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公開番号
2025065922
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-22
出願番号
2023175459
出願日
2023-10-10
発明の名称
重合体、樹脂組成物および成形体
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C08F
283/00 20060101AFI20250415BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ポリエステル樹脂とその他の樹脂との相溶性を改善する。
【解決手段】第1の重合体部分と、第2の重合体部分とを有する重合体であって、第1の重合体部分がポリエステル系重合体であり、第2の重合体部分が、第1の重合体部分を構成する構成単位とは異なる構成単位であって、(メタ)アクリレート単量体由来の構成単位を有しており、ゲルパーミエーションクロマトグラフィによる分子量測定において、第2の重合体部分に由来するピークトップの値が1000以上50000以下である、重合体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の重合体部分と、第2の重合体部分とを有する重合体であって、
前記第1の重合体部分がポリエステル系重合体により構成され、
前記第2の重合体部分が、前記第1の重合体部分とは異なる重合体であって、(メタ)アクリレート単量体由来の構成単位を有しており、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィによる分子量測定において、テトラヒロドフランを溶離液とし、ポリメチルメタクリレートを標準試料として用いた場合の前記第2の重合体部分に由来するピークトップの値が1000以上50000以下である、重合体。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記第2の重合体部分100質量部に対する前記(メタ)アクリレート単量体由来の構成単位の含有量が、20質量部以上である、請求項1に記載の重合体。
【請求項3】
コアシェル構造を有し、
前記第1の重合体部分が前記コアシェル構造のシェル部分を構成し、
前記第2の重合体部分が前記コアシェル構造のコア部分を構成する、請求項1に記載の重合体。
【請求項4】
前記第1の重合体部分の含有量が、前記第1の重合体部分と前記第2の重合体部分との合計100質量部に対して、20質量部を超え90質量部以下である、請求項1に記載の重合体。
【請求項5】
前記第1の重合体部分を構成する重合体の存在下で、前記第2の重合体部分を構成する単量体成分を乳化重合させることにより得られる、請求項1に記載の重合体。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載の重合体と、第1のマトリクス樹脂としてポリエステル樹脂と、を含む樹脂組成物。
【請求項7】
第2のマトリクス樹脂をさらに含み、前記第2のマトリクス樹脂が前記第1のマトリクス樹脂とは異なる樹脂である、請求項6に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
請求項6に記載の樹脂組成物を含む成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、重合体、樹脂組成物および成形体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、複数の樹脂を混合し、単一樹脂では得られない機能の発現または性能の向上を図る試みが行われている。しかしながら、多くの樹脂種の組み合わせは非相溶を示すため、複合化させることでの性能または機能は、単一樹脂時のそれらより低下することもしばしばである。そこで、複数樹脂種の相溶性を改善するために、相容化剤を添加することが行われている。
【0003】
特許文献1には、芳香族ビニル系樹脂と、熱可塑性樹脂と、ビニル系樹脂部およびポリエステル樹脂部の共重合体とを配合してなる樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-219074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の共重合体は、相容化剤としての機能に改善の余地がある。本発明の一態様は、ポリエステル樹脂とその他の樹脂との相溶性を改善できる重合体等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る重合体は、第1の重合体部分と、第2の重合体部分とを有する重合体であって、前記第1の重合体部分がポリエステル系重合体により構成され、前記第2の重合体部分が、前記第1の重合体部分とは異なる重合体であって、(メタ)アクリレート単量体由来の構成単位を有しており、ゲルパーミエーションクロマトグラフィによる分子量測定において、テトラヒロドフランを溶離液とし、ポリメチルメタクリレートを標準試料として用いた場合の前記第2の重合体部分に由来するピークトップの値が1000以上50000以下である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、ポリエステル樹脂とその他の樹脂との相溶性を改善できる重合体等を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の一態様について詳細に説明する。本明細書において数値範囲を示す「A~B」は、特記しない限りは「A以上B以下」を意図する。なお、以下に説明するのは本発明の一態様であり、本発明は下記の構成に限定されるものではない。
【0009】
本発明の一態様に係る重合体は、ポリエステル系重合体により構成される第1の重合体部分と、第1の重合体部分を構成する重合体とは異なる重合体により構成される第2の重合体部分と、を有する重合体(以下、「重合体A」と称す場合がある)である。該重合体Aを、ポリエステル樹脂を含む2種以上のマトリクス樹脂の相容化剤として使用することにより、第1のマトリクス樹脂および第2のマトリクス樹脂との相溶性を向上させることができる。したがって、第1のマトリクス樹脂と第2のマトリクス樹脂との相分離を低減することができる。
【0010】
〔1.重合体A〕
本発明の一態様に係る重合体Aは、第1の重合体部分と、第2の重合体部分とを有する重合体である。第1の重合体部分は、ポリエステル系重合体により構成されている。第2の重合体部分は、第1の重合体部分を構成する重合体とは異なる重合体により構成されている。第2の重合体部分は、(メタ)アクリレート単量体由来の構成単位を有している。また、重合体Aは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)による分子量測定において、第2の重合体部分に由来するピークトップの値が1000以上50000以下である。
(【0011】以降は省略されています)
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