TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025164888
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2025141995,2022055044
出願日
2025-08-28,2022-03-30
発明の名称
高天井倉庫への空調システムの設置方法
出願人
三機工業株式会社
代理人
弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類
F24F
13/06 20060101AFI20251023BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】風量調整作業用の足場を設置する必要がない高天井倉庫への空調システムの設置方法を提供する。
【解決手段】高天井倉庫への空調システムの設置方法は、高天井倉庫の床面に、設置作業用の足場を設置することと、設置作業用の足場を用いて、立上げ部および水平部を有する空調ダクトを設置すると共に、水平部の下壁に設けられた複数の透孔に複数の吹出ノズルを夫々挿入することと、複数の吹出ノズルを挿入した後、複数の多段ラックを設置する前に、設置作業用の足場を撤去することと、を含む。複数の多段ラックを設置した後に、複数の吹出ノズルの風量調整を不要とすることで、風量調整作業用の足場の設置を不要とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の多段ラックが設置される高天井倉庫への空調システムの設置方法であって、
前記空調システムは、前記高天井倉庫の床面に設置される空調機と、前記空調機から天井まで立ち上げる立上げ部及びこの立上げ部の上部から天井に沿って水平にのびる水平部を有する空調ダクトと、前記水平部の下壁に前記水平部の長手方向に所定の間隔を存して設けられる複数の透孔と、前記複数の透孔に夫々挿設される複数の吹出ノズルと、を備えるものにおいて、
前記高天井倉庫の床面に、設置作業用の足場を設置することと、
前記設置作業用の足場を用いて、前記立上げ部および前記水平部を設置すると共に、前記水平部に設けられた前記複数の透孔に前記複数の吹出ノズルを夫々挿入することと、
前記複数の吹出ノズルを挿入した後、前記複数の多段ラックを設置する前に、前記設置作業用の足場を撤去することと、
を含み、
前記複数の多段ラックを設置した後に、前記複数の吹出ノズルの風量調整を不要とすることで、風量調整作業用の足場の設置を不要としたことを特徴とする高天井倉庫への空調システムの設置方法。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の高天井倉庫への空調システムの設置方法において、
各吹出ノズルは、上端が前記水平部の上下方向中央まで挿入されることを特徴とする高天井倉庫への空調システムの設置方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の高天井倉庫への空調システムの設置方法において、
前記高天井倉庫は、床面から天井までの高さが10m以上の倉庫であることを特徴とする高天井倉庫への空調システムの設置方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を所定の温度範囲内で保管する高天井倉庫への空調システムの設置方法に関し、より詳しくは、物品を保管する多段ラックが設置される高天井自動倉庫の空調に適したものに関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
図10を参照して、従来の高天井自動倉庫Whの空調システム100として、床面Flに設置される空調機2と、空調機2から天井Ce近傍まで立ち上げる立上げ部31及びこの立上げ部31の上部から天井Ce下面に沿って水平にのびる水平部32を有する空調用ダクト30と、空調用ダクト30の水平部32から複数に分岐しボリュームダンパVDを介して接続された複数の短管ダクト321に設けられる複数の吹出口41と、を備えるものが利用されている。ボリュームダンパVDとしては、例えば、下記特許文献1に開示の如く、角型ダクトの途中の風量調整ダンパとして設置されたものが用いられ、吹出口41としては、例えば、下記特許文献2に開示の如く、グリルに風向調整用のシャッタが付設されたもの(所謂VHSグリルレジスタ型の吹出口)が用いられている。なお、高天井自動倉庫Wh内での物品の自動搬送(多段ラック51~54に対する物品の受け渡しを含む)を行う搬送手段としては、スタッカクレーン6(例えば、特許文献3参照)が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実用新案登録第2584735号公報
特許第3311272号公報
