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公開番号2025065513
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2025021620,2023538407
出願日2025-02-13,2022-07-11
発明の名称インクジェット記録装置
出願人京セラ株式会社
代理人弁理士法人三協国際特許事務所
主分類B41J 2/165 20060101AFI20250410BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】処理液とインクとの混合が生じ難いインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置は、処理液を吐出する処理液ヘッドと、インクを吐出するインクヘッドと、前記処理液ヘッドをワイピングする処理液ワイパと、前記インクヘッドをワイピングするインクワイパと、前記インクを受け入れる第1開口を備えたインク容器と、を備える。前記処理液ワイパの前記ワイピング時における移動範囲が、前記第1開口の直上を回避した位置に設定されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
処理液を吐出する処理液ヘッドと、
インクを吐出するインクヘッドと、
前記処理液ヘッドをワイピングする処理液ワイパと、
前記インクヘッドをワイピングするインクワイパと、
前記インクを受け入れる第1開口を備えたインク容器と、を備え、
前記処理液ワイパの前記ワイピング時における移動範囲が、前記第1開口の直上を回避した位置に設定されている、インクジェット記録装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載のインクジェット記録装置において、
前記処理液を受け入れる第2開口を備えた処理液容器をさらに備え、
前記処理液容器は、前記第1開口の上方の一部を覆う位置に配置され、
前記処理液ワイパの前記ワイピング時における移動範囲が、前記第2開口の直上に設定されている、インクジェット記録装置。
【請求項3】
請求項2に記載のインクジェット記録装置であって、前記処理液ワイパの前記ワイピング時における移動方向に沿う方向に前記第1開口と前記第2開口とが直列的に配置されている場合において、
前記処理液ワイパの前記移動方向が、前記第1開口から離れる方向に設定されている、インクジェット記録装置。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置において、
前記処理液ワイパは、前記ワイピングを実行するに際して予め定められた移動経路に沿って移動するものであり、
前記移動経路の全体が、前記第1開口の直上を回避した位置に設定されている、インクジェット記録装置。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置において、
前記処理液ワイパ及び前記インクワイパを洗浄するための洗浄エリアをさらに備え、
前記ワイピングが行われるエリアから前記洗浄エリアへの移動方向において、当該洗浄エリアに対して前記処理液ワイパが前記インクワイパよりも近い位置に配置されている、インクジェット記録装置。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置において、
前記処理液ワイパを洗浄するための洗浄エリアをさらに備え、
前記処理液ワイパの前記ワイピング時における移動方向が、前記洗浄エリアが位置する方向に設定されている、インクジェット記録装置。
【請求項7】
請求項3に記載のインクジェット記録装置において、
前記インクワイパを洗浄するための洗浄エリアと、
前記インクワイパ又はその支持部材に付着したインクを除去する除去部と、をさらに備え、
前記インクワイパの前記洗浄エリアへの移動方向において、前記第2開口が前記第1開口の下流側に配置され、
前記除去部は、前記第2開口よりも上流側に配置されている、インクジェット記録装置。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置において、
前記インクヘッドにインクを吐出させて画像を形成する印刷エリアをさらに備え、
前記印刷エリアから前記ワイピングが行われるエリアへの移動方向において、当該印刷エリアに対して前記処理液ワイパが前記インクワイパよりも近い位置に配置されている、インクジェット記録装置。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置において、
前記処理液ワイパ及び前記インクワイパを支持する支持板をさらに備え、
前記支持板の上面視の形状において、前記支持板の前記処理液ワイパを支持する支持領域が、前記支持板の他の領域よりも前記ワイピング時の移動方向に突出している、インクジェット記録装置。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置において、
前記処理液ワイパ及び前記インクワイパを支持する支持板をさらに備え、
前記支持板の上面視の形状において、当該支持板は前記処理液ワイパ及び前記インクワイパの各々に対応付けられた複数の凸部を有し、
前記処理液ワイパ及び前記インクワイパは、それぞれ対応付けられた前記凸部に配置されている、インクジェット記録装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、処理液を吐出する処理液ヘッド及びインクを吐出するインクヘッドを備えたインクジェット記録装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
インクジェット式プリンター等のインクジェット記録装置は、画像形成用のインクを記録媒体に向けて吐出するインクヘッドと、所定の処理液を吐出する処理液ヘッドとを含む。例えば、記録媒体が織物や編物等の繊維シートやプラスチックシートである場合、インクを記録媒体へ向けて吐出させる前・後に、当該記録媒体に対して前処理液・後処理液の施与が必要となる場合がある。前処理液は、例えば記録媒体へのインクの定着性やインク顔料の凝集性を向上させるための処理液である。後処理液は、例えば印刷された画像の堅牢性を高める処理液である。この場合、インクジェット記録装置には、インクヘッドに加えて、前処理液及び後処理液を吐出する処理液ヘッドが備えられる。
