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公開番号2025062774
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172015
出願日2023-10-03
発明の名称止水治具、止水構造、止水構造の製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04C 5/10 20060101AFI20250408BHJP(建築物)
要約【課題】緊張材の長手に沿った、流体の流れを規制することができる止水治具を提供する。
【解決手段】緊張材の長手に沿った流体の流れを規制する止水治具であって、
第1剛性体と、
第2剛性体と、
前記第1剛性体と前記第2剛性体との間に配置された弾性体と、
前記第1剛性体と、前記弾性体と、前記第2剛性体と、を積層した積層体に配置され、かつ前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を変更する締付軸と、
前記積層体を貫通する貫通孔と、を有し、
前記貫通孔の内径は、前記貫通孔に挿入する前記緊張材の外径よりも大きい、止水治具。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
緊張材の長手に沿った流体の流れを規制する止水治具であって、
第1剛性体と、
第2剛性体と、
前記第1剛性体と前記第2剛性体との間に配置された弾性体と、
前記第1剛性体と、前記弾性体と、前記第2剛性体と、を積層した積層体に配置され、かつ前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を変更する締付軸と、
前記積層体を貫通する貫通孔と、を有し、
前記貫通孔の内径は、前記貫通孔に挿入する前記緊張材の外径よりも大きい、止水治具。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
前記弾性体の外側面の少なくとも一部を覆う規制部材をさらに有する、請求項1に記載の止水治具。
【請求項3】
前記第1剛性体および前記第2剛性体における前記貫通孔は、前記弾性体と向かい合う開口部において面取りがなされている、請求項1または請求項2に記載の止水治具。
【請求項4】
前記締付軸はボルトであり、
前記積層体は、前記積層体を貫通し、前記締付軸を挿入するボルト孔を有しており、
前記第2剛性体における前記ボルト孔の内面は、前記締付軸に設けられた雄ねじと嵌合する雌ねじを有する、請求項1または請求項2に記載の止水治具。
【請求項5】
緊張材の長手に沿った流体の流れを規制する止水構造であって、
コンクリート構造体内に少なくとも一部が配置された前記緊張材と、
前記緊張材の端部を把持する定着具と、
前記緊張材の長手に沿って、前記定着具よりも前記コンクリート構造体に近い位置に配置された止水治具と、を有し、
前記止水治具は、
第1剛性体と、
第2剛性体と、
前記第1剛性体と前記第2剛性体との間に配置された弾性体と、
前記第1剛性体と、前記弾性体と、前記第2剛性体と、を積層した積層体に配置され、かつ前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を変更する締付軸と、
前記積層体を貫通し、前記緊張材を挿入した貫通孔と、を有し、
前記締付軸が、前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を縮めて前記弾性体を圧縮する前、前記弾性体における前記貫通孔の内径は、前記緊張材の外径よりも大きく、
前記締付軸が、前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を縮めて前記弾性体を圧縮することで、前記弾性体における前記貫通孔の内表面が、前記緊張材の外表面の少なくとも一部と接触する、止水構造。
【請求項6】
前記コンクリート構造体と、前記定着具と、の間に配置され、前記止水治具の少なくとも一部を内部に収容するスペーサーをさらに有する、請求項5に記載の止水構造。
【請求項7】
緊張材の長手に沿った流体の流れを規制する止水構造であって、
コンクリート構造体内に少なくとも一部が配置された前記緊張材と、
前記緊張材の端部を把持する定着具と、
前記緊張材の長手に沿って、前記定着具よりも前記コンクリート構造体から離れた位置に配置された止水治具と、を有し、
前記止水治具は、
第1剛性体と、
第2剛性体と、
前記第1剛性体と前記第2剛性体との間に配置された弾性体と、
前記第1剛性体と、前記弾性体と、前記第2剛性体と、を積層した積層体に配置され、かつ前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を変更する締付軸と、
前記積層体を貫通し、前記緊張材を挿入した貫通孔と、を有し、
前記締付軸が、前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を縮めて前記弾性体を圧縮する前、前記弾性体における前記貫通孔の内径は、前記緊張材の外径よりも大きく、
