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公開番号
2025069272
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2025013074,2023088505
出願日
2025-01-29,2018-06-26
発明の名称
抗MERTKアゴニスト抗体-薬物コンジュゲートおよびその使用
出願人
ザ ロックフェラー ユニバーシティー
,
インスピルナ,インコーポレイテッド
代理人
IBC一番町弁理士法人
主分類
A61K
47/68 20170101AFI20250422BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】癌の治療方法において使用するための抗体薬物コンジュゲート及び医薬組成物を提供する。
【解決手段】(i)Merチロシンキナーゼ(MERTK)(例えば、ヒトMERTK、またはヒトおよびマウスMERTKの双方)に特異的に結合する抗体と、(ii)前記抗体に直接共役されているか、またはリンカーを介して前記抗体に共役されている細胞毒性剤とを含む抗体薬物コンジュゲート、並びに当該抗体薬物コンジュゲートを含み、当該抗体薬物コンジュゲートに含有される前記抗体が内皮細胞のMERTKシグナル伝達を作動する組成物が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(a)ヒトMerチロシンキナーゼ(MERTK)に特異的に結合する抗体またはその抗原結合断片である抗体部分と、
(b)それぞれが細胞毒性剤である1つまたは複数の薬物部分と、
(c)任意のリンカーと、
を含み、
前記細胞毒性剤は、前記抗体部分に直接共役されているか、または、前記リンカーを介して前記抗体部分に共役されており、
前記抗体またはその抗原結合断片は、重鎖可変領域(VH)および軽鎖可変領域(VL)を含み、
(i)前記VHは、配列番号25の相補性決定領域(CDR)1、配列番号30のCDR2、および配列番号35のCDR3を含み、前記VLは、配列番号39のCDR1、配列番号43のCDR2、および配列番号46のCDR3を含む;
(ii)前記VHは、配列番号26のCDR1、配列番号31のCDR2、および配列番号36のCDR3を含み、前記VLは、配列番号40のCDR1、配列番号44のCDR2、および配列番号47のCDR3を含む;
(iii)前記VHは、配列番号27のCDR1、配列番号32のCDR2、および配列番号35のCDR3を含み、前記VLは、配列番号39のCDR1、配列番号43のCDR2、および配列番号46のCDR3を含む;
(iv)前記VHは、配列番号28のCDR1、配列番号33のCDR2、および配列番号37のCDR3を含み、前記VLは、配列番号41のCDR1、配列番号45のCDR2、および配列番号48のCDR3を含む;
(v)前記VHは、配列番号29のCDR1、配列番号34のCDR2、および配列番号38のCDR3を含み、前記VLは、配列番号42のCDR1、配列番号44のCDR2、および配列番号46のCDR3を含む;または
(vi)前記VHは、配列番号27のCDR1、配列番号30のCDR2、および配列番号35のCDR3を含み、前記VLは、配列番号39のCDR1、配列番号43のCD
R2、および配列番号46のCDR3を含む、抗体薬物コンジュゲート。
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
前記抗体が免疫グロブリンである、請求項1に記載の抗体薬物コンジュゲート。
【請求項3】
前記抗体またはその抗原結合断片がヒト化されている、請求項1または2に記載の抗体薬物コンジュゲート。
【請求項4】
前記抗体または抗原結合断片がヒト由来定常領域を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の抗体薬物コンジュゲート。
【請求項5】
前記抗体が二重特異性抗体である、請求項1~4のいずれか1項に記載の抗体薬物コンジュゲート。
【請求項6】
前記VHは、配列番号51のアミノ酸配列を含み、前記VHは、配列番号52のアミノ酸配列を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の抗体薬物コンジュゲート。
【請求項7】
前記リンカーを含み、前記リンカーが切断可能なリンカーである、請求項1~6のいずれか1項に記載の抗体薬物コンジュゲート。
【請求項8】
前記リンカーを含み、前記リンカーが切断不能なリンカーである、請求項1~6のいずれか1項に記載の抗体薬物コンジュゲート。
【請求項9】
前記細胞毒性剤がモノメチルアウリスタチンE(MMAE)またはモノメチルアウリスタチンF(MMAF)である、請求項1~8のいずれか1項に記載の抗体薬物コンジュゲート。
【請求項10】
前記細胞毒性剤がSN38である、請求項1~9のいずれか1項に記載の抗体薬物コンジュゲート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
この出願は、35USC§119(e)の下で、2017年6月28日に出願された米国仮出願第62/525,993号の優先権を主張する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【0002】
電子的に提出された配列表の参照
この出願は、2017年6月16日に作成された29キロバイトのサイズの「SequenceListing.txt」という名称のテキストファイルとして、この出願とともに提出された配列
表を参照により組み込むものとする。
【0003】
1.分野
