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公開番号
2025069255
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2025012308,2023547439
出願日
2025-01-28,2022-02-03
発明の名称
抗PD-1抗体及びその用途
出願人
ジェヌーヴ インク.
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C07K
16/28 20060101AFI20250422BHJP(有機化学)
要約
【課題】プログラムされた細胞死滅1(programmed death-1;PD-1)に結合する新規のPD-1タンパク質結合剤、PD-1に結合する新規の抗PD-1抗体及びその抗原結合断片、並びにヒトPD-1及びマウスPD-1にいずれも結合する新規の交差反応性のタンパク質結合剤、抗体、及びその抗原結合断片を提供する。
【解決手段】PD-1タンパク質に結合するタンパク質結合剤、抗体、その抗原結合断片に係り、さらには、該タンパク質結合剤、該抗体、その抗原結合断片を暗号化するポリヌクレオチド配列、それを含むベクター、宿主細胞を提供し、該タンパク質結合剤、該抗体、その抗原結合断片を含む薬学的組成物、キットを提供する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
配列番号62のP130、L128及びI126アミノ酸を含むプログラムされた細胞死滅1(PD-1)タンパク質のエピトープ(epitope)に結合する、抗体またはその抗原結合断片。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記抗体またはその抗原結合断片は、配列番号62のN66、Y68、K78、A129及びA132によってなる群のうちから選択された1以上を含むさらなるエピトープに結合する、請求項1に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項3】
前記抗体またはその抗原結合断片は、ヒトPD-1及びマウスPD-1に同等なレベルの結合力を有する、請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項4】
前記抗体またはその抗原結合断片は、pH6.0において、9E-10M以下のKDでヒトPD-1に結合する、請求項1または2に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項5】
PD-1タンパク質に結合する抗体またはその抗原結合断片であり、前記抗体または抗原結合断片は、
配列番号1のアミノ酸配列を含む重鎖相補性決定領域1(HCDR1)と、
配列番号3,63,64,65,66または67のアミノ酸配列を含むHCDR2と、
配列番号5、及び配列番号68ないし82によってなる群のうちから選択されたアミノ酸配列を含むHCDR3と、
配列番号7,60,83または84のアミノ酸配列を含む軽鎖相補性決定領域1(LCDR1)と、
配列番号9のアミノ酸配列を含むLCDR2と、
配列番号11のアミノ酸配列を含むLCDR3と、を含む、抗体またはその抗原結合断片。
【請求項6】
前記抗体は、ミュリン(murine)抗体、キメリック抗体、またはヒト化(humanized)抗体である、請求項5に記載の抗体またはその抗原結合断片。
【請求項7】
PD-1タンパク質に結合する抗体またはその抗原結合断片であり、前記抗体または抗原結合断片は、
配列番号13,54,56または58のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、
配列番号15,55,57または59のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、を含む、抗体またはその抗原結合断片。
【請求項8】
PD-1タンパク質に結合する抗体またはその抗原結合断片であり、前記抗体または抗原結合断片は、
配列番号13,54,56または58のアミノ酸配列と配列同一性が、少なくとも、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%または99%以上であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域と、
配列番号15,55,57または59のアミノ酸配列と配列同一性が、少なくとも、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%または99%以上であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域と、を含む、抗体またはその抗原結合断片。
【請求項9】
請求項1,2、及び請求項5ないし8のうち、いずれか1項に記載の抗体またはその抗原結合断片を暗号化する、核酸分子。
【請求項10】
