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公開番号2025063569
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172901
出願日2023-10-04
発明の名称ステント
出願人株式会社JIMRO
代理人弁理士法人湧泉特許事務所
主分類A61F 2/90 20130101AFI20250409BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】カバードステントにおいて、ステント本体と膜体がずれるのを防止し、かつ膜体が裂けたり外径が膨らんだりするのを防止するとともに、変形の自由度を確保する。
【解決手段】チューブ状かつ網状に編まれた金属線材11からなるステント本体10の周面を、膜体20によって軸方向及び周方向に覆う。ステント本体11の軸方向の端部すなわち本体端部分15に設けた拘束膜30を、膜体20の軸方向の端部すなわち膜体端部分25と溶着することによって、本体端部分15及び膜体端部分25どうしを拘束する。ステント本体10の本体端部分15より軸方向の内側部分16、及び膜体20の膜体端部分25より軸方向の内側部分26どうしは、前記拘束から外れている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
チューブ状かつ網状に編まれた金属線材からなるステント本体と、
前記ステント本体の周面の少なくとも一部を周方向に覆う膜体と、
前記ステント本体の軸方向の端部又はその近傍の本体端部分に設けられ、前記膜体の軸方向の端部又はその近傍の膜体端部分と溶着されることによって、前記本体端部分及び前記膜体端部分どうしを拘束する拘束膜と、
を備え、前記ステント本体の前記本体端部分より軸方向の内側部分、及び前記膜体の前記膜体端部分より軸方向の内側部分どうしは、前記拘束から外れていることを特徴とするステント。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記拘束膜が、前記軸方向に沿う幅寸法が周長より小さい環状である請求項1に記載のステント。
【請求項3】
前記膜体端部分と前記拘束膜との前記溶着された部分どうしの間に、前記金属線材が挟まれている請求項1に記載のステント。
【請求項4】
前記膜体端部分と前記拘束膜との前記溶着された部分が、前記金属線材の2つの線材部分が交差してなる交差部を避けて、1の線材部分における前記軸方向に対し斜め方向に隣接する2つの交差部を結ぶ斜辺部に配置されている請求項1に記載のステント。
【請求項5】
前記膜体端部分と前記拘束膜との前記溶着された部分が、前記周方向の複数箇所に分散して配置されている請求項1に記載のステント。
【請求項6】
チューブ状かつ網状に編まれた金属線材からなり軸方向に延在するステント本体と、
前記ステント本体の内面または外面のどちらか一方面の少なくとも一部を周方向に覆う膜体と、
前記膜体との間で前記ステント本体を挟むように、前記ステント本体の前記一方面の反対側の面に配置され、前記膜体の少なくとも一部と溶着される拘束膜と、
を備え、前記膜体と前記拘束膜との前記溶着された部分が、前記金属線材の少なくとも1の線材部分を挟むように配置され、且つ、前記金属線材の2つの線材部分が交差してなる交差部を避けて設けられていることを特徴とするステント。
【請求項7】
前記拘束膜は、少なくとも前記膜体の軸方向の両端部近傍に設けられている請求項6に記載のステント。
【請求項8】
前記拘束膜は、前記膜体の軸方向の近位端部近傍に設けられた第1の拘束膜と、前記膜体の軸方向の遠位端部近傍に設けられた第2の拘束膜とを含み、前記第1の拘束膜と前記第2の拘束膜は軸方向に離間して配置されている請求項7に記載のステント。
【請求項9】
前記ステント本体との間で前記膜体を挟むように配置された第2のステント本体を備えた請求項1~8の何れか1項に記載のステント。
【請求項10】
チューブ状かつ網状に編まれた金属線材からなり軸方向に延在するステント本体と、
前記ステント本体の外面の少なくとも一部を周方向に覆う膜体と、
前記膜体との間で前記ステント本体を挟むように、前記ステント本体の内面に配置され、前記膜体の前記軸方向における端部領域のみと溶着された拘束膜と、
を備えるステント。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、体内管腔の狭窄部を拡張するためのステントに関し、特に金属メッシュからなるステント本体を膜体(カバー)で覆ったカバードステントに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば大腸等の体内管腔が大腸癌等の病変によって狭窄した場合、その狭窄部を拡張させるための施術具として、ステントが知られている。ステントの一種にカバードステントがある。カバードステントは、金属線材を網状に編んだ金属メッシュからなるチューブ状のステント本体を樹脂フィルムからなる膜体(カバー)で覆ったものである。ステント本体の網目が膜体で塞がれることで、拡張された病変部の組織が網目を通ってステント本体内に侵入して再狭窄するのを防止できる。
【0003】
カバードステントにおけるステント本体と膜体とは、軸方向の両端部及び中央部の数か所、並びに周方向の数か所を、糸で固定したものが知られている。糸を膜体に通してステント本体に結び付けている。結び目には接着剤を塗布している。
ステント本体と膜体とが固定されていないカバードステントも知られている。
【0004】
特許文献1においては、ステント本体を内周側膜体及び外周側膜体で内外から覆い、これら膜体どうしを加熱して全面溶着することによって、ステント本体の全体を内周側膜体及び外周側膜体と固定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-000518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ステント本体と膜体の固定手段として糸を用いたカバードステントの場合、糸を通すために針で膜体に孔を開ける必要があり、その孔を起点にして膜体が裂けるおそれがある。また、カバードステントの外周に糸の結び目による膨らみが形成され、カバードステントの外径が大きくなる。
ステント本体と膜体とが固定されていないカバードステントの場合、狭窄部に留置するための施術中や施術後の留置中に、ステント本体と膜体がずれるおそれがある。
【0007】
特許文献1のように、ステント本体の全体を膜体と溶着等によって固定したカバードステントの場合、柔軟性が損なわれるおそれがあり、病変部の屈曲状況等に応じてカバードステントを自由に湾曲させにくいと考えられる。
本発明は、かかる事情に鑑み、カバードステントにおいて、ステント本体と膜体がずれるのを防止し、かつ膜体が裂けたり外径が膨らんだりするのを防止するとともに、変形の自由度を確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係るステントは、
チューブ状かつ網状に編まれた金属線材からなるステント本体と、
前記ステント本体の周面の少なくとも一部を周方向に覆う膜体と、
前記ステント本体の軸方向の端部又はその近傍の本体端部分に設けられ、前記膜体の軸方向の端部又はその近傍の膜体端部分と溶着されることによって、前記本体端部分及び前記膜体端部分どうしを拘束する拘束膜と、
を備え、前記ステント本体の前記本体端部分より軸方向の内側部分、及び前記膜体の前記膜体端部分より軸方向の内側部分どうしは、前記拘束から外れているカバードステントを第1特徴形態とする。
【0009】
当該ステントによれば、ステント本体と膜体とを拘束することによって、これらステント本体と膜体のずれを防止できる。拘束手段が、膜体と拘束膜との溶着によって構成されているから、膜体が裂けたり外径が膨らんだりするのを回避できる。また、ステントの軸方向の端部においてのみステント本体と膜体が拘束されているから、ステントの変形の自由度が損なわれるのを防止できる。
【0010】
本発明は、前記第1特徴形態において、前記拘束膜が、前記軸方向に沿う幅寸法が周長より小さい環状であることを好適形態とする。
これによって、ステント本体及び膜体の軸方向の内側部分どうしが確実に拘束されないようにでき、ステントの変形の自由度を確保できる。
(【0011】以降は省略されています)

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