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公開番号2025064733
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174692
出願日2023-10-06
発明の名称粒子分離装置及び粒子分離方法
出願人キヤノン株式会社,キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250410BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】標的粒子を効率的に分離すること。
【解決手段】実施形態に係る粒子分離装置は、貯留部と、フィルタと、マイクロ流路とを具備する。貯留部は、標的粒子と、前記標的粒子より小さい非標的粒子とを含む懸濁液を貯留する。フィルタは、前記懸濁液から前記標的粒子を捕捉し、前記非標的粒子を通過させる。マイクロ流路は、前記懸濁液から前記標的粒子を分離する。粒子分離装置は、前記貯留部に貯留された前記懸濁液を前記フィルタに送出し、前記フィルタに捕捉された前記標的粒子を含む前記懸濁液を前記マイクロ流路に送出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
標的粒子と、前記標的粒子より小さい非標的粒子とを含む懸濁液を貯留する貯留部と、
前記懸濁液から前記標的粒子を捕捉し、前記非標的粒子を通過させるフィルタと、
前記懸濁液から前記標的粒子を分離するマイクロ流路と、
を具備し、
前記貯留部に貯留された前記懸濁液を前記フィルタに送出し、前記フィルタに捕捉された前記標的粒子を含む前記懸濁液を前記マイクロ流路に送出する、
粒子分離装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記フィルタは、前記標的粒子を捕捉する捕捉面を有し、
前記捕捉面とは反対の方向から液体を前記捕捉面に送出することで、前記捕捉面に捕捉された前記標的粒子を含む前記懸濁液を回収する、
請求項1に記載の粒子分離装置。
【請求項3】
前記貯留部と前記捕捉面とを接続する第1チューブと、
前記捕捉面と前記マイクロ流路とを接続する第2チューブと、
を更に具備し、
前記第1チューブを通じて前記懸濁液を前記捕捉面に送出し、前記第2チューブを通じて前記懸濁液を前記マイクロ流路に送出する、
請求項2に記載の粒子分離装置。
【請求項4】
前記懸濁液の送出開始から所定時間にわたり第1流量で前記懸濁液を前記フィルタに送出した後、前記第1流量よりも小さい第2流量で前記懸濁液を前記フィルタに送出する、
請求項1に記載の粒子分離装置。
【請求項5】
前記フィルタを液体でリンスし、前記リンスされたフィルタに捕捉された前記標的粒子を含む前記懸濁液を前記マイクロ流路に送出する、
請求項1に記載の粒子分離装置。
【請求項6】
前記液体の送出開始から所定時間にわたり第1流量で前記フィルタをリンスした後、前記第1流量よりも小さい第2流量で前記フィルタをリンスする、
請求項5に記載の粒子分離装置。
【請求項7】
前記フィルタに捕捉された前記標的粒子を含む前記懸濁液を貯留する回収容器、
を更に具備し、
前記回収容器に貯留された前記懸濁液を前記マイクロ流路に送出する、
請求項1に記載の粒子分離装置。
【請求項8】
前記回収容器を振動させる振動機構、
を更に具備し、
前記振動機構は、前記回収容器に貯留された前記懸濁液を振動させ、
前記振動させた懸濁液を前記マイクロ流路に送出する、
請求項7に記載の粒子分離装置。
【請求項9】
前記フィルタを通過した前記非標的粒子を含む前記懸濁液を貯留し、前記マイクロ流路により分離された前記非標的粒子を含む前記懸濁液を貯留する廃液容器、
を更に具備する請求項1に記載の粒子分離装置。
【請求項10】
前記フィルタが設置される姿勢を調整する調整機構、
を更に具備し、
前記調整機構は、前記姿勢を水平に調整し、
前記水平に調整された前記フィルタに対して鉛直下向きに前記懸濁液を送出する、
請求項1に記載の粒子分離装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、粒子分離装置及び粒子分離方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
iPS(induced Pluripotent Stem)細胞の製造には、白血球が必要である。全血から白血球(標的粒子の一例)を分離するために、全血の大部分を占める赤血球(非標的粒子の一例)を除去する必要がある。
【0003】
例えば、全血を生理食塩水(PBS)により希釈処理した後、処理後の全血から白血球を分離する方法がある。しかしながら、希釈処理は全血の体積を増大させるので、白血球の分離に要する処理時間も増大してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2015-535728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、標的粒子を効率的に分離することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係る粒子分離装置は、貯留部と、フィルタと、マイクロ流路とを具備する。貯留部は、標的粒子と、前記標的粒子より小さい非標的粒子とを含む懸濁液を貯留する。フィルタは、前記懸濁液から前記標的粒子を捕捉し、前記非標的粒子を通過させる。マイクロ流路は、前記懸濁液から前記標的粒子を分離する。粒子分離装置は、前記貯留部に貯留された前記懸濁液を前記フィルタに送出し、前記フィルタに捕捉された前記標的粒子を含む前記懸濁液を前記マイクロ流路に送出する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態に係る粒子分離装置の構成例を示す模式図。
本実施形態に係る渦巻流路の外観を示す模式図。
本実施形態に係る粒子分離装置の動作例を示すフローチャート。
本実施形態に係る血液吸引を示す模式図。
本実施形態に係る血液フィルタリングを示す模式図。
本実施形態に係る一次PBS吸引を示す模式図。
本実施形態に係るPBSリンスを示す模式図。
本実施形態に係る二次PBS吸引を示す模式図。
本実施形態に係る細胞回収を示す模式図。
本実施形態に係る一次分級を示す模式図。
本実施形態に係る二次分級を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら本実施形態について説明する。本実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作を行うと見なし、重複する説明を適宜、省略する。
【0009】
図1は、本実施形態に係る粒子分離装置1の構成例を示す模式図である。本図は、粒子分離装置1を水平方向から見て示す。粒子分離装置1は、標的粒子を分離するための装置である。粒子分離装置1は、血液バッグ21、試薬バッグ22、送液容器31及び32、回収容器33、フィルタ4、渦巻流路5、廃液容器6、先細容器7、圧力機構8、調整機構91、振動機構92、チューブTu1-Tu19及びバルブV1-V13を備える。
【0010】
血液バッグ21は、血液(全血)を貯留するバッグである。血液バッグ21は、チューブTu1により送液容器31と接続される。血液バッグ21は、貯留部(血液貯留部)の一例である。
(【0011】以降は省略されています)

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