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公開番号
2025031592
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2024128830
出願日
2024-08-05
発明の名称
水酸基を有する多環芳香族化合物及び該化合物の製造方法
出願人
田岡化学工業株式会社
代理人
主分類
C07C
39/14 20060101AFI20250228BHJP(有機化学)
要約
【課題】水酸基含有多環芳香族化合物及びその製造方法の提供。
【解決手段】塩基存在下、下記一般式(2)で表されるホウ素含有多環芳香族化合物と過酸化水素とを反応させる製造方法によって、下記式(1)で表される化合物が製造可能であることを見出した。
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(R
1a
~R
1d
はそれぞれ独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~8のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3~8のシクロアルキル基、フェニル基又は置換基を有していてもよい炭素数7~15のアラルキル基を表す。また、R
1a
とR
1b
が一体となって環を形成してもよく、R
1c
とR
1d
が一体となって環を形成してもよい。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
以下式(1):
JPEG
2025031592000012.jpg
41
67
で表される化合物。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
塩基存在下、以下一般式(2):
JPEG
2025031592000013.jpg
51
68
(式中、R
1a
~R
1d
はそれぞれ独立して、置換基を有していてもよい炭素数1~8のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数3~8のシクロアルキル基、フェニル基又は置換基を有していてもよい炭素数7~15のアラルキル基を表す。また、R
1a
とR
1b
が一体となって環を形成してもよく、R
1c
とR
1d
が一体となって環を形成してもよい。)
で表される化合物と過酸化水素とを反応させる、請求項1に記載の化合物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水酸基を有する多環芳香族化合物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 930 文字)
【背景技術】
【0002】
以下式(3):
【0003】
JPEG
2025031592000001.jpg
32
74
で表される多環芳香族化合物(以下、(一般)式(○)で表される化合物を「式(○)化合物」と称することがある。なお、「○」は式番号を表す。)は、π共役系が高度に拡張された構造を有するものの、グラフェンには無いバンドギャップを有しているため、有機半導体デバイスへの応用が期待される他、有機電界発光素子としても有用であることが知られている。このような式(3)化合物の製造方法としては、例えば、特許文献1に記載の方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-184393号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の製造方法は、塩化鉄を多量に用いる分子内環化反応により式(3)化合物を製造する方法であり、該方法により式(3)化合物に置換基を導入した構造を有する多環芳香族化合物を製造しようとすると導入可能な置換基が制限される場合がある。
【0006】
本発明は、多環芳香族化合物の更なる展開を行うべく、式(3)化合物に水酸基を導入した構造を有する多環芳香族化合物の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らが上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、後述する一般式(2)で表されるホウ素含有多環芳香族化合物を、塩基存在下、過酸化水素と反応させることにより前記課題が解決可能であることを見出した。具体的には、本発明は以下の発明を含む。
【0008】
〔1〕
以下式(1):
【0009】
JPEG
2025031592000002.jpg
43
70
で表される化合物。
【0010】
〔2〕
塩基存在下、以下一般式(2):
(【0011】以降は省略されています)
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