特許ウォッチ

公開番号2025079308
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2024148462
出願日2024-08-30
発明の名称ボール搬送コンベヤ
出願人三機工業株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類B65G 13/00 20060101AFI20250514BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】被搬送物の搬送方向を速やかに変更することができる低コストのボール搬送コンベヤを提供する。
【解決手段】ボール搬送コンベヤは、Y軸方向に間隔を存して並設されるX軸方向に長手の複数本の回転軸と、第1回転軸を回転駆動するための第1モータと、第2回転軸を回転駆動するための第2モータと、第1回転軸に間隔を存して外挿される複数の第1筒状支持体と、第2回転軸に第1筒状支持体に対応させて外挿される複数の第2筒状支持体と、第1回転軸と第2回転軸との間に、X軸方向に間隔を存して回転自在に配置される回転支持体と、第1モータおよび第2モータの回転方向と回転速度を制御する制御部と、を備える。対をなす第1回転軸と第2回転軸との間に配置される第1球体は、第1筒状支持体のX軸方向一方側の端面と、第2筒状支持体のX軸方向一方側の端面と、回転支持体との3点で支持される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
被搬送物を搬送する搬送面に沿って回転自在に設けられた複数の球体を備えるボール搬送コンベヤにおいて、
搬送面で互いに直交する２方向をＸ軸方向およびＹ軸方向とし、Ｙ軸方向に間隔を存して並設されるＸ軸方向に長手の複数本の回転軸と、
前記複数本の回転軸のうち隣接して対をなす回転軸を第１回転軸および第２回転軸とし、前記第１回転軸を回転駆動するための第１モータと、
前記第２回転軸を回転駆動するための第２モータと、
前記第１回転軸に間隔を存して外挿される複数の第１筒状支持体と、
前記第２回転軸に前記第１筒状支持体に対応させて外挿される複数の第２筒状支持体と、
前記第１回転軸と前記第２回転軸との間に、Ｘ軸方向に間隔を存して回転自在に配置される回転支持体と、
前記第１モータおよび前記第２モータの回転方向と回転速度を制御する制御部と、
を備え、
対をなす前記第１回転軸と前記第２回転軸との間に配置される球体を第１球体とし、前記第１球体は、前記第１筒状支持体のＸ軸方向一方側の端面と、前記第２筒状支持体のＸ軸方向一方側の端面と、前記回転支持体との３点で支持されるボール搬送コンベヤ。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
請求項１に記載のボール搬送コンベヤにおいて、
前記第２回転軸と隣接する他の対の前記第１回転軸との間に配置される球体を第２球体とし、前記第２球体は、前記第１筒状支持体のＸ軸方向他方側の端面と、前記第２筒状支持体のＸ軸方向他方側の端面と、前記回転支持体との３点で支持されるボール搬送コンベヤ。
【請求項３】
請求項２に記載のボール搬送コンベヤにおいて、
前記第１筒状支持体および前記第２筒状支持体は、X軸方向両側の端面にＯリングが夫々設けられ、
前記第１球体および前記第２球体は、前記第１筒状支持体に設けられた前記Ｏリングと、前記第２筒状支持体に設けられた前記Ｏリングと、前記回転支持体との３点で支持されるボール搬送コンベヤ。
【請求項４】
請求項３に記載のボール搬送コンベヤにおいて、
前記搬送面を構成するカバーをさらに備え、
前記カバーは、前記複数の球体に対応させて開設される複数の開口部を有し、
各開口部の縁部の下面に、前記開口部に張り出す接触防止材を設け、各球体が前記縁部に接触することを防止するように構成したボール搬送コンベヤ。
【請求項５】
請求項１に記載のボール搬送コンベヤにおいて、
Ｘ軸方向およびＹ軸方向に直交する鉛直方向をＺ軸方向とし、前記第１球体の前記回転支持体による支持点を、前記第１筒状支持体および前記第２筒状支持体による支持点よりもＺ軸方向下方で、且つ、前記第１球体のＺ軸方向の最下部よりも上方に位置させるボール搬送コンベヤ。
【請求項６】
請求項１に記載のボール搬送コンベヤにおいて、
各第１回転軸に外挿される前記複数の第１筒状支持体の中から選択された少なくとも１つの第１筒状支持体と、各第２回転軸に外挿される前記複数の第２筒状支持体の中から選択された少なくとも１つの第２筒状支持体と、に径方向内方に窪む凹溝が夫々形成され、前記凹溝には、前記第１モータまたは前記第２モータの回転力を伝達するドライブベルトが巻き掛けられるボール搬送コンベヤ。
