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公開番号2025068750
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-30
出願番号2023178733
出願日2023-10-17
発明の名称液晶ポリマー製シートの成形方法及び成形システム
出願人株式会社日本製鋼所
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類B29C 48/92 20190101AFI20250422BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】原料に液晶ポリマーを用い、押出成形用ダイを用いてシート成形する場合において、形状の安定した液晶ポリマー製シートを成形できる成形方法及び成形システムを提供する。
【解決手段】一実施の形態の液晶ポリマー製シートの成形システムは、内部にスクリュが設けられ、液晶ポリマーを加熱溶融するための押出装置1、押出装置1で加熱溶融された液晶ポリマーをシート状に押出す押出成形用ダイ2、を有し、押出成形用ダイ2のリップ部に、埋設されたリップヒータを有する。このとき、液晶ポリマー製シート100を成形する際に、押出成形用ダイ2のリップ部の温度差を5℃以内とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
以下を含む、液晶ポリマー製シートの成形方法:
(a)内部にスクリュが設けられた押出装置により、加熱溶融した液晶ポリマーを搬送する工程、
(b)前記(a)工程で得られ、加熱溶融した前記液晶ポリマーを押出成形用ダイからシート状に押出す工程、
ただし、前記押出成形用ダイのリップ部の温度差を5℃以内とする。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液晶ポリマー製シートの成形方法において、
前記押出成形用ダイの前記リップ部に埋設されたリップヒータを有し、該リップヒータにより前記リップ部の温度を調整する、液晶ポリマー製シートの成形方法。
【請求項3】
請求項1に記載の液晶ポリマー製シートの成形方法において、
前記リップヒータが、前記押出成形用ダイの吐出口であるスリットを挟んで両側に、前記スリットの長手方向に沿って設けられている、液晶ポリマー製シートの成形方法。
【請求項4】
請求項1に記載の液晶ポリマー製シートの成形方法において、
前記温度差は、前記押出成形用ダイのスリットの幅に対して中央領域90%以上の範囲内で満たす、液晶ポリマー製シートの成形方法。
【請求項5】
請求項1に記載の液晶ポリマー製シートの成形方法において、
前記押出装置から前記押出成形用ダイを接続する接続配管内において、前記液晶ポリマーのせん断速度を10/sec以上とする、液晶ポリマー製シートの成形方法。
【請求項6】
請求項1に記載の液晶ポリマー製シートの成形方法において、
前記接続配管は、ブレーカープレート、ギアポンプ及び配管エルボーを有する、液晶ポリマー製シートの成形方法。
【請求項7】
請求項1に記載の液晶ポリマー製シートの成形方法において、
前記(a)工程を、前記押出装置の内部で発生したガスを外部に排出しながら行う、液晶ポリマー製シートの成形方法。
【請求項8】
以下を含む、液晶ポリマー製シートの成形方法:
(a)内部にスクリュが設けられた押出装置により、加熱溶融した液晶ポリマーを搬送する工程、
(b)前記(a)工程で得られ、加熱溶融した前記液晶ポリマーを押出成形用ダイからシート状に押出す工程、
前記押出装置から前記押出成形用ダイを接続する配管内において、前記液晶ポリマーのせん断速度を10/sec以上とする、液晶ポリマー製シートの成形方法。
【請求項9】
請求項8に記載の液晶ポリマー製シートの成形方法において、
前記配管は、ブレーカープレート、ギアポンプ及び配管エルボーを有する、液晶ポリマー製シートの成形方法。
【請求項10】
以下を含む、液晶ポリマー製シートの成形システム:
内部にスクリュが設けられ、前記液晶ポリマーを加熱溶融するための押出装置;及び
前記押出装置で加熱溶融された前記液晶ポリマーをシート状に押出す押出成形用ダイ、を有し、
前記押出成形用ダイのリップ部に、埋設されたリップヒータを有する、液晶ポリマー製シートの成形システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ポリマー製シートの成形方法及び成形システムに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
樹脂シートの成形方法として、押出機により原料であるペレットを溶融し、得られた溶融樹脂を押出成形用ダイ(Tダイ)からシート状に押出すことにより製造する方法が知られている(例えば、特許文献1(特開2018-36535号公報)参照)。
【0003】
このとき、樹脂シートの材料として液晶ポリマーを選択し、液晶ポリマー製の樹脂シートを成形しようとした場合、そのポリマー特性の特殊性から、温度管理や配管内における流動性等を考慮して、樹脂シートの成形条件を決定する必要がある。
【0004】
すなわち、液晶ポリマーは、成形温度における温度変化によって粘度変化が大きい特性を有する。また、樹脂をシート状に成形するための押出成形用ダイ(Tダイ)は、その樹脂の吐出口が横に長いスリット形状に形成されているため、その押出成形用ダイのリップ部周辺の温度差が比較的大きくなる傾向にある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-36535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、リップ部周辺における温度差が大きくなると、押出成形用ダイから吐出される液晶ポリマーのネックイン量が左右で偏ったり、シート厚みが一様にならなかったりして、安定した形状の液晶ポリマー製シートが得られない場合がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、原料に液晶ポリマーを用い、押出成形用ダイを用いてシート成形する場合において、形状の安定した液晶ポリマー製シートを成形できる成形方法及び成形システムを提供する。
【0008】
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施の形態によれば、液晶ポリマー製の樹脂シートの成形方法は、内部にスクリュが設けられた押出装置により、加熱溶融した液晶ポリマーを搬送する工程、次いで、加熱溶融した液晶ポリマーを押出成形用ダイからシート状に押出す工程、を備える。このとき、押出成形用ダイのリップ部の温度差を5℃以内とする。
【発明の効果】
【0010】
一実施の形態によれば、液晶ポリマーをシート状に成形する場合においても、形状の安定した液晶ポリマー製シートを得ることができる液晶ポリマー製シートの成形方法及び成形システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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