本開示によれば、(i)Merチロシンキナーゼ(MERTK)(例えば、ヒトMERTK、またはヒトおよびマウスMERTKの双方)に特異的に結合する抗体と、(ii)前記抗体に直接共役されているか、またはリンカーを介して前記抗体に共役されている細胞毒性剤とを含む抗体薬物コンジュゲート、並びに、当該抗体薬物コンジュゲートを含み、当該抗体薬物コンジュゲートに含有される前記抗体が内皮細胞のMERTKシグナル伝達を作動する組成物が提供される。本開示はまた、(i)MERTKに特異的に結合して内皮細胞のMERTKシグナル伝達を作動する抗体と、(ii)前記抗体に直接共役されているか、またはリンカーを介して前記抗体に共役されている細胞毒性剤とを含む抗体薬物コンジュゲートを投与することによりがんを治療する方法をも提供する。
【0004】
2.背景
Merチロシンキナーゼ(MERTK)(c-mer、MER、癌原遺伝子c-Mer、受容体チロシンキナーゼMerTK、チロシンプロテインキナーゼMer、STKキナーゼ、RP38、またはMGC133349とも呼ばれる)は、受容体チロシンキナーゼのTAMファミリーのメンバーであり、AXLおよびTYRO3キナーゼも含む。MERTKは、リガンド、特に注目されるのは可溶性タンパク質であるGas-6の結合による活性化を介して、細胞外空間からのシグナルを変換する。Gas-6がMERTKに結合すると、その細胞内ドメインでMERTKの自己リン酸化が誘導され、下流のシグナル活性化が起こる(Cummings CT et al.,(2013)Clin Cancer Res 19:5275-5280; Verma A et al.,(2011)Mol Cancer Ther 10:1763-1773)。
【0005】
MERTK受容体は、膜結合型と可溶型の両方で存在している。細胞外ドメインは切断されて可溶性の細胞外ドメインを生成することができ、この可溶性の細胞外ドメインは、膜結合型MERTKに結合する可溶性Gas-6リガンドの能力および/または利用可能性を低下させることにより、細胞上のMERTK受容体の活性化を負に調節するデコイ受容体として作用するとの仮説がある(Sather S et al.,(2007)Blood 109:1026-1033)。その結果、MERTKは、癌の進行、血管新生、および転移に関連する2つの役割を有している。一方で、内皮細胞上のMERTKのGas-6活性化は、共培養システムにおける癌細胞による内皮細胞の動員を阻害する。内皮動員は、腫瘍の血管新生、腫瘍の成長、および転移を可能にする癌細胞の重要な特徴である。しかしながら、他方で、MERTKは癌細胞において反対の役割を果たしており、その過剰発現は、おそらく切断されたMERTKを放出して可溶性のMERTK細胞外ドメインタンパク質をデコイ受容体として生成することにより、転移の増加をもたらす。したがって、腫瘍細胞は、デコイ受容体として作用する可溶性の形態の細胞外MERTK受容体を分泌し、可溶性Gas-6リガンドが内皮細胞上のMERTKを活性化する能力
(および/または利用可能性)を低下させ、最終的に内皮動員、血管新生、および癌の進行を引き起こす(Png KJ et al.,(2012)Nature 481:190-194)。
【0006】
歴史的に、癌の治療のため、MERTKの活性化剤ではなく阻害剤を生成するための努力がなされてきた(例えば、抗癌化合物として開発された強力な小分子MERTK阻害剤である、化合物UNC1062)。これは、MERTKは癌遺伝子としてのみ機能すると考えられていたためである(Liu J et al.(2013)Eur J Med
Chem 65:83-93; Cummings CT et al.(2013)Clin Cancer Res 19:5275-5280; Verma A et
al.(2011)Mol Cancer Ther 10:1763-1773)。癌細胞および内皮細胞におけるMERTKの二重の役割を考えると、一般的にMERTKの活性化をもたらす分子(例えば、内皮細胞および癌細胞の両方)での治療により、内皮細胞の動員および転移が増加する可能性がある。ただし、癌細胞ではなく内皮細胞のMERTKのシグナル伝達を活性化する化合物は、腫瘍の血管新生と転移の魅力的な治療薬になる可能性がある。
【0007】
したがって、MERTKに特異的に結合し、内皮細胞のMERTKシグナル伝達を作動する抗体を用いた治療の選択肢が必要とされている。
【0008】
近年、抗体薬物コンジュゲート(ADC)は、最も急速に成長しているがん治療薬のクラスの1つとなっている(Beck A et al.(2017)Nat Rev Drug Discov 16:315-337; Peters C and Brown S、(2015 )Biosci Rep 35:art:e00225)。
【0009】
本明細書における参考文献の引用は、それが本開示に対する先行技術であるという承認として解釈されるべきではない。
【発明の概要】
【0010】
3.概要
本発明は、(a)MERTK(例えば、ヒトMERTK、またはヒトおよびマウスMERTKの双方)に特異的に結合し、内皮細胞のヒトMERTKシグナル伝達を作動する抗体またはその抗原結合断片である抗体部分と、(b)それぞれが細胞毒性剤である1つまたは複数の薬物部分と、(c)任意のリンカーとを含み、前記細胞毒性剤は、前記抗体部分に直接共役されているか、または、前記リンカーを介して前記抗体部分に共役されている、抗体薬物コンジュゲートを提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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