【請求項７】
前記回転支持体はボールキャスターである請求項１から請求項６のいずれか１項に記載のボール搬送コンベヤ。
【請求項８】
前記回転支持体はベアリングである請求項１から請求項６のいずれか１項に記載のボール搬送コンベヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、被搬送物を搬送する搬送面に沿って回転自在に設けられた複数の球体を備えるボール搬送コンベヤに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
この種のボール搬送コンベヤは、被搬送物を一方向に搬送（直線搬送）するだけでなく、被搬送物の分岐、仕分けや片寄搬送に利用される。下記特許文献１に開示された仕分装置は、複数のフリーボール（球体）を有するボールコンベヤ（ボール搬送コンベヤ）と、円盤状のターンテーブルとを備える。ターンテーブルの中心には回転軸が設けられ、この回転軸は回転駆動モータにより回転駆動される。ボールコンベヤにより被搬送物をターンテーブルの中央まで搬送した後、ターンテーブルを回転軸回りに回転させることで、被搬送物の搬送（排出）方向を変更できるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１１－１９００２３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、ターンテーブルを設けると、装置構造が複雑化し、設備コストの上昇を招来する。さらに、被搬送物の搬送方向を変更するためにターンテーブルを回転させる間、被搬送物を搬送することができず、待ち時間が生じるため、使い勝手が悪い。
【０００５】
本開示は、上述のような課題に鑑みてなされたものである。本開示は、被搬送物の搬送方向を速やかに変更することができる低コストのボール搬送コンベヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の課題を解決するため、本開示の第１の観点は、被搬送物を搬送する搬送面に沿って回転自在に設けられた複数の球体を備えるボール搬送コンベヤに関連する。ボール搬送コンベヤは、搬送面で互いに直交する２方向をＸ軸方向およびＹ軸方向とし、Ｙ軸方向に間隔を存して並設されるＸ軸方向に長手の複数本の回転軸と、複数本の回転軸のうち隣接して対をなす回転軸を第１回転軸および第２回転軸とし、第１回転軸を回転駆動するための第１モータと、第２回転軸を回転駆動するための第２モータと、第１回転軸に間隔を存して外挿される複数の第１筒状支持体と、第２回転軸に第１筒状支持体に対応させて外挿される複数の第２筒状支持体と、第１回転軸と第２回転軸との間に、Ｘ軸方向に間隔を存して回転自在に配置される回転支持体と、第１モータおよび第２モータの回転方向と回転速度を制御する制御部と、を備える。対をなす第１回転軸と第２回転軸との間に配置される球体を第１球体とし、第１球体は、第１筒状支持体のＸ軸方向一方側の端面と、第２筒状支持体のＸ軸方向一方側の端面と、回転支持体との３点で支持される。
【０００７】
第２の観点は、第１の観点に加えて、次の特徴を更に有する。第２回転軸と隣接する他の対の第１回転軸との間に配置される球体を第２球体とし、第２球体は、第１筒状支持体のＸ軸方向他方側の端面と、第２筒状支持体のＸ軸方向他方側の端面と、回転支持体との３点で支持される。
【０００８】
第３の観点は、第２の観点に加えて、次の特徴を更に有する。第１筒状支持体および第２筒状支持体は、X軸方向両側の端面にＯリングが夫々設けられる。第１球体および第２球体は、第１筒状支持体に設けられたＯリングと、第２筒状支持体に設けられたＯリングと、回転支持体との３点で支持される。
【０００９】
第４の観点は、第３の観点に加えて、次の特徴を更に有する。ボール搬送コンベヤは、搬送面を構成するカバーをさらに備える。カバーは、複数の球体に対応させて開設される複数の開口部を有する。各開口部の縁部の下面に、開口部に張り出す接触防止材を設け、各球体が縁部に接触することを防止するように構成した。
【００１０】
第５の観点は、第１の観点に加えて、次の特徴を更に有する。Ｘ軸方向およびＹ軸方向に直交する鉛直方向をＺ軸方向とし、第１球体の回転支持体による支持点を、第１筒状支持体および第２筒状支持体による支持点よりもＺ軸方向下方で、且つ、前記第１球体のＺ軸方向の最下部よりも上方に位置させる。
（【００１１】以降は省略されています）

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