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公開番号2025064262
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023173871
出願日2023-10-05
発明の名称溶解装置
出願人東亜ディーケーケー株式会社
代理人個人,個人
主分類A61M 1/16 20060101AFI20250410BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】容器内の溶質を溶媒とともに溶解槽に移送する構成において、容器から溶解槽への薬剤の移送経路で薬剤が詰まることを抑制する。
【解決手段】溶解装置100は、開口部31が下側を向くように容器3が保持部4により保持された状態で、溶媒供給部1により供給される溶媒を注入部51を通して容器3に注入し、溶質及び容器3に注入された溶媒を排出部52を通して容器3から溶解槽21へと落下させて投入し、排出部52を通して溶解槽21に投入された溶質と溶媒との混合液を撹拌手段6により容器3を通すことなく撹拌する構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
粉末状の溶質を収容するとともに前記溶質を排出するための開口部を備えた容器を保持する保持部と、
前記溶質を溶解するための溶媒を供給する溶媒供給部と、
前記溶質が前記溶媒で溶解されて調製された溶解液を収容する溶解槽と、
前記溶解槽に設けられ、前記容器の前記開口部に着脱可能に接続される接続部であって、前記溶媒供給部により供給される前記溶媒を前記容器に注入するための注入部と、前記溶質及び前記容器に注入された前記溶媒を前記容器から前記溶解槽に排出するための排出部と、を備えた接続部と、
前記容器から前記溶解槽に排出された前記溶質と前記溶媒との混合液を撹拌するための撹拌手段と、
を有し、
前記開口部が下側を向くように前記容器が前記保持部により保持された状態で、前記溶媒供給部により供給される前記溶媒を前記注入部を通して前記容器に注入し、前記溶質及び前記容器に注入された前記溶媒を前記排出部を通して前記容器から前記溶解槽へと落下させて投入し、前記排出部を通して前記溶解槽に投入された前記溶質と前記溶媒との混合液を前記撹拌手段により前記容器を通すことなく撹拌することを特徴とする溶解装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記溶媒供給部は、前記容器への前記溶媒の注入を間欠的に行うことを特徴とする請求項1に記載の溶解装置。
【請求項3】
前記溶媒供給部は、前記開口部が下側を向くように保持された前記容器の前記開口部とは反対側の底部に前記溶媒が届くように、前記容器への前記溶媒の注入を行うことを特徴とする請求項1に記載の溶解装置。
【請求項4】
前記溶媒供給部により前記溶解槽に供給される前記溶媒の計量を行う計量手段を有することを特徴とする請求項1に記載の溶解装置。
【請求項5】
前記計量手段は、前記溶媒供給部が備える前記溶解槽に向けて供給する前記溶媒を収容する受水槽に収容されている前記溶媒の量を計測するか、前記溶媒供給部から前記溶解槽に向けて移動する前記溶媒の量を計測するか、又は前記溶解槽に収容されている前記溶媒の量を計測することで、前記溶媒供給部により前記溶解槽に供給される前記溶媒の計量を行うことを特徴とする請求項4に記載の溶解装置。
【請求項6】
前記溶解液を調製するために前記溶媒供給部により供給される前記溶媒のうちの一部が前記溶解槽に収容されている状態で、前記容器から前記溶解槽への前記溶質の投入を開始することを特徴とする請求項1に記載の溶解装置。
【請求項7】
前記撹拌手段は、前記溶解槽から排出された液を前記容器を通さずに前記溶解槽に戻すように循環させることで前記撹拌を行うことを特徴とする請求項1に記載の溶解装置。
【請求項8】
前記接続部に設けられ、前記接続部が前記容器の前記開口部に接続される際に、前記開口部を封止するように前記容器に設けられたシールを開封する開封手段を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の溶解装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば透析用粉末薬剤を水で溶解して透析用原液を調製するのに用いられる溶解装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、人工透析を行う病院などの透析施設では、透析用粉末薬剤(ここでは、単に「粉末薬剤」ともいう。)を水で溶解して透析用原液(透析用濃厚液)を調製し多人数用透析液供給装置又は/及び個人用透析装置などの供給対象に供給する溶解装置が用いられている。溶解装置は、溶解部と、溶解部に溶媒としての水を供給する溶媒供給部と、溶解部に溶質としての粉末薬剤を供給する溶質供給部と、を有し、溶解部において粉末薬剤を水に溶解して透析用原液を調製する溶解動作を行う。溶解部で調製された透析用原液は、一旦貯留槽に貯留されるなどした後に、供給対象に供給される。