【0003】
一般にインクジェット記録装置は、印刷処理を行う印刷エリアに加えて、上記インクヘッド及び処理液ヘッドのためのメンテナンスエリアを備える(例えば特許文献1)。メンテナンスエリアでは、インク又は処理液を吐出するノズルの目詰まり解消や、ヘッドのノズル配列面の汚れ等を除去する処理が行われる。この処理のため、加圧液体をノズルから吐出させるパージ動作、ノズル配列面をブレード等の払拭部材を備えたワイパで払拭するワイピング動作などが行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-262561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の目的は、処理液とインクとの混合が生じ難いインクジェット記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一の局面に係るインクジェット記録装置は、処理液を吐出する処理液ヘッドと、インクを吐出するインクヘッドと、前記処理液ヘッドをワイピングする処理液ワイパと、前記インクヘッドをワイピングするインクワイパと、前記インクを受け入れる第1開口を備えたインク容器と、を備える。前記処理液ワイパの前記ワイピング時における移動範囲が、前記第1開口の直上を回避した位置に設定されている。なお、「直上を回避した位置」とは、前記第1開口の上方空間を外れた位置のほか、前記第1開口の一部領域と前記処理液ワイパとの間に他の部材が介在している位置を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本開示の一実施形態に係るインクジェット式プリンターの全体構成を示す斜視図である。
図2は、図1のII-II線の模式的な断面図である。
図3は、図1に示すキャリッジ及びメンテナンスユニットの拡大斜視図である。
図4は、キャリッジ及びメンテナンスユニットの模式的な断面図である。
図5は、インクジェット式プリンターの制御構成を示すブロック図である。
図6は、メンテナンスユニットの全体斜視図である。
図7は、図6に示すメンテナンスユニットから洗浄ユニットを取り除いた状態の斜視図である。
図8Aは、図7の状態からさらにワイピングユニットを取り除いた状態の斜視図である。
図8Bは、図8Aの処理液容器付近の拡大図である。
図9の上図は、ワイピングユニットの平面図、図9の下図は、キャリッジに搭載されたインクヘッドの配置を示す平面図である。
図10は、ワイピングユニットが備えるワイパの一つの斜視図である。
図11Aは、図7とは斜視方向を異ならせたメンテナンスユニットの斜視図である。
図11Bは、ワイピングユニットの駆動系部分の拡大図である。
図12は、ワイピングユニットの移動方向を説明するための斜視図である。
図13は、ワイピングユニットの移動経路を示す、メンテナンスユニットの上面図である。
図14Aは、インク容器の開口の直上を回避した、処理液容器の配置例を示す模式図であって、当該処理液容器の左右方向の断面図である。
図14Bは、同じく処理液容器の配置例を示す左右方向の断面図である。
図14Cは、同じく処理液容器の配置例を示す左右方向の断面図である。
図14Dは、同じく処理液容器の配置例を示す上面図である。
図15Aは、処理液ワイパのワイピング時における移動範囲を説明するための模式図である。
図15Bは、処理液ワイパのワイピング時における移動範囲を説明するための模式図である。
図15Cは、処理液ワイパのワイピング時における移動範囲を説明するための模式図である。
図16Aは、インクワイパとその清掃部材を示す模式的な側面図である。
図16Bは、前記清掃部材の配置を示すメンテナンスユニットの要部斜視図である。
図17は、インクブレード及び処理液ブレードの傾き配置を示す平面図である。
図18Aは、傾きのないブレードによるヘッドのワイピング状況を示す図である。
図18Bは、傾きを有する処理液ブレード及びインクブレードによるヘッドのワイピング状況を示す図である。
図18Cは、傾きを有する処理液ブレード及びインクブレードによるヘッドのワイピング状況を示す図である。
図19は、ワイパの傾き配置の他の例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しつつ、本開示の一実施形態について説明する。本実施形態では、インクジェット記録装置の具体例として、広幅で長尺の記録媒体に画像形成用のインクを吐出するインクヘッドを備えたインクジェット式プリンターを例示する。本実施形態のインクジェット式プリンターは、織物や編物等の生地からなる記録媒体に、文字類や模様等の画像をインクジェット方式で印刷するデジタル捺染印刷に好適である。もちろん、本開示に係るインクジェット記録装置は、紙シートや樹脂シート等の記録媒体に各種のインクジェット画像を印刷する用途にも用いることができる。
【0009】
[インクジェット式プリンターの全体構成]
図1は、本開示の一実施形態に係るインクジェット式プリンター1の全体構成を示す斜視図、図2は、図1のII-II線の模式的な断面図である。インクジェット式プリンター1は、広幅且つ長尺のワークWにインクジェット方式で画像を印刷するプリンターであって、装置フレーム10と、この装置フレーム10に組み込まれたワーク搬送部20及びキャリッジ3とを含む。なお、本実施形態では、左右方向がワークWに対する印刷の際の主走査方向、後方から前方に向かう方向が副走査方向であってワークWの搬送方向Fである。
【0010】
装置フレーム10は、インクジェット式プリンター1の各種構成部材を搭載するための骨組みを形成している。ワーク搬送部20は、インクジェット印刷処理が行われる印刷領域をワークWが、後方から前方に向かう搬送方向Fに進行するように、当該ワークWを間欠送りする機構である。キャリッジ3は、インクヘッド4、前処理ヘッド5、後処理ヘッド6及び図略のサブタンクを搭載し、前記インクジェット印刷処理の際に左右方向に往復移動する。
(【0011】以降は省略されています)

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