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公開番号
2025133233
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2024031055
出願日
2024-03-01
発明の名称
潤滑グリース組成物
出願人
NOKクリューバー株式会社
,
NOK株式会社
代理人
アインゼル・フェリックス=ラインハルト
,
個人
主分類
C10M
169/06 20060101AFI20250904BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】ゴム部材と金属部材との摺動部分において、低トルク及び良好な耐泥水性を維持しつつ、離油の抑制を実現できる潤滑グリース組成物を提供する。
【解決手段】基油と、増ちょう剤と、固体潤滑剤とを含有する潤滑グリース組成物であって、前記増ちょう剤の含有量が、前記潤滑グリース組成物の全重量に対して2重量%以上15重量%以下であり、前記固体潤滑剤が、メラミンイソシアヌレートを含み、且つ、前記固体潤滑剤の含有量が、前記潤滑グリース組成物の全重量に対して10重量%以上50重量%以下である、潤滑グリース組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基油と、増ちょう剤と、固体潤滑剤とを含有する潤滑グリース組成物であって、
前記増ちょう剤の含有量が、前記潤滑グリース組成物の全重量に対して2重量%以上15重量%以下であり、
前記固体潤滑剤が、メラミンイソシアヌレートを含み、且つ、
前記固体潤滑剤の含有量が、前記潤滑グリース組成物の全重量に対して10重量%以上50重量%以下であることを特徴とする、潤滑グリース組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記固体潤滑剤が、メラミンイソシアヌレートである、請求項1に記載の潤滑剤組成物。
【請求項3】
前記増ちょう剤が、金属石けん系化合物、複合金属石けん系化合物及びウレア系化合物の少なくとも1種を含む、請求項1又は2に記載の潤滑グリース組成物。
【請求項4】
前記基油が、合成炭化水素油を含む、請求項1又は2に記載の潤滑グリース組成物。
【請求項5】
遠心分離機を用いて容器内に調製した潤滑グリース組成物を試料として充填し、ポリテトラフルオロエチレン製メンブレンフィルタを有する試料充填部に、20~25℃で1420rpmの回転数を60分間与えた際、下記式により算出される遠心離油量が10重量%以下である、請求項1又は2に記載の潤滑グリース組成物。
遠心離油量(重量%)=(試料から離油した油分の重量/充填した試料の重量)×100
【請求項6】
下記試験条件における下記耐泥水試験により測定される耐水時間が501時間以上である、請求項1又は2に記載の潤滑グリース組成物。
<耐泥水試験>
シール回転試験機を用いて各シールリップ部に潤滑グリース組成物を塗布した後、以下の試験条件で試験を行い、シール内部に泥水が浸入するまでの時間を測定する。
<試験条件>
塗布量:0.40g
締代(しめしろ):MIN
密封液:泥水(JIS8種 関東ローム粉 10重量%)
液量:軸中心泥水浴
運転サイクル:1100rpm×20時間、その後4時間停止
【請求項7】
下記試験条件における下記トルク試験により測定される回転トルクが15N・cm以下である、請求項1又は2に記載の潤滑グリース組成物。
<トルク試験>
シール回転試験機を用いて各シールリップ部に潤滑グリース組成物を塗布した後、以下の試験条件で回転トルクを測定する。
<試験条件>
塗布量:0.53g
締代(しめしろ):MID
回転数:1000rpm
慣らし運転:1000rpm×5分
試験時間:2時間
【請求項8】
JIS K2220 7:2013に準拠して測定した不混和ちょう度が、170以上265以下である、請求項1又は2に記載の潤滑グリース組成物。
【請求項9】
ゴム部材と金属部材との摺動部分に使用される、請求項1又は2に記載の潤滑グリース組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑グリース組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、歯車及び摺動部材の摺動部では、潤滑剤として潤滑グリース組成物が使用されている。このような潤滑グリース組成物としては、基油、増稠剤及び固体潤滑剤としてのメラミンシアヌレート(MCA)及びポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含有するグリース組成物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のグリース組成物においては、メラミンシアヌレート及びポリテトラフルオロエチレンの配合量がグリース組成物の全質量に対して所定範囲内であると共に、メラミンシアヌレート及びポリテトラフルオロエチレンの配合比率が所定範囲内である。これにより、動摩擦係数を低減して潤滑性能を有すると共に、静摩擦係数を増大して静止機能を併せ持つグリース組成物を実現している。
【0003】
また、ハブシール、デフサイドシール等の自動車部品では、ゴム部材と金属部材とが接触する摺動部分に潤滑剤としてグリースが使用されている。このような摺動部分は高摩擦になり易く、自動車の燃費に大きな影響を与えることが知られているため、低摩擦化が要求される。低摩擦化の機能を向上させるため、潤滑グリース組成物に含まれる基油の低粘度化が検討されている。
【0004】
また、近年の自動車業界においては軽量化と低燃費化が強く望まれている。これを受けて、自動車部品のうちオイルシールのような回転系の部品に関しては、自動車の燃費向上のために低トルク化が求められている。一方、屋外で使用される自動車部品においては、極端なケースでは泥水に曝されるような劣悪な環境で使用されるため、その弾性部材(オイルシール等)には耐泥水性が求められる。しかしながら、耐泥水性はトルク性能と相反する関係のため、耐泥水性の向上と低トルク化の両方を実現することは非常に困難である。
【0005】
シール用グリースのトルク低減は、基油の低粘度化が最も効果的である。しかしながら、低粘度の基油を使用すると、潤滑グリース組成物の長時間放置や外部環境の影響により、意図しない離油(基油の流出)が起きやすい。外部に基油が流出すると周辺部材の汚染や、摺動部分における潤滑性能の悪化が懸念される。
【0006】
このような離油は、潤滑グリース組成物に含まれる増ちょう剤の含有率を上げると抑制することができるが、それに伴い、トルクの増大や耐泥水性の悪化が発生する。また、増ちょう剤の含有率を上げると、グリースのちょう度が硬すぎて量産やグリース塗布機による塗布が困難になる。そのため、ゴム部材と金属部材との摺動部分に使用されるシール用グリースについて、本来のトルク性能や耐泥水性を維持しながら、離油を抑えることは非常に困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2009-13351号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、ゴム部材と金属部材との摺動部分において、低トルク及び良好な耐泥水性を維持しつつ、離油の抑制を実現できる潤滑グリース組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の実施態様に係る潤滑グリース組成物は、基油と、増ちょう剤と、固体潤滑剤とを含有し、前記増ちょう剤の含有量が、前記潤滑グリース組成物の全重量に対して2重量%以上15重量%以下であり、前記固体潤滑剤が、メラミンイソシアヌレートを含み、且つ、前記固体潤滑剤の含有量が、前記潤滑グリース組成物の全重量に対して10重量%以上50重量%以下である。
【0010】
本発明の一実施態様において、前記固体潤滑剤が、メラミンイソシアヌレートである。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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