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公開番号2025065669
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175031
出願日2023-10-10
発明の名称トーショナルダンパ
出願人NOK株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F16F 15/126 20060101AFI20250415BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】より高い汎用性でハブからの放射音を低減することが可能な構造のトーショナルダンパを提供する。
【解決手段】トーショナルダンパ100は、回転軸に固定されるハブ10と、ハブ10の外周に沿って配置されているリング状の振動リング30と、振動リング30とハブ10との間に介装されているリング状の弾性体20と、を備え、振動リング30は、リング状の本体部31と、本体部31から突出している突起部36と、を有し、振動リング30が突起部36を有することによって、振動リング30の径方向共振周波数がハブ10の軸方向共振周波数に近づいている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
回転軸に固定されるハブと、
前記ハブの外周に沿って配置されているリング状の振動リングと、
前記振動リングと前記ハブとの間に介装されているリング状の弾性体と、
を備えるトーショナルダンパであって、
前記振動リングは、リング状の本体部と、前記本体部から突出している突起部と、を有し、
前記振動リングが前記突起部を有することによって、前記振動リングの径方向共振周波数が前記ハブの軸方向共振周波数に近づいているトーショナルダンパ。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記振動リングは、周方向において間欠的に配置されている複数の前記突起部を有する請求項1に記載のトーショナルダンパ。
【請求項3】
前記振動リングは、3つ以上の前記突起部を有する請求項1又は2に記載のトーショナルダンパ。
【請求項4】
3つ以上の前記突起部が周方向において等間隔で配置されている請求項3に記載のトーショナルダンパ。
【請求項5】
前記ハブは、
前記回転軸が固定される固定部と、
前記固定部から径方向外方に向けて張り出している盤状のステーと、
前記ステーの周囲に配置されているリムと、
を有し、
前記ステーは、当該ステーを厚み方向に貫通しているとともに周方向において等間隔に配置されている複数の貫通孔を有し、
前記貫通孔の数と前記突起部の数とが互いに素である請求項4に記載のトーショナルダンパ。
【請求項6】
前記突起部は、軸方向における前記本体部の端面から軸方向に突出している請求項1又は2に記載のトーショナルダンパ。
【請求項7】
径方向における前記突起部の厚み寸法は、径方向における前記本体部の厚み寸法と同等である請求項6に記載のトーショナルダンパ。
【請求項8】
周方向における前記突起部の寸法は、径方向における前記突起部の厚み寸法よりも大きい請求項6に記載のトーショナルダンパ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トーショナルダンパに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
トーショナルダンパ(TVD)は、クランクシャフト(回転軸)の先端に取り付けられ、クランクシャフトに発生する振動を吸収する機能を備える製品である。トーショナルダンパは、ハブと、振動リングと、ハブと振動リングとの間に介装されたリング状の弾性体と、を備えている。振動リングが回転方向に共振することで、トーショナルダンパは、クランクシャフトの捩り方向における振動を抑制(吸振)する。振動リングの回転方向共振周波数は概ね300~600Hzとなることが多い。
また、振動リングは軸方向にも共振する。振動リングの軸方向共振周波数は、捩り振動と同程度の数百Hzとなる。
【0003】
ところで、ハブから放射される騒音はハブの軸方向ローカル共振が問題となる場合が多く、その周波数は数千Hzと高周波である。
【0004】
特許文献1には、トーショナルダンパ(同文献のクランクプーリ)のハブ(同文献のボス部)からの放射音を低減することを目的として、ハブに空洞部を形成する技術について記載されている。この技術は、音波の干渉を利用してものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-41684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の技術では、ハブからの放射音を低減するために、ハブに空洞部を作り込む必要があることから、放射音の周波数に応じて空洞の容積及び開口面積を設定する必要がある。このため、トーショナルダンパのサイズによっては成立しないことが想定され、汎用性に欠けた技術である。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、より高い汎用性でハブからの放射音を低減することが可能な構造のトーショナルダンパを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、回転軸に固定されるハブと、
前記ハブの外周に沿って配置されているリング状の振動リングと、
前記振動リングと前記ハブとの間に介装されているリング状の弾性体と、
を備えるトーショナルダンパであって、
前記振動リングは、リング状の本体部と、前記本体部から突出している突起部と、を有し、
前記振動リングが前記突起部を有することによって、前記振動リングの径方向共振周波数が前記ハブの軸方向共振周波数に近づいているトーショナルダンパが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、より高い汎用性でハブからの放射音を低減することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係るトーショナルダンパの正面図である。
図1のA-A線に沿った斜視断面図である。
図1のA-A線に沿った断面図である。
実施形態に係るトーショナルダンパがエンジンのクランクシャフトに取り付けられた状態を示す模式図である。
実施形態に係るトーショナルダンパの振動リングの固有振動解析結果を示す図である。
実施形態に係るトーショナルダンパの振動リングの固有振動解析結果を示す図である。
実施形態に係るトーショナルダンパの振動リングの固有振動解析結果を示す図である。
実施形態に係るトーショナルダンパの振動リングの固有振動解析結果を示す図である。
比較形態に係るトーショナルダンパの振動リングの固有振動解析結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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