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公開番号
2025152005
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024053694
出願日
2024-03-28
発明の名称
液体燃料製造システム、液体燃料の製造方法
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C10G
2/00 20060101AFI20251002BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】常に燃料製造コストが最小となる条件で運転できる液体燃料製造システム、および液体燃料の製造方法を提供する。
【解決手段】バイオマス原料から合成ガスを生成するガス化炉30と、再生可能エネルギーを用いて発電した電力によって水から水素を生成する電解装置60と、ガス化炉30によって生成された合成ガス、および電解装置60によって生成された水素を原料にして、液体燃料を製造する液体燃料製造装置4と、ガス化炉30および電解装置60を制御する制御装置7と、を備え、制御装置7は、燃料製造コストを算出するコスト算出手段と、現在と水素供給無しの時の燃料製造コストを比較する比較手段と、比較手段による比較結果に基づいて水素供給量を調整する水素供給量調整手段と、H
2
/CO比を算出するH
2
/CO比算出手段と、H
2
/CO比を調整するH
2
/CO比調整手段と、を有する、液体燃料製造システム1。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
バイオマス原料から液体燃料を製造する液体燃料製造システムであって、
バイオマス原料から合成ガスを生成するガス化炉と、
再生可能エネルギーを用いて発電した電力によって水から水素を生成する電解装置と、
前記ガス化炉によって生成された合成ガス、および前記電解装置によって生成された水素を原料にして、液体燃料を製造する液体燃料製造装置と、
前記ガス化炉および前記電解装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、燃料製造コストを算出するコスト算出手段と、現在と水素供給無しの時の燃料製造コストを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて水素供給量を調整する水素供給量調整手段と、H
2
/CO比を算出するH
2
/CO比算出手段と、H
2
/CO比を調整するH
2
/CO比調整手段と、を有する、液体燃料製造システム。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
バイオマス原料から液体燃料を製造する液体燃料の製造方法であって、
バイオマス原料から合成ガスを生成するガス化工程と、
再生可能エネルギーを用いて発電した電力によって水から水素を生成する電解工程と、
前記ガス化工程によって生成された合成ガス、および前記電解工程によって生成された水素を原料にして、液体燃料を製造する液体燃料製造工程と、
前記ガス化工程および前記電解工程を制御する制御工程と、有し、
前記制御工程において、現在の燃料製造コストα、および水素供給無しの時の燃料製造コストβを算出し、前記燃料製造コストαが前記燃料製造コストβよりも安い場合、水素供給量を増やし、
H
2
/CO比が目標値に合致しない場合に、前記H
2
/CO比を調整して、燃料コストが減った場合に水素供給量をさらに増やし、燃料コストが減っていない場合に水素供給量を1つ前の量に戻す、液体燃料の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体燃料製造システム、および液体燃料の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、化石燃料の代替として、再生可能エネルギーによって発電した電力によって生成した水素とバイオマスや工場から排出される二酸化炭素等の炭素源とを原材料とした電気合成燃料が注目されている。
【0003】
バイオマスを原料としてメタノールやガソリン等の液体燃料を製造する一般的な手順は以下の通りである。すなわち、所定の前処理を経たバイオマス原料をガス化炉内で水素、酸素、水蒸気と共にガス化させ、水素及び一酸化炭素を含む合成ガスを生成するガス化工程と、生成された合成ガスを洗浄しタールを取り除く洗浄工程と、洗浄工程を経た合成ガスのH
2
CO比を製造しようとする液体燃料に応じた目標比に調整するH
2
/CO比調整工程と、H
2
/CO比調整工程を経た合成ガスから硫黄成分を取り除く脱硫工程と、脱硫工程を経た合成ガスから液体燃料を製造する燃料製造工程と、を経てバイオマス原料から液体燃料が製造される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-147504号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水素の価格が十分に安い場合には、必要十分な量だけ水素を供給すればよく、水素の価格が高騰した場合には、水素供給を停止せざるを得ない。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、常に燃料製造コストが最小となる条件で運転できる液体燃料製造システム、および液体燃料の製造方法を提供することを目的とし、製造工程における品質管理向上、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]バイオマス原料から液体燃料を製造する液体燃料製造システムであって、
バイオマス原料から合成ガスを生成するガス化炉と、
再生可能エネルギーを用いて発電した電力によって水から水素を生成する電解装置と、
前記ガス化炉によって生成された合成ガス、および前記電解装置によって生成された水素を原料にして、液体燃料を製造する液体燃料製造装置と、
前記ガス化炉および前記電解装置を制御する制御装置と、を備え、
前記制御装置は、燃料製造コストを算出するコスト算出手段と、現在と水素供給無しの時の燃料製造コストを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて水素供給量を調整する水素供給量調整手段と、H
2
/CO比を算出するH
2
/CO比算出手段と、H
2
/CO比を調整するH
2
/CO比調整手段と、を有する、液体燃料製造システム。
【0008】
本発明は、水素の価格が高騰した場合に、水素供給を停止することなく、水素供給量を少なくすることにより、常に燃料製造コストが最小となる条件で運転できる。
【0009】
[2]バイオマス原料から液体燃料を製造する液体燃料の製造方法であって、
バイオマス原料から合成ガスを生成するガス化工程と、
再生可能エネルギーを用いて発電した電力によって水から水素を生成する電解工程と、
前記ガス化工程によって生成された合成ガス、および前記電解工程によって生成された水素を原料にして、液体燃料を製造する液体燃料製造工程と、
前記ガス化工程および前記電解工程を制御する制御工程と、有し、
前記制御工程において、現在の燃料製造コストα、および水素供給無しの時の燃料製造コストβを算出し、前記燃料製造コストαが前記燃料製造コストβよりも安い場合、水素供給量を増やし、
H
2
/CO比が目標値に合致しない場合に、前記H
2
/CO比を調整して、燃料コストが減った場合に水素供給量をさらに増やし、燃料コストが減っていない場合に水素供給量を1つ前の量に戻す、液体燃料の製造方法。
【0010】
本発明は、水素の価格が高騰した場合に、水素供給を停止することなく、水素供給量を少なくすることにより、常に燃料製造コストが最小となる条件で運転できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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