子に見込み方向の力が加わると、障子に係合もしくは近接して配置される上枠及び下枠のレールや縦枠のフィンに見込み方向の力が掛かることがある。枠体が直射日光等によって温められると、枠体が熱軟化し、枠体に掛かる荷重によって、枠体に変形が生じることがある。
【０００５】
本開示は、樹脂製の枠体の熱軟化及び荷重による変形を抑制することができる建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示は、枠体と、前記枠体の内側にスライド移動可能に納められる障子と、を備える建具であって、前記枠体は、樹脂製の枠本体と、前記枠本体の内面から見付け方向に突出して前記障子と接触もしくは見込み方向に近接して配置される突出部と、を有し、前記突出部の少なくとも一部が金属で構成されるか、もしくは、前記枠本体及び前記突出部のうちの少なくとも前記突出部の少なくとも一部が耐熱性樹脂で構成される、建具に関する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
第１実施形態に係る建具の縦断面図である。
第１実施形態に係る建具の横断面図である。
図１に示す建具における上枠の拡大図である。
図３に示す上枠を分解して示す図である。
図１に示す建具における下枠の拡大図である。
図５に示す下枠を分解して示す図である。
図２に示す建具における一方の縦枠の拡大図である。
図２に示す建具における他方の縦枠の拡大図である。
第２実施形態に係る建具の縦断面図である。
第２実施形態に係る建具の横断面図である。
図９に示す建具における上枠を分解して示す図である。
図９に示す建具における下枠を分解して示す図である。
図１０に示す建具における一方の縦枠の拡大図である。
図１０に示す建具における他方の縦枠の拡大図である。
第３実施形態に係る建具の縦断面図である。
図１５に示す建具における上枠を分解して示す図である。
図１５に示す建具における下枠を分解して示す図である。
第３実施形態に係る建具における一方の縦枠の拡大図である。
第３実施形態に係る建具における他方の縦枠の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本実施形態に係る建具について図面を参照して詳細に説明する。図１～図８は、第１実施形態に係る建具の適用例を示している。この建具は、建物躯体１００の矩形の開口部に取り付けられる二重窓を構成する内窓１である。二重窓は、外窓Ｗと、内窓１と、によって構成される。外窓Ｗは、引き違い窓であり、図１及び図２では破線で示されている。
【０００９】
内窓１は、外窓Ｗの室内側Ｘ２に配置される樹脂サッシである。外窓Ｗの室内側Ｘ２には、建物躯体１００の開口部の四周に亘る額縁部材１１０が設けられている。額縁部材１１０は、上部に配置される上額縁部材１１０ａ、下部に配置される下額縁部材１１０ｂ及び左右の縦額縁部材１１０ｃによって構成される。内窓１は、額縁部材１１０の内周面に取り付けられる。内窓１は、枠体２と、枠体２の内側に横方向にスライド移動可能に納められる外障子３及び内障子４と、を有して構成される引き違い窓である。但し、本開示の建具は、引き違い窓に限定されず、二重窓の内窓を構成するものに限定されない。本開示の建具は、枠体の内側に、レールに沿って横方向にスライド移動する少なくとも１枚の障子を納めたスライド窓に適用可能である。
【００１０】
ここで、図中の矢印で示す方向について定義する。Ｘ１－Ｘ２方向は、内窓１の室内外方向を示す。Ｘ１は室外側であり、Ｘ２は室内側である。Ｘ１－Ｘ２方向は、内窓１の見込み方向を示す。内窓１において、見込み方向に沿って配置される面を見込み面という。見込み方向に直交する方向は、内窓１の見付け方向を示す。内窓１において、見付け方向に沿って配置される面を見付け面という。見付け方向において、枠体２の外側に向かう方向を外方といい、外方に向いた面を外面という。また、見付け方向において、枠体２の内側に向かう方向を内方といい、内方に向いた面を内面という。
（【００１１】以降は省略されています）

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