【0003】
このような溶解装置として、図13に示すような溶解装置600が知られている(特許文献1、特許文献2)。溶解槽601と、粉末薬剤が収容された容器である薬剤ボトル602とが、循環配管603(導入配管604、導出配管605)により接続される。そして、溶解槽601に予め貯留した所定量の水を、循環配管603により薬剤ボトル602を経由するように循環させて、薬剤ボトル602内の粉末薬剤を溶解する。この溶解装置600では、薬剤ボトル602の開口部に接続した接続部606の注入口から薬剤ボトル602内に水を供給する。そして、薬剤ボトル602内の粉末薬剤と薬剤ボトル602に供給された水とが混合された状態で、接続部606の導出口から導出配管605を経由して溶解槽601に移送される。
【0004】
また、薬剤ボトル602の開口部を密封するシールを開封する刃具を接続部606に設け、接続部606を薬剤ボトル602の開口部に接続する際にこの刃具によって薬剤ボトル602の開口部のシールを開封する構成が知られている(特許文献1)。
【0005】
上述のような溶解装置によれば、所定量の粉末薬剤を所定量の溶媒に溶解する方式(定量混合方式)であるため、例えばA剤(透析液のA液の粉末薬剤)のブドウ糖の配合精度や粉末薬剤内の含量均質性の影響を受けにくく、濃度変動の少ない透析用原液を調製することができる。また、上述のような溶解装置によれば、薬剤ボトル内の粉末薬剤は溶媒とともに薬剤ボトルから溶解槽に移送され、薬剤ボトルが開放状態で操作されたり放置されたりする時間が実質的に無いか又は非常に短いため、粉末薬剤が溶解槽の上部などの溶解装置の内部や周囲に飛散することを抑制することができる。また、粉末薬剤が外部の空気と接触する時間も実質的に無いか又は非常に短くすることができる。更に、接続部に設けられた刃具により薬剤ボトルの開口部のシールを開封するようにすることで、薬剤ボトルの自動開封が可能となるため、薬剤ボトルの搬送装置などを設けることで、溶解動作の自動化が可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第3930336号公報
特開2019-77627号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、図13に示すような従来の溶解装置600には、次のような改善すべき課題がある。
【0008】
つまり、従来の溶解装置600では、接続部606の導出口内や、接続部606の導出口と溶解槽601との間の導出配管605内で、薬剤ボトル602から排出された粉末薬剤が流動状態を維持できず、粉末薬剤が詰まる可能性がある。これは、導出配管の配管抵抗が大きい(導出配管の内径が小さい、あるいは導出配管が長い)こと、粉末薬剤の粒度が大きく、溶解するまでの時間がかかることなどによる。
【0009】
したがって、本発明の目的は、容器内の溶質を溶媒とともに溶解槽に移送する構成において、容器から溶解槽への薬剤の移送経路で薬剤が詰まることを抑制することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的は本発明に係る溶解装置にて達成される。要約すれば、本発明は、粉末状の溶質を収容するとともに前記溶質を排出するための開口部を備えた容器を保持する保持部と、前記溶質を溶解するための溶媒を供給する溶媒供給部と、前記溶質が前記溶媒で溶解されて調製された溶解液を収容する溶解槽と、前記溶解槽に設けられ、前記容器の前記開口部に着脱可能に接続される接続部であって、前記溶媒供給部により供給される前記溶媒を前記容器に注入するための注入部と、前記溶質及び前記容器に注入された前記溶媒を前記容器から前記溶解槽に排出するための排出部と、を備えた接続部と、前記容器から前記溶解槽に排出された前記溶質と前記溶媒との混合液を撹拌するための撹拌手段と、を有し、前記開口部が下側を向くように前記容器が前記保持部により保持された状態で、前記溶媒供給部により供給される前記溶媒を前記注入部を通して前記容器に注入し、前記溶質及び前記容器に注入された前記溶媒を前記排出部を通して前記容器から前記溶解槽へと落下させて投入し、前記排出部を通して前記溶解槽に投入された前記溶質と前記溶媒との混合液を前記撹拌手段により前記容器を通すことなく撹拌することを特徴とする溶解装置である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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