特許第5169211号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来例の空調システム100を高天井自動倉庫Whに設置する場合、多段ラック51~54の設置よりも先に、空調ダクト30及び吹出口41の設置が行われる。上述の如く床面Flから空調ダクト30の水平部32までの高さが10メートルを超える場合、設置作業は、高所作業車を用いるのではなく、足場を組んで行われることが一般的である。この設置作業用の足場は、多段ラック51~54の搬入や設置作業などの障害となるため、空調ダクト30及び吹出口41の設置が完了すると、一旦解体撤去される。その後、多段ラック51~54が設置され、ラック51~54の設置後、搬送設備としてのスタッカクレーン6の搬入据付工事が発生する。その後電気工事として動力盤の設置及び通線工事が進み、床面Flに設置した空調機2への通電が可能になると、各吹出口41の分岐ダクトにあるボリュームダンパVDのダンパ開度調節による風量調整が行われる。風量調整を行うのに際しては、設置作業用と同様の足場が組まれることになる。このように、上記従来例では、設置作業用と風量調整用とで足場を2回組む必要があるため、コスト上昇を招来する。また、VHSまたはHSグリルレジスタ型の吹出口41で適切とされる面速の範囲で吹き出された空気(下降流)の流速では、たとえ面速範囲の最大風量まで多くなるように空調機2の内蔵ファンの風量を増大しボリュームダンパVDを開けて各吹出口41での風向を調整したところで、たとえ吹出口直下でも床面Fl上5m程度のレベルで吹出し動圧が無くなって、床面Fl付近の空気を動かしにくい(床面Fl近傍に空気のよどみが生じる)。また、水平に延長する空調ダクト30の水平部32の途中に多数に分岐しボリュームダンパVDを介して接続される複数の吹出口41同士の風量調整は、吹出口41が開口部が大きく羽根がまばらなレジスタのため、吹出口41ではあまり差圧が立たず、ボリュームダンパVDだけでは空調ダクト30内の静圧分布の悪さを解消しづらく、どうしても分布が悪い。この吹出口41は風量とコストとのバランスで5m程度に1個の大きな設置間隔となり分布的には点で吹く形となる。その結果、高天井自動倉庫Whの天井Ceと床面Flとの間の温度差が大きくなり、ひいては高天井自動倉庫Wh内の上下方向の温度分布が悪化する。上下方向(Z軸方向)の温度分布を改善するために、空調ダクト30の水平部32の下流端(図10(b)中の右端)から床面Fl近傍まで立ち下げる立下げ部33と、立下げ部33の下端から床面Fl近傍に空気を吹き出す吹出口42とが別途設けられているが、これでは、更なるコスト上昇を招来する。
【0005】
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、風量調整作業用の足場を設置する必要がない高天井倉庫への空調システムの設置方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、複数の多段ラックが設置される高天井倉庫への空調システムの設置方法に関連する。前記空調システムは、前記高天井倉庫の床面に設置される空調機と、前記空調機から天井まで立ち上げる立上げ部及びこの立上げ部の上部から天井に沿って水平にのびる水平部を有する空調ダクトと、前記水平部の下壁に前記水平部の長手方向に所定の間隔を存して設けられる複数の透孔と、前記複数の透孔に夫々挿設される複数の吹出ノズルと、を備える。高天井倉庫への空調システムの設置方法は、前記高天井倉庫の床面に、設置作業用の足場を設置することと、前記設置作業用の足場を用いて、前記立上げ部および前記水平部を設置すると共に、前記水平部に設けられた前記複数の透孔に前記複数の吹出ノズルを夫々挿入することと、前記複数の吹出ノズルを挿入した後、前記複数の多段ラックを設置する前に、前記設置作業用の足場を撤去することと、を含み、前記複数の多段ラックを設置した後に、前記複数の吹出ノズルの風量調整を不要とすることで、風量調整作業用の足場の設置を不要とした。なお、本発明においては、透孔に吹出ノズルが挿設されるとは、吹出ノズルの上端が、水平部の下壁と面一になるのではなく、水平部の内部に位置することをいうものとする。また、高天井倉庫とは、床面から天井までの高さが10m以上の倉庫をいうものとする。
【0007】
本発明において、各吹出ノズルは、上端が前記水平部の上下方向中央まで挿入される。
【0008】
