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公開番号
2025065976
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175527
出願日
2023-10-10
発明の名称
ポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートの製造方法
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07C
67/03 20060101AFI20250415BHJP(有機化学)
要約
【課題】特別な精製工程を経ずに着色が低減されたポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートを製造することにある。
【解決手段】フェノール化合物の存在下に、ポリアルキレンエーテルグリコールと(メタ)アクリル酸エステルとを反応させてポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートを製造する方法において、前記ポリアルキレンエーテルグリコールは、前記フェノール化合物存在下、ポリアルキレンエーテルグリコールを135℃で20分間加熱したときに生じるフェノキシラジカルの量が、ポリアルキレンエーテルグリコール1グラムに対して1.0×10
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spins/g以下であるポリアルキレンエーテルグリコールである、ポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートの製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
フェノール化合物の存在下に、ポリアルキレンエーテルグリコールと(メタ)アクリル酸エステルとを反応させてポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートを製造する方法において、
前記ポリアルキレンエーテルグリコールは、前記フェノール化合物存在下、ポリアルキレンエーテルグリコールを135℃で20分間加熱したときに生じるフェノキシラジカルの量が、ポリアルキレンエーテルグリコール1グラムに対して1.0×10
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spins/g以下であるポリアルキレンエーテルグリコールである、ポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートの製造方法。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
前記ポリアルキレンエーテルグリコールが、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリテトラメチレンエーテルグリコールから選ばれる少なくとも一種である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記フェノール化合物が、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール、p-メトキシフェノール、2,6-ジ-tert-ブチルフェノール、及び6-tert-ブチル-2,4-キシレノールから選ばれる少なくとも一種である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記ポリアルキレンエーテルグリコールと前記(メタ)アクリル酸エステルとの反応を、更にチタンテトラアルコキシドまたはジルコニウムテトラアルコキシドが存在する環境下で行う、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記ポリアルキレンエーテルグリコールと前記(メタ)アクリル酸エステルとを、100~150℃の温度で反応させる、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
酸素を含む気体を通気させながら前記ポリアルキレンエーテルグリコールと前記(メタ)アクリル酸エステルとを反応させる、請求項4に記載の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
(メタ)アクリル酸エステルは、メタクリル基をベースとした分子構造を有し、様々な性能及び特徴を発揮する。例えば、メタクリル酸エステルを主成分とするメタクリル系樹脂は、耐候性、透明性、表面光沢、機械的強度、成型性等に優れた特性を有し、光学材料、看板、照明カバー、機械装置の窓、水族館水槽、或いは各種表示装置用部材等、多くの用途に使用されている。
【0003】
(メタ)アクリル酸エステルの用途には透明性が要求されるものが多く、着色の程度はその商品価値を大きく左右する。(メタ)アクリル酸エステルに由来する着色がメタクリル系樹脂において問題となることもある。
(メタ)アクリル酸エステルの中でも、ポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートは、その光学特性、柔軟性、親水性又は疎水性から、光学材料や建築材料等に使用される。しかし、(メタ)アクリル酸エステルを製造する際、又はそれを重合する際に様々な理由で着色することがある。
【0004】
ポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートは、高沸点、低融点であることから、蒸留や晶析等による着色物質の除去は困難である。
ポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートの着色低減方法としては、従来は、その溶液から着色原因物質を吸着処理によって除去する工程を必要としていた。例えば、溶液をアルカリ水溶液で洗浄し、活性炭、活性白土、又はハイドロタルサイト類化合物で処理する方法(特許文献1)、水分の存在下で活性白土、ハイドロタルサイト類等で処理する方法(特許文献2)等の着色原因物質を吸着処理する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-80082号公報
特開2002-338519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の主な目的は、特別な精製工程を経ずに着色が低減されたポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートを製造することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、従来技術の問題点に鑑みて鋭意検討を進めたところ、特定のポリアルキレンエーテルグリコールを用い、当該ポリアルキレンエーテルグリコールと(メタ)アクリル酸エステルとを反応させてポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートを製造することによって上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の構成を含む。
[1]フェノール化合物の存在下に、ポリアルキレンエーテルグリコールと(メタ)アクリル酸エステルとを反応させてポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートを製造する方法において、
前記ポリアルキレンエーテルグリコールは、前記フェノール化合物存在下、ポリアルキレンエーテルグリコールを135℃で20分間加熱したときに生じるフェノキシラジカルの量が、ポリアルキレンエーテルグリコール1グラムに対して1.0×10
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spins/g以下であるポリアルキレンエーテルグリコールである、ポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートの製造方法。
[2]前記ポリアルキレンエーテルグリコールが、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリテトラメチレンエーテルグリコールから選ばれる少なくとも一種である、[1]に記載の製造方法。
[3]前記フェノール化合物が、2,6-ジ-tert-ブチル-p-クレゾール、p-メトキシフェノール、2,6-ジ-tert-ブチルフェノール、及び6-tert-ブチル-2,4-キシレノールから選ばれる少なくとも一種である、[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4]前記ポリアルキレンエーテルグリコールと前記(メタ)アクリル酸エステルとの反応を、更にチタンテトラアルコキシドまたはジルコニウムテトラアルコキシドが存在する環境下で行う、[1]~[3]のいずれかに記載の製造方法。
[5]前記ポリアルキレンエーテルグリコールと前記(メタ)アクリル酸エステルとを、100~150℃の温度で反応させる、[4]に記載の製造方法。
[6]酸素を含む気体を通気させながら前記ポリアルキレンエーテルグリコールと前記(メタ)アクリル酸エステルとを反応させる、[4]又は[5]に記載の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、着色の抑制されたポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレートの製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書及び特許請求の範囲における以下の用語の定義は以下のとおりである。
「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」及び「メタクリレート」から選ばれる。
「ポリアルキレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート」とは、ポリアルキレンエーテルグリコールのジアクリル酸エステル又はジメタクリル酸エステルを意味する。具体的には、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレンエーテルグリコールジ(メタ)アクリレート等である。
(【0011】以降は省略されています)
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