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公開番号2025062972
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172399
出願日2023-10-03
発明の名称緩み止めナット
出願人ハードロック工業株式会社
代理人個人
主分類F16B 37/04 20060101AFI20250408BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】キー溝を有するねじ軸に螺着する場合でも違和感のないプリベリングトルクを生じさせる緩み止めナットを提供する。
【解決手段】
本開示による締結装置は、外周に雄ねじ11が設けられたねじ軸10と、ねじ軸10に螺着される緩み止めナット1とを有する。ナット1は、ナット本体2の上面から軸心方向に沿って上方に突設された円筒状突設部3を有する。突設部3の外周には、突設部3を径方向内方に押圧変形するための加圧部5a,5bが周方向の所定箇所に設けられる。加圧部5a,5bの横幅aは、ねじ軸10のキー溝12の横幅Wの1.8倍以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外周に雄ねじが設けられたねじ軸と、前記ねじ軸に螺着される緩み止めナットとを備え、前記ねじ軸の周方向一部には軸方向に沿って延び且つ所定の横幅を有するキー溝が設けられ、前記ナットは、ナット本体と、前記ナット本体の上面から軸心方向に沿って上方に突設された円筒状突設部とを備え、前記ナット本体及び前記円筒状突設部にわたってそれらの内周に雌ねじが設けられており、前記円筒状突設部の外周には、前記円筒状突設部を径方向内方に押圧変形するための第1の加圧部が周方向の1箇所に設けられ、前記第1の加圧部は所定の横幅を有し、前記第1の加圧部の横幅は、前記キー溝の横幅の1.8倍以上である、締結装置。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
請求項1に記載の締結装置において、
前記円筒状突設部の外周には、前記第1の加圧部に対して直径方向に対称となる位置に第2の加圧部が設けられ、前記第2の加圧部は所定の横幅を有し、前記第2の加圧部の横幅は、前記キー溝の横幅の1.8倍以上である、締結装置。
【請求項3】
請求項1に記載の締結装置において、
前記円筒状突設部の肉厚は、前記第1の加圧部において最大である、締結装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緩み止めナットに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
本願出願人は、従来より、高い緩み止め機能を発揮するシングルナットタイプの緩み止めナットであるスペースロックナット(「スペースロック」は本願出願人の登録商標)の開発を行っており、例えば後述の特許文献1に開示している。ベアリングの取付用途に特化した薄型のスペースロックナットは、商品名「SLB」(本願出願人の登録商標)として製造販売している。
【0003】
このスペースロックナットは、工具を係合可能なナット本体と、ナット本体から軸心方向に向けて突設された円筒状突設部とを有し、ナット本体及び円筒状突設部にわたってそれらの内周に雌ねじが設けられている。円筒状突設部は、その周方向複数箇所において径方向内方に押圧変形されており、これにより、押圧変形された部分においてはその内周の雌ねじが径方向内方に僅かに変位している。かかる押圧変形加工をプレス型を用いて効率良く行うために、円筒状突設部の外周面は、円錐台形状に形成されている。そして、特許文献1の図3に示されるように、円筒状突設部の円錐台形状に対応する円錐台形状の凹面部を有するプレス型を円筒状突設部に対して軸方向に沿って移動させることで、周方向複数箇所のみを径方向内方に押圧変形している。
【0004】
従来のスペースロックナットをボルトに螺着すると、円筒状突設部の複数の上記押圧変形箇所がボルトに比較的強く接触してプリベリングトルクが生じ、このプリベリングトルクによってナットの緩み止めが図られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-286649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のスペースロックナットのような、塑性変形によるプリべリングトルク発生タイプのゆるみ止めナットにおいて、螺着するねじ軸にべアリングワッシャ用のキー溝が設けられている場合、ナット締付の際にプリべリングトルク発生部となる縮径変形部がキー溝に嵌まると、一時的にプリべリングトルクが消失してしまうことがある。また、プリべリングトルク発生部がキー溝から乗り上げる際にはプリべリングトルクが発生するためゆるみ止め性能的には問題にならないが、操作面での違和感につながる。またナットとねじ軸の材質によってはプリべリングトルク発生部がキー溝から乗り上げる際の急激なプリべリングトルク発生により、接触部の摩耗や削れを生じる可能性がある。
【0007】
本発明は、キー溝を有するねじ軸に螺着する場合でも違和感のないプリベリングトルクを生じさせることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る締結装置は、外周に雄ねじが設けられたねじ軸と、前記ねじ軸に螺着される緩み止めナットとを備え、前記ねじ軸の周方向一部には軸方向に沿って延び且つ所定の横幅を有するキー溝が設けられ、前記ナットは、ナット本体と、前記ナット本体の上面から軸心方向に沿って上方に突設された円筒状突設部とを備え、前記ナット本体及び前記円筒状突設部にわたってそれらの内周に雌ねじが設けられており、前記円筒状突設部の外周には、前記円筒状突設部を径方向内方に押圧変形するための第1の加圧部が周方向の1箇所に設けられ、前記第1の加圧部は所定の横幅を有し、前記第1の加圧部の横幅は、前記キー溝の横幅の1.8倍以上である。
【0009】
好ましくは、前記円筒状突設部の外周には、前記第1の加圧部に対して直径方向に対称となる位置に第2の加圧部が設けられ、前記第2の加圧部は所定の横幅を有し、前記第2の加圧部の横幅は、前記キー溝の横幅の1.8倍以上である。
【0010】
好ましくは、前記円筒状突設部の肉厚は、前記第1の加圧部において最大である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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