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公開番号
2025068130
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2025027429,2022076360
出願日
2025-02-23,2021-03-29
発明の名称
建造物用コンクリート構造体の製造方法、建造物用コンクリート構造体及び建造物用コンクリート構造体の強化方法
出願人
SMRC株式会社
代理人
個人
主分類
B28B
7/34 20060101AFI20250417BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約
【課題】維持管理が容易で、かつ、耐久性を飛躍的に向上させたコンクリート構造体、その強化方法、その製造方法、及び、その強度維持方法を提供する。
【解決手段】コンクリート構造体1において、コンクリートからなり内部に所定方向へ延びる配筋部材が配置されない構造体本体10と、所定断面で構造体本体10を包囲して構造体本体10と一体的に設けられ構造体本体10よりも引張強度が大きく構造体本体10へ外気中の二酸化炭素を供給する孔21を有する殻体20と、備え、コンクリートの炭酸化により構造体の強度が向上するようにした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
孔を有する殻体を形成する殻体形成工程と、
配筋部材が配置されない状態で、前記殻体にフレッシュコンクリートを充填するコンクリート充填工程と、
フレッシュコンクリートの自重の圧密により、前記殻体の前記孔を通じて、前記フレッシュコンクリートから外部へ余剰水を排出する余剰水排出工程と、
前記余剰水が排出された前記フレッシュコンクリートを前記殻体と一体的に硬化させて構造体本体とするコンクリート硬化工程と、を有し、
前記コンクリート硬化工程の後、前記殻体は存置されて意匠面をなす建造物用コンクリート構造体の製造方法。
続きを表示(約 700 文字)
【請求項2】
前記コンクリート硬化工程の後、前記構造体本体は、前記殻体の前記孔を通じて大気に曝される請求項1に記載の建造物用コンクリート構造体の製造方法。
【請求項3】
前記殻体は、複数の前記孔の外縁をなす格子部を有する請求項2に記載の建造物用コンクリート構造体の製造方法。
【請求項4】
前記殻体は、前記格子部を縦方向及び横方向に仕切る補強リブを有する請求項3に記載の建造物用コンクリート構造体の製造方法。
【請求項5】
前記余剰水排出工程にて、前記殻体の前記孔を通じて前記フレッシュコンクリートの状態を確認する請求項1に記載の建造物用コンクリート構造体の製造方法。
【請求項6】
前記殻体形成工程の後、前記コンクリート充填工程において前記殻体が前記フレッシュコンクリートから付与される圧力に耐えられるように、前記殻体の補強具を設置する補強具設置工程を有する請求項1に記載の建造物用コンクリート構造体の製造方法。
【請求項7】
コンクリートからなり、内部に配筋部材が配置されない構造体本体と、
前記構造体本体と一体的に設けられ、前記構造体本体を大気に曝す孔を有する殻体と、を備え、
前記殻体は、意匠面をなす建造物用コンクリート構造体。
【請求項8】
請求項7に記載の建造物用コンクリート構造体の強化方法であって、
前記殻体の前記孔を通じて前記構造体本体を大気に曝し、前記構造体本体の少なくとも表面側を炭酸化させて石化部へ変性させる建造物用コンクリート構造体の強化方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐久性を飛躍的に向上させ、かつ、維持管理が容易なコンクリート構造体、その強化方法、その製造方法、及び、その強度維持方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
鉄筋コンクリートは、コンクリートの内部に鉄筋を配置することで、コンクリート及び鉄筋の互いの長所を活かして強度を向上させるものであり、建築及び土木の分野で極めて一般的な構造体である。コンクリートは、水酸化カルシウムを含み強アルカリ性を示すことから、鉄筋の表面に不働態皮膜が形成され、鉄筋の酸化が防止される。
【0003】
ところで、鉄筋コンクリートが大気中に存在する場合、二酸化炭素によりコンクリートの水酸化カルシウムが炭酸化される。これにより、コンクリートのアルカリ性が低下する、いわゆる中性化が、鉄筋コンクリートの表面から進行していく。この中性化の領域が鉄筋の配置されている深さまで到達すると、鉄筋が酸化して錆が生じる。そして、錆による体積膨張によりコンクリートにひび割れ等が生じ、鉄筋コンクリートの耐久性が損なわれる。コンクリートの中性化を防止するため、コンクリートの表面に、特定の樹脂からなり、特定物性を有する複数層の塗膜が形成された鉄筋コンクリートが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-199350号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の鉄筋コンクリートでは、複数層の塗膜を形成する必要があるため、コンクリート硬化後の後処理が極めて面倒である。また、各塗膜の劣化による剥がれによりコンクリートの中性化が進行することから、常に各塗膜の状態を監視しなければならず、この鉄筋コンクリートを使用した構造物の維持管理の負担も極めて大きい。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、維持管理が容易で、かつ、耐久性を飛躍的に向上させたコンクリート構造体、その強化方法、その製造方法、及び、その強度維持方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明では、
コンクリートからなり、内部に所定方向へ延びる配筋部材が配置されない構造体本体と、
所定断面で前記構造体本体を包囲して前記構造体本体と一体的に設けられ、前記構造体本体よりも引張応力度が大きく、前記構造体本体へ外気中の二酸化炭素を供給する孔を有する殻体と、備えたコンクリート構造体が提供される。
【0008】
このコンクリート構造体によれば、殻体の引張応力度が構造体本体よりも大きいため、殻体によりコンクリート構造体の引張強度、曲げ強度等が補強される。ここで、殻体が構造体本体の外側に配置されているため、配筋部材をコンクリートの内部に配置した場合と比べて、コンクリート構造体に作用する引張応力の殻体による負担量を大きくすることができる。
また、殻体の孔を通じて構造体本体に外気中の二酸化炭素が供給されることにより、構造体本体の表面側からコンクリートの炭酸化が進行し、コンクリートは炭酸カルシウムを主成分とする石材へ変性していく。すなわち、時間の経過とともに、構造体本体の強度及び耐久性が向上していく。
【0009】
上記コンクリート構造体において、前記構造体本体は、少なくとも表面側に、前記コンクリートが炭酸化して石材へ変性した石化部を有してもよい。
【0010】
このコンクリート構造体によれば、石化部を有さないものと比べ、構造体本体の強度及び耐久性が向上している。
(【0011】以降は省略されています)
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