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公開番号2025064490
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174310
出願日2023-10-06
発明の名称ペプチド又はその塩、ならびに核酸
出願人国立大学法人東北大学
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/55 20060101AFI20250410BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】メタン発酵系から新規のリパーゼを分離し、さらにそのリパーゼ産生に携わる微生物種を特定する技術を提供する。
【解決手段】下記(a)、(b)及び(c)からなる群より選択されるペプチド又はその塩を採用する。
(a)特定のアミノ酸配列を含むペプチド;
(b)前記特定のアミノ酸配列において1若しくは複数個のアミノ酸が欠失、挿入、置換及び/若しくは付加されたアミノ酸配列を含むペプチド;
(c)前記特定のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むペプチド。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記(a)、(b)及び(c)からなる群より選択されるペプチド又はその塩;
(a)配列番号1に記載のアミノ酸配列を含むペプチド;
(b)配列番号1に記載のアミノ酸配列において1若しくは複数個のアミノ酸が欠失、挿入、置換及び/若しくは付加されたアミノ酸配列を含むペプチド;
(c)配列番号1に記載のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むペプチド。
続きを表示(約 37 文字)【請求項2】
請求項1に記載のペプチドをコードする核酸。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ペプチド又はその塩、ならびに核酸に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
嫌気環境には細菌・古細菌を主とする嫌気性微生物生態系が成立しており、地球上の物質循環において欠くことのできない役割を果たしている。嫌気性微生物の多くは単離培養することできないため、嫌気性微生物生態系において個々の微生物が物質循環に担う役割はほとんど明らかになっていない。
【0003】
リパーゼは炭素循環において重要な役割を果たす酵素である。リパーゼは幅広い基質特異性をもち、環境浄化や有機合成などの様々な分野で応用されている(例えば、非特許文献1)。これまで明らかにされたリパーゼの知見の多くは、好気性微生物から分離された酵素から得られている。嫌気環境でも様々なリパーゼ分泌微生物が存在すると予想されるが, これまでリパーゼ産生が確認された嫌気性微生物はごくわずかである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Khan, F. I.; Lan, D.; Durrani, R.; Huan, W.; Zhao, Z.; Wang, Y. The Lid Domain in Lipases: Structural and Functional Determinant of Enzymatic Properties. Front. Bioeng. Biotechnol. 2017, 5.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
嫌気性微生物は、好気性微生物とは全く異なる反応特性を示す新奇なリパーゼを有する可能性がある。そこで、本発明は、メタン発酵系から新規のリパーゼを分離し、さらにそのリパーゼ産生に携わる微生物種を特定する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の態様を含む。
[1]下記(a)、(b)及び(c)からなる群より選択されるペプチド又はその塩;
(a)配列番号1に記載のアミノ酸配列を含むペプチド;
(b)配列番号1に記載のアミノ酸配列において1若しくは複数個のアミノ酸が欠失、挿入、置換及び/若しくは付加されたアミノ酸配列を含むペプチド;
(c)配列番号1に記載のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むペプチド。
[2][1]に記載のペプチドをコードする核酸。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、メタン発酵系から新規のリパーゼを分離し、さらにそのリパーゼ産生に携わる微生物種を特定する技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
組換えリパーゼXを発現させた大腸菌の粗タンパク質抽出液をSDS-PAGEで展開させた結果を示す図である。
組換えリパーゼXを発現させた大腸菌の粗タンパク質抽出液のザイモグラフィーの結果を示す図である。
図1Cは、組換えリパーゼXをウエスタンブロッティングにより検出した結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[ペプチド]
一実施形態において、本発明は、下記(a)、(b)及び(c)からなる群より選択されるペプチド又はその塩を提供する。
(a)配列番号1に記載のアミノ酸配列を含むペプチド;
(b)配列番号1に記載のアミノ酸配列において1若しくは複数個のアミノ酸が欠失、挿入、置換及び/若しくは付加されたアミノ酸配列を含むペプチド;
(c)配列番号1に記載のアミノ酸配列と90%以上の配列同一性を有するアミノ酸配列を含むペプチド。
【0010】
実施例において後述するように、配列番号1に記載のアミノ酸配列からなるペプチドは、メタン発酵環境に生息する微生物叢で検出されたペプチドである。
(【0011】以降は省略されています)

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