請求項9に記載の核酸分子を含む、クローニングベクターまたは発現ベクター。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラムされた細胞死滅1(PD-1:programmed cell death-1)タンパク質に結合する抗体、その抗原結合断片、及びその用途に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
本項目の説明は、本開示内容に係わる背景技術情報を提供するのみ、先行技術を本質的に構成するものではない。
【0003】
プログラムされた細胞死滅1(PD-1:programmed cell death-1;programmed death-1)(CD279でも命名される)は、T細胞、B細胞、単核細胞、自然殺害(NK)細胞及び樹枝状細胞のような免疫細胞で頻繁に確認される細胞表面タンパク質であり、免疫体系を下向き調節し、免疫体系の反応を調節し、T細胞炎症活性を抑制することにより、自己耐性(self-tolerance)を促進させる。それは、自己免疫疾患を予防することはするが、免疫体系が癌細胞を殺すことを妨害しうる(Syn et al., 2017 Lancet Oncol 18 (12): e731-e741)。
【0004】
最近、免疫体系をターゲットにし、免疫力を回復、促進させる免疫抗癌剤の開発が活発に進められている。免疫チェックポイントタンパク質の一つであるPD-1/PD-L1経路は、臨床的に癌免疫療法の標的にもなることが確認された(Patsoukis et al., 2020 Sci. Adv. 6: eabd2712)。従って、PD-1を遮断し、免疫体系を活性化させ、腫瘍を攻撃し、特定類型の癌を治療するためのPD-1阻害剤が開発されている。
【0005】
また、PD-1信号伝逹の上向き調節は、ヒトのウイルス感染及びウイルス拡張にもつながる。流行性の肝臓感染ウイルスであるHBV及びHCVは、肝細胞において、PD-1リガンドの過発現を誘導し、エフェクターT細胞において、PD-1信号伝逹を活性化させ、ウイルス感染に対するT細胞の枯渇及び寛容を引き起こす(Golden-Mason et al., 2008 J Immunol 180: 3637-3641)。同様に、HIV感染は、類似したメカニズムにより、ヒト免疫システムを頻繁に回避する。拮抗分子により、PD-1信号伝逹を治療的に調節し、寛容から免疫細胞を回復させることができ、再活性化させ、癌及び慢性ウイルスの感染を除去することができると報告されている(Okazaki et al., 2007 Int Immunol 19: 813-824)。
【0006】
一方、抗PD-1アゴニスト抗体を、リウマチ関節炎のような自己免疫障害の治療、移植された細胞/組織の拒否を低減させるための用途の開発も進行中である(Grebinoski and Vignali, 2020 Curr Opin Immunol 67: 1-9)。
【0007】
また、IFN γ依存的全身性免疫反応(systemic immune response)がアルツハイマー病及び神経炎症性要素(neuroinflammatory component)を共有する他の中枢神経系病理の治療に有益であるということが提案され、国際公開特許WO2015/136541において、抗PD-1抗体を使用したアルツハイマー病治療用途が開示された。国際公開特許WO2017/220990には、PD-1/PD-L1抑制性免疫チェックポイント経路の遮断は、IFN γ生産細胞によるIFN γの分泌を高め、増大されたIFN γ活性は、脳の脈絡膜網(choroid plexus)が、選択的な白血球輸送、T細胞及び単核球の損傷された中枢神経系への浸透、免疫細胞の神経退行性病理及び神経炎症の部位への帰巣(homing)を許容させ、環境を有害にさせず、毒性物質の除去、神経細胞の救済・再生及び修復がさらに良好になされるようにするということが記載されている。
【0008】
抗PD-1抗体製剤の開発が活発であるが、依然としてさらに多様な適応症や特性を有する多様な抗PD-1抗体の開発が切実である。また、抗PD-1抗体製剤や、それを含む複合剤を効率的に開発するためには、ヒトPD-1だけではなく、マウスPD-1にも結合することができ、前臨床段階において、抗体の効能、薬物動力学的特性、毒性などをマウスで確認することができる抗体の大切さが大きいが、商用化された抗体のほとんどは、ヒトPD-1にだけ結合するものであるので、交差反応性(cross-reactivity)がある新たな抗PD-1抗体の開発が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本開示内容の一目的は、PD-1に結合する新規のPD-1タンパク質結合剤を提供するものである。
【0010】
本開示内容の一目的は、PD-1に結合する新規の抗PD-1抗体及びその抗原結合断片を提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)
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