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公開番号2025066137
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2025011400,2024014527
出願日2025-01-27,2019-10-08
発明の名称パーフルオロアルキン化合物の製造方法
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C07C 17/358 20060101AFI20250415BHJP(有機化学)
要約【課題】反応の転化率が高く、パーフルオロアルキン化合物を高選択率に得ることができるとともに、フルオロアルケン化合物が副生しにくい方法を提供する。また、触媒の劣化を低減することができるパーフルオロアルキン化合物の製造方法を提供することも目的とする。
【解決手段】(a)所定の元素を含む触媒、(b)所定の元素の少なくとも2種を含む触媒、(c)細孔容積が所定範囲にあるフッ素化された所定の金属酸化物、(d)所定の化合物でフッ素
化された金属酸化物、(e)細孔容積が所定範囲にある所定の金属酸化物をフッ素化した触
媒、のいずれかの触媒を含むか、所定の元素を含む触媒を用いて触媒と前記パーフルオロアルカジエン化合物との接触時間を30秒以下とするか、反応開始から反応終了までの少なくとも一部において、反応系中の水分量を所定範囲とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
パーフルオロアルキン化合物の製造方法であって、
触媒の存在下に、パーフルオロアルカジエン化合物を反応させてパーフルオロアルキン化合物を得る工程
を備え、以下の(A)~(G):
(A)前記触媒は、遷移金属元素を含む触媒、及び周期表第3族~第14族に属する元素の少なくとも2種を含む触媒よりなる群から選ばれる少なくとも1種の触媒を含有する、
(B)前記触媒は、周期表第3族~第14族に属する元素の少なくとも1種を含む触媒を含有
し、
前記触媒と前記一般式(2)で表されるパーフルオロアルカジエン化合物との接触時間が30秒以下である、
(C)前記触媒は、細孔容積が0.08mL/g以上のフッ素化された酸化クロム、細孔容積が0.35mL/g以上のフッ素化されたアルミナ、及び細孔容積が0.50mL/g以上のフッ素化されたシ
リカアルミナよりなる群から選ばれる少なくとも1種の触媒を含有する、
(D)前記触媒は、細孔容積が0.35mL/g以上のフッ素化された金属酸化物を含有する、
(E)前記触媒は、ハイドロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン及びク
ロロフルオロカーボンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、金属酸化物と
を反応させることでフッ素化された金属酸化物を含有する、
(F)前記触媒は、細孔容積が0.10mL/g以上の酸化クロム、細孔容積が0.45mL/g以上のア
ルミナ、及び細孔容積が0.50mL/g以上のシリカアルミナよりなる群から選ばれる少なくとも1種の金属酸化物をフッ素化した触媒を含有する、
(G)反応開始から反応終了までの少なくとも一部において、パーフルオロアルカジエン
化合物の質量を基準(100質量%)として、反応系中の水分量が30質量ppm以下の条件で、
前記パーフルオロアルカジエン化合物の反応を行う、
のいずれかを満たす、製造方法。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記パーフルオロアルキン化合物が、一般式(1):
CR
1
2
R
2
-C≡C-CR
3
R
4
2
(1)
[式中、R
1
~R
4
は同一又は異なって、フッ素原子又はパーフルオロアルキル基を示す。]で表されるパーフルオロアルキン化合物である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記パーフルオロアルカジエン化合物が、
一般式(2):
CR
1
2
=CR
2
-CR
3
=CR
4
2
(2)
[式中、R
1
~R
4
は同一又は異なって、フッ素原子又はパーフルオロアルキル基を示す。]で表されるパーフルオロアルカジエン化合物である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記(A)又は(B)を満たし、且つ、前記触媒が、周期表第4族~第6族に属する遷移金属元素の少なくとも1種を含む触媒、並びに周期表第4族~第6族及び第13族~第14族に属す
る元素の少なくとも2種を含む触媒よりなる群から選ばれる少なくとも1種の触媒である、請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記(A)又は(B)を満たし、且つ、前記触媒が、フッ素化されていてもよい酸化クロム触媒、フッ素化されていてもよい酸化チタン触媒、フッ素化されていてもよいジルコニア触媒、及びフッ素化されていてもよいシリカアルミナ触媒よりなる群から選ばれる少なくとも1種の触媒である、請求項1~4のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項6】
前記(D)を満たし、且つ、前記フッ素化された金属酸化物を構成する金属が、周期表第3族~第14族に属する元素の少なくとも1種を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の
製造方法。
【請求項7】
