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公開番号
2025118459
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013781
出願日
2024-01-31
発明の名称
密封装置
出願人
NOK株式会社
代理人
弁理士法人NYTパートナーズ
主分類
F16J
15/3204 20160101AFI20250805BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】正回転方向及び逆回転方向の双方に高速回転する軸に用いられても、密封対象物の漏れを抑制することができる密封装置を提供する。
【解決手段】密封装置1は、補強環10と、弾性体部20とを備える。弾性体部20のシールリップ21のリップ先端部22は、リップ先端22aを介して接続されている、密封側面24と、大気側面23とを有する。大気側面23には、複数の突起構造2が周方向に並んで設けられる。突起構造2は、周方向において隣接する第1突起31と第2突起32とを有する。第1突起31は、回転軸が正回転方向に回転した時に漏れ出た密封対象物をポンプ作用で密封対象物側に戻すための突起である。第2突起32は、回転軸が逆回転方向に回転した時に漏れ出た密封対象物をポンプ作用で密封対象物側に戻すための突起である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一方の方向及び他方の方向に回転する回転軸に用いられる密封装置であって、
軸線周りに環状の補強環と、
シールリップを有し、前記補強環に取り付けられている弾性体から形成されている前記軸線周りに環状の弾性体部とを備え、
前記シールリップは、前記軸線に向かって凸の環状の部分であるリップ先端部を有し、
前記リップ先端部は、リップ先端を介して接続されている、密封対象物側の環状の面である密封側面と大気側の環状の面である大気側面とを有し、
前記大気側面には、複数の突起構造が周方向に並んで設けられており、
前記突起構造は、周方向において隣接する第1突起と第2突起とを有し、
前記第1突起は、前記回転軸が前記一方の方向に回転した時に漏れ出た前記密封対象物をポンプ作用で前記密封対象物側に戻すための突起であり、
前記第2突起は、前記回転軸が前記他方の方向に回転した時に漏れ出た前記密封対象物をポンプ作用で前記密封対象物側に戻すための突起である、
密封装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第1突起は、前記密封対象側から前記大気側に向かって、周方向の他方に傾いて延びており、
前記第2突起は、前記密封対象側から前記大気側に向かって、周方向の一方に傾いて延びている、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項3】
前記突起構造における、前記第1突起の前記大気側の端と、前記第2突起の前記大気側の端とは、つながっている、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項4】
前記突起構造における、前記第1突起の前記大気側の端と、前記第2突起の前記大気側の端との間の周方向の幅は、周方向において互いに隣接する2つの前記突起構造の間の周方向の幅よりも狭い、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項5】
前記突起構造における、前記第1突起の前記大気側の端と、前記第2突起の前記大気側の端との間の周方向の幅は、前記回転軸が回転した際に、前記第1突起と前記第2突起との間に、前記密封対象物を前記密封対象物側に戻す流路を形成可能な幅である、
請求項3に記載の密封装置。
【請求項6】
前記突起構造において、前記第1突起及び前記第2突起は、前記リップ先端から前記大気側に延びている、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項7】
前記複数の突起構造は、複数の第1突起構造と、複数の第2突起構造とを含み、
前記複数の第2突起構造は、前記複数の第2突起構造の前記密封対象物側の端が、前記軸線方向において、前記複数の第1突起構造の前記密封対象物側の端よりも前記大気側となるように設けられており、また、周方向において、前記複数の第1突起構造うちの互いに隣接する前記第1突起構造の間に夫々設けられている、
請求項1に記載の密封装置。
【請求項8】
前記第2突起構造の前記第1突起及び前記第2突起の前記大気側面からの高さは、前記第1突起構造の前記第1突起及び前記第2突起の前記大気側面からの高さよりも高い、
請求項7に記載の密封装置。
【請求項9】
前記複数の突起構造は、複数の第3突起構造を含み、
前記複数の第3突起構造は、前記複数の第3突起構造の前記密封対象物側の端が、前記軸線方向において、前記複数の第2突起構造の前記密封対象物側の端よりも前記大気側となるように設けられており、また、周方向において、前記複数の第2突起構造のうちの互いに隣接する前記第2突起構造の間に夫々設けられている、
請求項7に記載の密封装置。
【請求項10】
前記第3突起構造の前記第1突起及び前記第2突起の前記大気側面からの高さは、前記第2突起構造の前記第1突起及び前記第2突起の前記大気側面からの高さよりも高い、
請求項9に記載の密封装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、密封装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車では、駆動ユニットを小型・軽量化するために、モーターシャフトの回転数が増加する傾向にある。また、電気自動車では構造上、前進時と後退時でモーターの回転方向が反転する。
【0003】
ここで、従来から、自動車や汎用機械等において、回転軸とこの回転軸が挿通されたハウジングの貫通孔との間の隙間を密封するために、密封装置としてのオイルシールが用いられている。オイルシールは、密封対象物が存在する密封対象物側から大気側への密封対象物であるオイルの漏れの防止を図る。従来のオイルシールには、大気側から密封対象物側へ向かう気流を形成して、回転軸の高速回転時にリップ先端部を超えて大気側に漏れ出したオイルの飛沫を密封対象物側に押し戻すポンプ作用を発揮する、等間隔に配列された複数のネジ突起を備えるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3278349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のオイルシールは、電気自動車のモーターのシャフトのように、正回転方向と逆回転方向の両方向に回転する回転軸に使用された場合、回転軸が高速で逆回転方向に回転する際に、ネジ突起が大気側から密封対象物側へのポンプ作用を発揮しないことがある。このため、回転軸が高速で逆回転方向に回転する際に、オイル等の密封対象物がネジ突起を伝って大気側に漏れ出してしまうことがある。
【0006】
このように、密封装置に対しては、正回転方向及び逆回転方向の双方に高速回転する軸に用いられても、オイル等の密封対象物の漏れを防止することができる構造が求められていた。
【0007】
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、正回転方向及び逆回転方向の双方に高速回転する軸に用いられても、密封対象物の漏れを抑制することができる密封装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明に係る密封装置は、一方の方向及び他方の方向に回転する回転軸に用いられる密封装置であって、軸線周りに環状の補強環と、シールリップを有し、前記補強環に取り付けられている弾性体から形成されている前記軸線周りに環状の弾性体部とを備え、前記シールリップは、前記軸線に向かって凸の環状の部分であるリップ先端部を有し、前記リップ先端部は、リップ先端を介して接続されている、密封対象物側の環状の面である密封側面と大気側の環状の面である大気側面とを有し、前記大気側面には、複数の突起構造が周方向に並んで設けられており、前記突起構造は、周方向において隣接する第1突起と第2突起とを有し、前記第1突起は、前記回転軸が前記一方の方向に回転した時に漏れ出た前記密封対象物をポンプ作用で前記密封対象物側に戻すための突起であり、前記第2突起は、前記回転軸が前記他方の方向に回転した時に漏れ出た前記密封対象物をポンプ作用で前記密封対象物側に戻すための突起である。
【0009】
本発明の一態様に係る密封装置において、前記第1突起は、前記密封対象側から前記大気側に向かって、周方向の他方に傾いて延びており、前記第2突起は、前記密封対象側から前記大気側に向かって、周方向の一方に傾いて延びている。
【0010】
本発明の一態様に係る密封装置において、前記突起構造における、前記第1突起の前記大気側の端と、前記第2突起の前記大気側の端とは、つながっている。
(【0011】以降は省略されています)
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