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公開番号
2025067685
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177836
出願日
2023-10-13
発明の名称
防錆フィルム及びその製造方法
出願人
株式会社アイセロ
代理人
弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類
C08L
23/00 20060101AFI20250417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】防錆用樹脂組成物を押出成形により成形する際には、メッシュが目詰まりすることがあり、目詰まりが大きくなると、メッシュの交換等が必要となることから目詰まりを極力減らすことが求められていた。
【解決手段】アゾール化合物、多孔質シリカ粒子、及び、ステアリン酸系金属塩を含有し、
該多孔質シリカ粒子100重量部に対する該ステアリン酸系金属塩の含有量が30重量部以上であるポリオレフィン樹脂層を有する、
防錆フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アゾール化合物、多孔質シリカ粒子、及び、ステアリン酸系金属塩を含有し、
該多孔質シリカ粒子100重量部に対する該ステアリン酸系金属塩の含有量が30重量部以上であるポリオレフィン樹脂層を有する、
防錆フィルム。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
該アゾール化合物は多孔質シリカ粒子に担持されたものである、請求項1に記載の防錆フィルム。
【請求項3】
該ステアリン酸系金属塩は、水酸基を有するステアリン酸系金属塩である請求項1又は2に記載の防錆フィルム。
【請求項4】
該ステアリン酸系金属塩以外のカルボン酸金属塩を含有する請求項1又は2に記載の防錆フィルム。
【請求項5】
アゾール化合物、多孔質シリカ粒子、及び、ステアリン酸系金属塩を含有し、
該多孔質シリカ粒子100重量部に対する該ステアリン酸系金属塩の含有量が30重量部以上であるポリオレフィン樹脂を押出成形する防錆フィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は防錆フィルム及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1の実施例に記載されるように、特定の密度とMFRを有するポリオレフィン系樹脂と、無機酸又は有機酸のアミン/アンモニウム/金属塩、尿素系化合物、複素環式化合物から選ばれる1種又は2種以上の気化性防錆剤を含み、かつ特定の平均粒子径及び比表面積の多孔質シリカ、多孔質アルミナ、ゼオライトの中から選ばれる1種又は2種以上の多孔質吸着体を、該防錆剤1重量部に対して0.2~30.0重量部分散させてなる防錆フィルムは公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-44014号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の公知の防錆組成物をフィルムにする際に、溶融した防錆組成物を成形機内のメッシュを通して、過大粒子径の一次粒子や二次粒子を除去している。この過程で、メッシュが目詰まりすることがあり、目詰まりが大きくなると、メッシュの交換等が必要となることから目詰まりを極力減らすことが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、以下の手段で解決することができることを見出し、本発明をなすに至った。
1.アゾール化合物、多孔質シリカ粒子、及び、ステアリン酸系金属塩を含有し、
該多孔質シリカ粒子100重量部に対する該ステアリン酸系金属塩の含有量が30重量部以上であるポリオレフィン樹脂層を有する、
防錆フィルム。
2.該アゾール化合物は多孔質シリカ粒子に担持されたものである、1に記載の防錆フィルム。
3.該ステアリン酸系金属塩は、水酸基を有するステアリン酸系金属塩である1又は2に記載の防錆フィルム。
4.該ステアリン酸系金属塩以外のカルボン酸金属塩を含有する1~3のいずれかに記載の防錆フィルム。
5.アゾール化合物、多孔質シリカ粒子、及び、ステアリン酸系金属塩を含有し、