本発明において、前記高天井倉庫は、床面から天井までの高さが10m以上の倉庫である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、空調ダクトの水平部に複数の吹出ノズルを挿設し、吹出ノズルの上端がダクト水平部の内部に位置するため、水平部を流れる空気の動圧成分を多く持った中央位置の空気の静圧再取得が進むことで、各吹出ノズルから下方に向けて空気が各吹出ノズルの位置によらず均一な高速で吹き出される。各吹出ノズルから吹き出された空気がその周囲の空気を誘引することで、大風量且つ水平面内で均一な速度分布を持つ下降気流が形成される。下降気流は、床面に近づくのに従って徐々に流速が低下するものの、床面付近でも微風速で空気が動いている。このため、高天井倉庫内の上下方向及び水平面で空調ダクト延長方向での温度分布を向上させることができる。しかも、各吹出ノズルの位置ごとの風量調整は空調機の動作如何によらず不要であるため、風量調整作業用の足場を設置する必要がない。その上、空調ダクトの立下げ部や床面近傍の吹出口も別途設ける必要がないため、設置作業用の足場を1回組めばよいことと相俟って、低コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(a)は、実施の形態による高天井倉庫の空調システムの平面図、(b)は、図1(a)のIb-Ib断面図、(c)は、図1(a)のIc-Ic断面図である。
(a)は、本実施の形態におけるXZ面内での流速分布を示すシミュレーション結果、(b)は、従来例のXZ面内での気体流速分布を示すシミュレーション結果である。
(a)は、本実施の形態におけるYZ面内での流速分布を示すシミュレーション結果、(b)は、従来例のYZ面内での気体流速分布を示すシミュレーション結果である。
(a)は、本実施の形態における高さ20mのXY面内での流速分布を示すシミュレーション結果、(b)は、従来例の高さ20mのXY面内での流速分布を示すシミュレーション結果である。
(a)は、本実施の形態における高さ10mのXY面内での流速分布を示すシミュレーション結果、(b)は、従来例の高さ10mのXY面内での流速分布を示すシミュレーション結果である。
(a)は、本実施の形態におけるXZ面内での温度分布を示すシミュレーション結果、(b)は、従来例のXZ面内での温度分布を示すシミュレーション結果である。
(a)は、本実施の形態におけるYZ面内での温度分布を示すシミュレーション結果、(b)は、従来例のYZ面内での温度分布を示すシミュレーション結果である。
(a)は、本実施の形態における高さ20mのXY面内での温度分布を示すシミュレーション結果、(b)は、従来例の高さ20mのXY面内での温度分布を示すシミュレーション結果である。
(a)は、本実施の形態における高さ10mのXY面内での温度分布を示すシミュレーション結果、(b)は、従来例の高さ10mのXY面内での温度分布を示すシミュレーション結果である。
(a)は、従来例の高天井倉庫の空調システムの平面図、(b)は、図10(a)のXb-Xb断面図、(c)は、図10(a)のXc-Xc断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
三機工業株式会社
吊下作業方法
1か月前
三機工業株式会社
吊下作業方法
1か月前
三機工業株式会社
空調システム
1か月前
三機工業株式会社
空調システム
1か月前
三機工業株式会社
下水汚泥焼却灰の肥料化方法
3日前
三機工業株式会社
散水式の浄化装置及び浄化方法
2か月前
三機工業株式会社
動作装置の位置確認機構および装置
1か月前
三機工業株式会社
ダクトの吊下作業方法およびシステム
2か月前
三機工業株式会社
クレーン運転システム及びごみ処理方法
1か月前
三機工業株式会社
クレーン運転システム及びごみ処理方法
1か月前
三機アクアテック株式会社
汚泥かき寄せ装置
1か月前
三機工業株式会社
施工管理装置、施工管理方法、及び施工管理プログラム
1か月前
三機工業株式会社
壁吸い込みフィルタユニットのパンチングフェースおよび戸袋の構造
1か月前
三機工業株式会社
セメント構造体内へのスリーブ埋設施工方法及びセメント構造体の製造方法
20日前
三機工業株式会社
高天井倉庫への空調システムの設置方法
11日前
三機工業株式会社
ログデータ分析用のサーバ装置、プログラム、データ分析システム、及びデータ分析方法
1か月前
個人
集熱器具
3日前
株式会社トヨトミ
五徳
17日前
個人
油ハネ防止カーテン
6日前
株式会社コロナ
空調装置
1か月前
株式会社コロナ
加湿装置
1か月前
株式会社コロナ
空調装置
1か月前
株式会社コロナ
空調装置
17日前
株式会社コロナ
空調装置
17日前
株式会社コロナ
空調装置
2か月前
株式会社コロナ
空調装置
2か月前
株式会社コロナ
給湯装置
3か月前
株式会社コロナ
空気調和機
3か月前
個人
住宅換気空調システム
2か月前
株式会社コロナ
空気調和機
2か月前
株式会社コロナ
風呂給湯機
2か月前
個人
太陽光パネル傾斜装置
27日前
株式会社コロナ
直圧式給湯機
2か月前
株式会社コロナ
貯湯式給湯機
1か月前
株式会社パロマ
給湯器
4か月前
株式会社コロナ
温水暖房装置
17日前
続きを見る
他の特許を見る