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公開番号2025066552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023176238
出願日2023-10-11
発明の名称ケース付きデンタルフロス
出願人ヤマトエスロン株式会社
代理人個人
主分類A61C 15/04 20060101AFI20250416BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ケースの外側からデンタルフロスの収納スペースに埃、異物、雑菌などが侵入する可能性が小さく、デンタルフロスの衛生な状態を保ちつつ、使用者がデンタルフロスをケースから容易に取り出すことができるケース付きデンタルフロスを提供する。
【解決手段】デンタルフロス12が略円盤状に巻き取られるパッケージであるフロスパッケージ、および、内部にフロスパッケージを収納することができる偏平形状の収納スペース17を有するとともに収納スペースと連通するデンタルフロスの繰出し口19が開口される本体15と、繰出し口を被蓋することができる蓋16とを有する紙製のケース14を備え、フロスパッケージが、収納スペースの内壁と、略円盤状の軸方向における一方の側及び他方の側の両方の側との間隔を空けて移動自在に配置されるように構成されることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
デンタルフロスが略円盤状に巻き取られるパッケージであるフロスパッケージ、および、内部に前記フロスパッケージを収納することができる偏平形状の収納スペースを有するとともに前記収納スペースと連通する前記デンタルフロスの繰出し口が開口される本体と、前記繰出し口を被蓋することができる蓋とを有する紙製のケースを備え、
前記フロスパッケージが、前記収納スペースの内壁と、前記略円盤状の軸方向における一方の側及び他方の側の両方の側との間隔を空けて移動自在に配置されるように構成される
ことを特徴とするケース付きデンタルフロス。
続きを表示（約 910 文字）【請求項２】
前記本体と前記蓋とは、前記蓋が閉じられた状態において全体に略四角柱状に形成される前記ケースの天面の一の長手辺において連結し、
前記繰出し口は、前記本体の上面である本体上面に開口され、
前記蓋は、前記一の長手辺を中心にして回動するとともに前記本体上面を含む前記本体の一部である本体上部に被さるように構成される
ことを特徴とする請求項１に記載のケース付きデンタルフロス。
【請求項３】
前記本体と前記蓋とは、前記蓋が閉じられた状態において全体に略四角柱状に形成される前記ケースの天面の一の長手辺において連結し、
前記繰出し口は、前記本体の上面である本体上面に開口され、
前記閉じられた状態における前記蓋は、その上面に位置する蓋上壁が前記天面を構成し、前記天面の他の長手辺において前記蓋上壁から下方に連続する蓋前壁を有し、かつ、それぞれ前記蓋上壁と交差し且つ連続するとともに前記蓋前壁と交差し且つ連続する一対の蓋側壁を有し、
前記蓋上壁と前記蓋前壁と前記一対の蓋側壁とが前記本体上面を含む前記本体の一部である本体上部に被さるように構成される
ことを特徴とする請求項１に記載のケース付きデンタルフロス。
【請求項４】
前記フロスパッケージは、前記デンタルフロスが巻き芯に巻き取られて形成される
ことを特徴とする請求項１ないし３の何れかに記載のケース付きデンタルフロス。
【請求項５】
前記収納スペースが、前記軸方向視において略正方形の断面を有する
ことを特徴とする請求項１ないし３の何れかに記載のケース付きデンタルフロス。
【請求項６】
前記フロスパッケージには、ワックスが塗布された前記デンタルフロスが巻き取られる
ことを特徴とする請求項１ないし３の何れかに記載のケース付きデンタルフロス。
【請求項７】
前記本体上面に、前記デンタルフロスを切断可能なカッターが装備されている
ことを特徴とする請求項２または３に記載のケース付きデンタルフロス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明はケース付きデンタルフロスに関し、詳細には、巻き取られたデンタルフロスを収納し且つ使用者がケースから引き出して使用するためのケース付きデンタルフロスに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、巻き取られているデンタルフロスをケースに収納し、使用時に、ケースに設けられたデンタルフロス引き出し穴を通してケース外に取り出すためのデンタルフロスケースがある（特許文献１）。
【０００３】
こうした従来のデンタルフロスケースは、巻き芯に巻き取られたパッケージ状のデンタルフロスの一端をケース外から引っ張ることによって、ケース内でパッケージからデンタルフロスが巻き出される。そのため、使用者がケース内のデンタルフロスに直接触れることなくケース外へ取り出すことができる。また、引き出す長さのデンタルフロスがケースから繰出されるため、使用者は、好きな長さのデンタルフロスを使用するとともに、残りのデンタルフロスをケース内に留めることができる。そして、使用者は、ケースから引き出されたデンタルフロスをデンタルフロスカッタを用いることによって、使用する分のデンタルフロスを残部から切り離すことができる。
【０００４】
このとき、従来のデンタルフロスケースは、その上部領域を上部カバーが覆うため、上部カバーを閉じた状態でデンタルフロス引き出し穴が外に露出しない。そのため、デンタルフロス引き出し穴を通じて、ケースの外側からケース内に埃、異物、雑菌などが侵入する可能性が小さい。そのため、ケース内のデンタルフロスの衛生な状態を保つことが容易である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００６－２０４５５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
こうした従来のデンタルフロスケースは、全体が合成樹脂の射出成形品によって形成される。そして、巻き芯の内周面が、ケースの内側においてケースと一体に成形された凸状の軸の外周面に遊嵌するとともに、この巻き芯に巻き取られたデンタルフロスのパッケージは巻き芯を中心に回転してデンタルフロスを巻き出すことができる。また、この軸は、軸方向に二分割されたケースの一方から内向きに突出する凸状部と、他方から内向きに突出する凸状部とが接合することによって構成されている。
【０００７】
このとき、軸がケースの内側で固定されているため、周面からデンタルフロスが巻き出されるパッケージの中心は、その位置が常に一定している。その一方で、埃、異物、雑菌などの侵入を減らすために、デンタルフロス引き出し穴は小さく設けられている。これらのため、デンタルフロスの減り具合によって、デンタルフロスは、ケース内からケース外へと引き出される際に大きく曲がって進まざるを得ないときがある。こうして、デンタルフロスはデンタルフロス引き出し穴の周囲から大きな摩擦を受けることによって引き出しにくい場合がある。しかも、摩擦によって表面にダメージを受けてしまうことがある。
【０００８】
また、パッケージから巻き出されたデンタルフロスが、デンタルフロス引き出し穴に到達する前に、軸に引っ掛かってしまうことによって引き出しにくいという事態も生じる。しかも、そのような状態においては、殊更に、ケース内からケース外へと引き出される際にデンタルフロスが大きく曲がって進む可能性が高い。
【０００９】
そこで本発明は、このような課題の下、ケース内のデンタルフロスの衛生な状態を保ちつつ、使用者がデンタルフロスをケースから容易に取り出すことができるケース付きデンタルフロスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
（１）本発明はデンタルフロスが略円盤状に巻き取られるパッケージであるフロスパッケージ、および、内部に前記フロスパッケージを収納することができる偏平形状の収納スペースを有するとともに前記収納スペースと連通する前記デンタルフロスの繰出し口が開口される本体と、前記繰出し口を被蓋することができる蓋とを有する紙製のケースを備え、前記フロスパッケージが、前記収納スペースの内壁と、前記略円盤状の軸方向における一方の側及び他方の側の両方の側との間隔を空けて移動自在に配置されるように構成されることを特徴とするケース付きデンタルフロスを提供するものである。
（【００１１】以降は省略されています）

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