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公開番号2025063320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2025011513,2019058980
出願日2025-01-27,2019-03-26
発明の名称包装材料及び包装製品
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65D 65/40 20060101AFI20250408BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】化石燃料の使用量を削減しつつ、包装製品の内容物に与えるバイオマス成分特有の臭気の影響を抑える包装材料を提供する。
【解決手段】カップ容器は、第1ポリオレフィン樹脂層、紙基材層、シーラント層が順に積層された包装材料を、胴材及び底材に用いている。第1ポリオレフィン樹脂層は、カップ容器の最外面に位置している。第1ポリオレフィン樹脂層は、バイオマス由来の低密度ポリエチレン樹脂層である。シーラント層は、カップ容器の最内面に位置する第2ポリオレフィン樹脂層である。第2ポリオレフィン樹脂層は、化石燃料由来の低密度ポリエチレン樹脂層又は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1ポリオレフィン樹脂層、紙基材層、シーラント層が順に積層された包装材料を、胴材及び底材に用いたカップ容器であって、
前記第1ポリオレフィン樹脂層が、前記カップ容器の最外面に位置し、
前記第1ポリオレフィン樹脂層が、バイオマス由来の低密度ポリエチレン樹脂層であり、
前記シーラント層が、前記カップ容器の最内面に位置する第2ポリオレフィン樹脂層であり、前記第2ポリオレフィン樹脂層が、化石燃料由来の低密度ポリエチレン樹脂層又は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層である、カップ容器。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記第2ポリオレフィン樹脂層が、前記紙基材層に接している、請求項1に記載のカップ容器。
【請求項3】
第1ポリオレフィン樹脂層、紙基材層、シーラント層が順に積層された包装材料を用いた液体用紙容器であって、
前記第1ポリオレフィン樹脂層が、前記液体用紙容器の最外面に位置し、
前記第1ポリオレフィン樹脂層が、バイオマス由来の低密度ポリエチレン樹脂層であり、
前記シーラント層が、前記液体用紙容器の最内面に位置する第2ポリオレフィン樹脂層であり、前記第2ポリオレフィン樹脂層が、化石燃料由来の低密度ポリエチレン樹脂層又は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層であり、
四角筒状の胴部と、四角板状の底部と、上部とを有する、液体用紙容器。
【請求項4】
前記第2ポリオレフィン樹脂層が、前記紙基材層に接している、請求項3に記載の液体用紙容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオマス由来成分を含む包装材料及び包装材料を備えた包装製品に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、循環型社会の構築を求める声の高まりとともに、材料分野においてもエネルギーと同様に化石燃料からの脱却が望まれており、バイオマスの利用が注目されている。バイオマスは、二酸化炭素と水から光合成された有機化合物であり、それを利用することにより、再度二酸化炭素と水になる、いわゆるカーボンニュートラルな再生可能エネルギーである。昨今、これらバイオマスを原料としたバイオマスプラスチックの実用化が急速に進んでおり、各種の樹脂をバイオマス原料から製造する試みも行われている。
【0003】
バイオマス由来の樹脂としては、乳酸発酵を経由して製造されるポリ乳酸(PLA)が先行して商業生産が始まったが、生分解性であることをはじめ、プラスチックとしての性能が現在の汎用プラスチックとは大きく異なるため、製品用途や製品製造方法に限界があり広く普及するには至っていない。また、PLAに対しては、ライフサイクルアセスメント(LCA)評価が行われており、PLA製造時の消費エネルギー及び汎用プラスチック代替時の等価性等について議論がなされている。
【0004】
ここで、汎用プラスチックとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル等、様々な種類が用いられている。特に、ポリエチレンは、フィルム、シート、ボトル等に成形され、包装材等の種々の用途に供されており、世界中での使用量が多い。そのため、従来の化石燃料由来のポリエチレンを用いることは環境負荷が大きい。そのため、ポリエチレンの製造にバイオマス由来の原料を用いて、化石燃料の使用量を削減することが望まれている。例えば、現在までに、ポリオレフィン樹脂の原料となるエチレンやブチレンを、再生可能な天然原料から製造することが研究されてきた(特許文献1参照)。
【0005】
特許文献2では、バイオマス由来の原料を用いた製品として、紙カップが提案されている。これは、紙カップの胴部材と底部材を形成する胴部材用ブランクと底部材用ブランクの内面が、植物由来のバイオマスポリエチレン樹脂からなる内側熱可塑性樹脂層であることを特徴としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2011-506628号公報
特開2015-214365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2に提案されたようなバイオマス由来の成分からなる樹脂を包装製品の最内面に用いると、バイオマス成分特有の臭気が内容物に影響を及ぼすという問題がある。本発明者らは、包装材料から形成された包装製品において、包装材料が化石燃料由来の成分からなる層を最内面に備えることで、上記問題を解決できるとの知見を見出した。
【0008】
したがって、本発明の目的は、バイオマス由来の原料を用いて、化石燃料の使用量を削減しつつ、包装製品の内容物に与えるバイオマス成分特有の臭気の影響を抑える包装材料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、第1ポリオレフィン樹脂層、紙基材層、シーラント層が順に積層された包装材料を、胴材及び底材に用いたカップ容器であって、前記第1ポリオレフィン樹脂層は、前記カップ容器の最外面に位置し、前記第1ポリオレフィン樹脂層は、バイオマス由来の低密度ポリエチレン樹脂層であり、前記シーラント層は、前記カップ容器の最内面に位置する第2ポリオレフィン樹脂層であり、前記第2ポリオレフィン樹脂層は、化石燃料由来の低密度ポリエチレン樹脂層又は直鎖状低密度ポリエチレン樹脂層である。
【0010】
本発明によるカップ容器において、前記第2ポリオレフィン樹脂層は、前記紙基材層に接していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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