前記(E)を満たし、且つ、前記フッ素化される前の金属酸化物の細孔容積が0.45mL/g以
上である、請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項8】
前記(E)を満たし、且つ、前記フッ素化される前の金属酸化物を構成する金属が、周期
表第3族~第14族に属する元素の少なくとも1種を含む、請求項1、2、3又は7に記載の製造方法。
【請求項9】
前記(G)を満たし、且つ、前記触媒は、周期表第3族~第14族に属する元素の少なくとも1種を含む触媒である、請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項10】
前記パーフルオロアルカジエン化合物の反応を気相で行う、請求項1~9のいずれか1項に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、パーフルオロアルキン化合物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
パーフルオロアルキン化合物は、半導体用ドライエッチングガスの他、各種冷媒、発泡剤、熱移動媒体等として期待される化合物であり、炭素-炭素三重結合を1つ有する化合
物である。
【0003】
このパーフルオロアルキン化合物の製造方法としては、ヘキサフルオロブタジエンの異性化反応が知られている。例えば、特許文献1では、ハロゲン化アルミナを使用したヘキサフルオロブタジエンの異性化によりヘキサフルオロブチンを得ている。また、特許文献2では、異性化反応触媒としてフッ化ナトリウム、又はフッ化ナトリウムを含む混合物を用いて、ヘキサフルオロシクロブテンからヘキサフルオロブチンを得ている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-001448号公報
特開2014-058488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、反応の転化率が高く、パーフルオロアルキン化合物を高選択率に得ることができるとともに、フルオロアルケン化合物が副生しにくい方法を提供することを目的とする。また、本開示は、触媒の劣化を低減することができるパーフルオロアルキン化合物の製造方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、以下の構成を包含する。
【0007】
項1.パーフルオロアルキン化合物の製造方法であって、
触媒の存在下に、パーフルオロアルカジエン化合物を反応させてパーフルオロアルキン化合物を得る工程
を備え、以下の(A)~(G):
(A)前記触媒は、遷移金属元素を含む触媒、及び周期表第3族~第14族に属する元素の少なくとも2種を含む触媒よりなる群から選ばれる少なくとも1種の触媒を含有する、
(B)前記触媒は、周期表第3族~第14族に属する元素の少なくとも1種を含む触媒を含有
し、
前記触媒と前記パーフルオロアルカジエン化合物との接触時間が30秒以下である、
(C)前記触媒は、細孔容積が0.08mL/g以上のフッ素化された酸化クロム、細孔容積が0.35mL/g以上のフッ素化されたアルミナ、及び細孔容積が0.50mL/g以上のフッ素化されたシ
リカアルミナよりなる群から選ばれる少なくとも1種の触媒を含有する、
(D)前記触媒は、細孔容積が0.35mL/g以上のフッ素化された金属酸化物を含有する、
(E)前記触媒は、ハイドロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルオロカーボン及びク
ロロフルオロカーボンよりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物と、金属酸化物と
を反応させることでフッ素化された金属酸化物を含有する、
(F)前記触媒は、細孔容積が0.10mL/g以上の酸化クロム、細孔容積が0.45mL/g以上のア
ルミナ、及び細孔容積が0.50mL/g以上のシリカアルミナよりなる群から選ばれる少なくと
も1種の金属酸化物をフッ素化した触媒を含有する、
(G)反応開始から反応終了までの少なくとも一部において、パーフルオロアルカジエン
化合物の質量を基準(100質量%)として、反応系中の水分量が30質量ppm以下の条件で、
前記パーフルオロアルカジエン化合物の反応を行う、
のいずれかを満たす、製造方法。
【0008】
項2.前記パーフルオロアルキン化合物が、一般式(1):
CR
1
2
R
2
-C≡C-CR
3
R
4
2
(1)
[式中、R
1
~R
4
は同一又は異なって、フッ素原子又はパーフルオロアルキル基を示す。]で表されるパーフルオロアルキン化合物である、項1に記載の製造方法。
【0009】
項3.前記パーフルオロアルカジエン化合物が、
一般式(2):
CR
1
2
=CR
2
-CR
3
=CR
4
2
(2)
[式中、R
1
~R
4
は同一又は異なって、フッ素原子又はパーフルオロアルキル基を示す。]で表されるパーフルオロアルカジエン化合物である、項1又は2に記載の製造方法。
【0010】
項4.前記(A)又は(B)を満たし、且つ、前記触媒が、周期表第4族~第6族に属する遷移金属元素の少なくとも1種を含む触媒、並びに周期表第4族~第6族及び第13族~第14
族に属する元素の少なくとも2種を含む触媒よりなる群から選ばれる少なくとも1種の触媒である、項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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