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公開番号2025066801
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2025010210,2021571354
出願日2025-01-24,2020-05-28
発明の名称ペプチド
出願人フブロ セラピューティクス エーエス
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C07K 14/47 20060101AFI20250416BHJP(有機化学)
要約【課題】TGFβR2-1aフレームシフト変異タンパク質に対して免疫応答を誘導することができるペプチドを提供する。
【解決手段】特定の配列のフラグメントを含むペプチドであって、該フラグメントが、特定の配列のアミノ酸配列を含み、前記ペプチドが、33個以下のアミノ酸を含み、前記ペプチドが、該フラグメントの外側において、特定の配列に対して少なくとも70%の配列同一性を有し、該ペプチドが、TGFβR2-1aフレームシフト変異タンパク質に対して免疫応答を誘導することができる、ペプチドを提供する。
【選択図】図11
特許請求の範囲【請求項1】
配列番号8のフラグメントを含むペプチドであって、該フラグメントが、配列番号5、配列番号7、又は配列番号28のアミノ酸配列を含み、前記ペプチドが、33個以下のアミノ酸を含み、前記ペプチドが、該フラグメントの外側において、配列番号2に対して少なくとも70%の配列同一性を有し、該ペプチドが、TGFβR2-1aフレームシフト変異タンパク質に対して免疫応答を誘導することができる、ペプチド。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記ペプチドが、該フラグメントの外側において、配列番号2に対して100%の配列同一性を有する、請求項1に記載のペプチド。
【請求項3】
前記ペプチドが、24個以下、好ましくは20個以下、より好ましくは17個のアミノ酸を含む、請求項1又は2に記載のペプチド。
【請求項4】
前記ペプチドが、配列番号5、配列番号7、又は配列番号28のみからなる、請求項1~3のいずれか一項に記載のペプチド。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載のペプチドをコードする核酸分子。
【請求項6】
第1のペプチドと第2のペプチドとを含むペプチド混合物であって、該第1のペプチド及び該第2のペプチドは、独立して、請求項1~4のいずれか一項に記載のペプチドであり、かつ、前記第1のペプチドが前記第2のペプチドとは異なる、ペプチド混合物。
【請求項7】
請求項1~4のいずれか一項に記載のペプチド又は請求項6に記載のペプチド混合物をコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子を含むベクター。
【請求項8】
請求項7に記載のベクターを含む宿主細胞。
【請求項9】
請求項1~4のいずれか一項に記載のペプチドに対して特異的なトランスフェクションされていないT細胞。
【請求項10】
請求項6に記載のペプチド混合物に対して特異的なトランスフェクションされていないT細胞を含むT細胞混合物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、免疫応答を誘発するフレームシフト変異を有するTGBβR2のペプチド、免疫応答を誘発するフレームシフト変異を有するTGBβR2のペプチドを含むペプチド混合物、かかるペプチドに対して特異的なT細胞、並びにかかるペプチドに対して特異的なT細胞を含むT細胞混合物及びT細胞調製物を提供する。また、本発明は、かかるペプチド、ペプチド混合物、T細胞、並びにT細胞混合物及びT細胞調製物を含む医薬製剤、かかるペプチド、ペプチド混合物、T細胞、並びにT細胞混合物及びT細胞調製物の、癌の予防及び/又は治療のための使用、並びに癌の治療のために、ペプチド、ペプチド混合物、T細胞、T細胞混合物、及びT細胞調製物を選択する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
DNAマイクロサテライトは、或る特定のDNAモチーフ(ヌクレオチド配列パターン)が、通常約5回~50回繰り返される繰り返しDNAのストリングである。マイクロサテライト不安定性(MSI)は、マイクロサテライトの繰り返し回数の変化であり、DNAミスマッチ修復(MMR)酵素活性の損傷により起こり得る。
【0003】
MMRは、DNA複製中に自然に発生する、単一塩基のミスマッチ、又は短い挿入若しくは欠失等のエラーを修正する。MMR活性が損傷すると、これらの自然に発生するエラーが修復されず、これにより、DNAマイクロサテライト配列において、マイクロサテライト不安定性(すなわち、繰り返し回数の変化)及びフレームシフト変異が生じる可能性がある。
【0004】
フレームシフト変異は、遺伝子からの1つ又は2つの塩基対の付加又は欠失であり、変異点から異なるコドンが生じることで、異なるタンパク質がコードされることになる。STOPコドンが通常より早く発生し、コードされたタンパク質は欠陥があるか、又は不活性であることが多いため、フレームシフトは、典型的には、切断タンパク質配列をもたらす。
【0005】
近年、免疫腫瘍学は発展中の分野であり、癌と戦うために患者自身の免疫系を使用することに焦点を合わせた努力が行われてきた。しかしながら、1つの問題は、抗体が、腫瘍細胞の表面に露出している腫瘍抗原にしか結合することができないことである。この理由のため、体の免疫系に基づいた癌治療を生み出す努力は、期待されるほど成功してはいない。
【0006】
TGFβR2(配列番号1)は成長因子であり、TGFβとの相互作用により細胞増殖の制御を媒介する。TGFβR2においてフレームシフト変異が起こると、生物学的に機能しなくなり、これにより、制御されていない細胞増殖及び癌の進行が誘導される。単一ヌクレオチドの欠失は、TGFβR2において飛び抜けて優勢なフレームシフト変異であるが、単一ヌクレオチドの付加が起こる可能性もある。単一ヌクレオチドの欠失の(-1a)フレームシフト変異から生じるTGFβR2のアミノ酸配列を配列番号2に示す。
【0007】
大腸癌(CRC)等の癌におけるMSIの検出は、ベセスダパネルをプロファイリングすることによって行われる。ベセスダパネルは、5つのマイクロサテライト遺伝子座、すなわち、2つのモノヌクレオチド(BAT25及びBAT26)及び3つのジヌクレオチド(D5S346、D2S123、及びD17S250)を含む参照パネルである(非特許文献1、非特許文献2)。MSIは、2つ以上の遺伝子座に不安定性がある場合は高(MSI-H)に分類され、1つの遺伝子座に不安定性がある場合は低(MSI-L)に分類される(非特許文献2)。マイクロサテライトは、不安定性を有する遺伝子座がない場合に安定(MSS)として分類することができる(非特許文献2)。
【0008】
全てのCRCの約15%がMSI-Hであり(非特許文献1)、遺伝性CRC(遺伝性非ポリポーシス大腸癌(HNPCC))の99%がMSI-Hである(非特許文献3)。MSI-HのHNPCC患者のうち約90%が、タンパク質TGFβR2においてフレームシフト変異を有している(非特許文献3)。HNPCCの人々は、フレームシフト変異に発展すると考えられる体細胞変異を有している。CRCは、ポリープの発生によって進行することが多いが、遺伝性CRCではない患者の場合とは異なり、遺伝性CRCの患者からポリープを取り除くことは癌の予防に対して有効ではない。
【0009】
また、胃癌(胃部癌)の約22%がMSI-Hである(非特許文献1)。
【0010】
さらに、全てのCRCの約10%、全てのMSI-H癌の約44%、特にMSI-H結腸癌の約58%、及びMSI-H胃癌の約80%でTGFβR2におけるフレームシフト変異が見られることが報告されている(非特許文献1)。
(【0011】以降は省略されています)

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