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公開番号2025110034
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024003724
出願日2024-01-15
発明の名称トーショナルダンパ
出願人NOK株式会社
代理人弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類F16F 15/126 20060101AFI20250718BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】トーショナルダンパのサイズによらず、ハブからの放射音を低減する。
【解決手段】トーショナルダンパ100は、ハブ10と、振動リング30と、ダンパゴム20と、を備える。ハブ10は、軸部材に固定される。振動リング30は、ハブ10を包囲する円環状の質量体である。ダンパゴム20は、ハブ10と振動リング30との間に嵌合される円環状の弾性体である。ハブ10には、互いに形状の異なる2つの第1の穴15と4つの第2の穴16とがハブ10の周方向に沿って開口する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
軸部材に固定されるハブと、
前記ハブを包囲する円環状の振動リングと、
前記ハブと前記振動リングとの間に嵌合される円環状のダンパゴムと、
を備え、
前記ハブには、互いに形状の異なる1以上の第1の穴と1以上の第2の穴とが前記ハブの周方向に沿って開口する、
トーショナルダンパ。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記ハブには、前記第1の穴及び前記第2の穴よりも小さい1以上の第3の穴が開口しており、
前記第3の穴はネジ穴である、
請求項1に記載のトーショナルダンパ。
【請求項3】
前記1以上の第1の穴は、前記ハブの径方向に配列する複数の穴を含む、
請求項1に記載のトーショナルダンパ。
【請求項4】
前記ハブは、前記軸部材に固定されるボス部と、前記ハブの外周部であるリム部とを含み、
前記ハブの径方向における前記第1の穴が開口する位置は、前記ボス部よりも前記リム部に近い、
請求項1に記載のトーショナルダンパ。
【請求項5】
前記第1の穴の面積は、前記ハブからの放射音の等価放射パワーと相関する、
請求項1に記載のトーショナルダンパ。
【請求項6】
前記等価放射パワーと、前記ハブの放射損失係数と、前記ハブの材料密度と、前記ハブの回転軸に直交する仮想の平面に対して前記ハブが投影された投影面積と、前記ハブの振動速度と、音速との間に、
等価放射パワー=放射損失係数×(音速/2)×材料密度×投影面積×振動速度

の関係が成立する、
請求項5に記載のトーショナルダンパ。
【請求項7】
前記第2の穴は、前記トーショナルダンパを内燃機関に取り付けるときに用いられる治具を通すための穴である、
請求項1に記載のトーショナルダンパ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トーショナルダンパに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関におけるクランクシャフト等のダンパ装置から放射される騒音を低減する構造が従来から提案されている。例えば、特許文献1には、クランクシャフトの前端に取り付けられるボス部の前面外縁に沿って形成される空洞部により、音波の干渉を利用して、クランクシャフトを通じボス部の前面中央から放射される放射音を消音することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-41684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術においては、空洞部の空洞容積及び開口面積を放射音の周波数に応じて設定しないと十分な消音効果が得られず、トーショナルダンパのサイズによっては、効果的に消音させるための条件が成立しないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記のような課題を解決するために為されたものであり、トーショナルダンパのサイズによらず、ハブからの放射音を効果的に低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するために、本発明のひとつの形態に係るトーショナルダンパは、軸部材に固定されるハブと、前記ハブを包囲する円環状の振動リングと、前記ハブと前記振動リングとの間に嵌合される円環状のダンパゴムと、を備え、前記ハブには、互いに形状の異なる1以上の第1の穴と1以上の第2の穴とが前記ハブの周方向に沿って開口する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態に係るトーショナルダンパの平面図である。
図1の第1の穴を含む一部分を拡大した図である。
図1におけるa-a線の断面図である。
第2実施形態に係るトーショナルダンパの平面図である。
第3実施形態に係るトーショナルダンパの平面図である。
第4実施形態に係るトーショナルダンパの平面図である。
第4変形例に係るトーショナルダンパの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の好適な形態について図面を参照しながら以下に説明する。なお、各図面における各要素の寸法および縮尺は実際の製品とは適宜に相違する。
【0009】
A:第1実施形態
A-1:トーショナルダンパの構造
図1は、第1実施形態に係るトーショナルダンパ100の平面図である。図2は、図1の第1の穴を含む一部分を拡大した図である。図3は、図1におけるa-a線の断面図である。
【0010】
本実施形態のトーショナルダンパ100は、直列4気筒エンジン等の内燃機関にダンパプーリとして利用される。内燃機関は、回転軸Aを中心に回転する軸部材を備える。軸部材としては、例えばクランクシャフトが挙げられる。トーショナルダンパ100は、軸部材に発生する振動を低減する動吸振器である。軸部材に発生する振動としては、主として捩り振動及び曲げ振動が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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