該多孔質シリカ粒子100重量部に対する該ステアリン酸系金属塩の含有量が30重量部以上であるポリオレフィン樹脂を押出成形する防錆フィルムの製造方法。
【発明の効果】
【0006】
本発明によると、防錆性能を十分に備えた防錆フィルムを得ることができ、かつ、防錆フィルムを製造する際に、成形機内でのメッシュ詰まりを抑制できるので、より連続的に効率良く生産できるという効果を発揮できる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下に、本発明について説明する。
本発明において、樹脂の密度の測定は、JIS K7112:1999のうち、A法に規定された方法に従った。
【0008】
[本発明の防錆フィルム]
(防錆フィルムの構造)
本発明の防錆フィルムは、1層から形成されている単層防錆フィルムでも良く、本発明の防錆フィルムを2層以上積層させていても良い。さらに、これらの本発明の防錆フィルムに、本発明の防錆フィルムではない組成物からなる層が積層された積層防錆フィルムでも良い。
また、本発明の防錆フィルムは押出成形して形成しても良く、他の方法により成形された防錆層を有しても良い。
【0009】
(アゾール化合物)
本発明中のポリオレフィン樹脂層が含有するアゾール化合物としては、ベンゾトリアゾール系化合物及び/又はトリルトリアゾール系化合物を採用できる。中でも、ベンゾトリアゾール(BTA)、4-メチルベンゾトリアゾール、5-メチルベンゾトリアゾール、カルボキシベンゾトリアゾール、3-メチル-5-ヒドロキシベンゾトリアゾール等から選ばれた1種以上を採用できる。
これらアゾール化合物の含有量は、含有されるポリオレフィン樹脂層100重量部中0.001~10重量部が好ましく、さらに好ましくは0.01~5重量部である。0.001重量部未満であると長期の防錆性をさらに向上させることが困難になる可能性があり、10重量部を超えると成形加工が困難になる可能性がある。
【0010】
(多孔質シリカ粒子)
本発明中のポリオレフィン樹脂層が含有する多孔質シリカ粒子の、レーザー法により測定した平均粒子径(マイクロトラック社のCAMSIZER X2を使用し、動的画像解析(ISO 13322-2)により求めた平均粒子径)は、1.0μm以上が好ましく、2.0μm以上がより好ましく、3.0μm以上が更に好ましい。また20.0μm以下が好ましく、10.0μm以下がより好ましく、5.0μm以下が更に好ましい。
また多孔質シリカ粒子の吸油量は、100ml/100g以上が好ましく、130ml/100g以上がより好ましく、150ml/100g以上が更に好ましい。また400ml/100g以下が好ましく、300ml/100g以下がより好ましく、250ml/100g以下が更に好ましい。
多孔質シリカ粒子の吸油量が100ml/100g以上であると、ステアリン酸系金属塩の存在下で、適切にアゾール系化合物を担持して、ポリオレフィン樹脂層中に分散しやすくなる。アゾール系化合物と多孔質シリカ粒子と樹脂等を混合し、加熱することにより、アゾール系化合物が多孔質シリカの表面や孔に担持されることになる。
また、押出成形時においてフィルターを閉塞することを防止しやすくなる。
また疎水性シリカであることが、分散性向上のためにより好ましい。
さらに、本発明中のポリオレフィン樹脂層中の多孔質シリカ粒子の含有量は、樹脂100重量部に対して、0.01重量部以上が好ましく、0.03重量部以上がより好ましく、0.05重量部以上が更に好ましい。そして、樹脂100重量部に対して、0.30重量部以下が好ましく、0.20重量部以下がより好ましく、0.10重量部以下が更に好ましい。
本発明中のポリオレフィン樹脂層に含有されるアゾール系化合物100重量部に対する多孔質シリカ粒子の含有量は、20重量部以上が好ましく、40重量部以上がより好ましく、50重量部以上が更に好ましい。そして、アゾール系化合物100重量部に対して、300重量部以下が好ましく、200重量部以下がより好ましく、150重量部以下が更に好ましい。アゾール系化合物の含有量に対する多孔質シリカ粒子の含有量は、アゾール系化合物を適切に担持し、長期にわたりアゾール系化合物を放出して防錆効果を発揮できる程度に含有すれば良い。
(【0011】以降は省略されています)
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