前記締付軸が、前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を縮めて前記弾性体を圧縮することで、前記弾性体における前記貫通孔の内表面が、前記緊張材の外表面の少なくとも一部と接触する、止水構造。
【請求項8】
緊張材の長手に沿った流体の流れを規制する止水構造の製造方法であって、
コンクリート構造体内に少なくとも一部が配置された前記緊張材に止水治具を設置する設置工程と、
前記緊張材に緊張力を導入し、前記緊張材の端部を把持する定着具を設置する緊張工程と、
前記止水治具を前記緊張材に固定する固定工程と、を有し、
前記止水治具は、
第1剛性体と、
第2剛性体と、
前記第1剛性体と前記第2剛性体との間に配置された弾性体と、
前記第1剛性体と、前記弾性体と、前記第2剛性体と、を積層した積層体に配置され、かつ前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を変更する締付軸と、
前記積層体を貫通し、前記緊張材を挿入した貫通孔と、を有し、
前記設置工程においては、前記緊張材を前記貫通孔に挿入しており、
前記設置工程で、前記緊張材を前記貫通孔に挿入する際、前記弾性体における前記貫通孔の内径は、前記緊張材の外径よりも大きく、
前記固定工程では、前記締付軸が、前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を縮めて前記弾性体を圧縮することで、前記弾性体における前記貫通孔の内表面が、前記緊張材の外表面の少なくとも一部と接触する、止水構造の製造方法。
【請求項9】
緊張材の長手に沿った流体の流れを規制する止水構造の製造方法であって、
コンクリート構造体内に少なくとも一部が配置された前記緊張材に設置されていた、止水治具を前記緊張材の長手に沿って移動可能にする開放工程と、
前記緊張材を牽引し、前記緊張材を緊張する緊張工程と、
前記止水治具を前記緊張材に固定する固定工程と、を有し、
前記止水治具は、
第1剛性体と、
第2剛性体と、
前記第1剛性体と前記第2剛性体との間に配置された弾性体と、
前記第1剛性体と、前記弾性体と、前記第2剛性体と、を積層した積層体に配置され、かつ前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を変更する締付軸と、
前記積層体を貫通し、前記緊張材を挿入した貫通孔と、を有し、
前記開放工程においては、前記締付軸が、前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を拡げ、前記弾性体における前記貫通孔の内表面と、前記緊張材の外表面と、の間に隙間を生じさせており、
前記固定工程では、前記締付軸が、前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を縮めて前記弾性体を圧縮することで、前記弾性体における前記貫通孔の内表面が、前記緊張材の外表面の少なくとも一部と接触する、止水構造の製造方法。
【請求項10】
前記緊張工程では、前記緊張材の端部を把持している定着具を牽引し、前記緊張材を緊張する、請求項9に記載の止水構造の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、止水治具、止水構造、止水構造の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シースと、前記シースの端部に設けられた空間とを有する床版を形成する工程と、
前記シースにPC鋼材を挿入して緊張させる工程と、
前記空間内に配置した定着具を用いて、前記PC鋼材を前記床版に定着させる工程と、
前記空間に充填材を設置する工程と、を具備することを特徴とするPC鋼材の定着方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-220593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンクリート構造物は引張力に弱いという特性がある。そこで、緊張材により、コンクリート構造物に予め圧縮力を加え、コンクリート構造物が荷重を受けた際の引張応力を制御することがなされている。緊張材により緊張力を導入したプレストレストコンクリートは、橋梁等で用いられている。
【0005】
緊張力を導入した緊張材の端部は、定着具により把持され、コンクリート構造物に固定されることで、コンクリート構造物に継続して圧縮力を加えることができる。
【0006】
特許文献1に開示されているように、緊張材の端部周辺等を保護し、また防錆すること等を目的に、定着具の周辺にグラウト等とも呼ばれる充填材を配置することが従来からなされている。
【0007】
充填材としては、セメントミルクや、樹脂等が用いられるが、充填材の材料によっては、高価な場合があり、特に保護や、防錆することが求められる領域にのみ充填材を配置することが求められる場合もある。
【0008】
しかしながら、緊張材は、コンクリート構造物に複数本、高密度に配置される場合もあり、緊張材の周辺の空間の構造は複雑な形状になりやすい。そして、充填材は、硬化前は液体であるため、緊張材を伝って流れやすく、特定の領域にのみ配置することは困難な場合もあった。
【0009】
そこで、本開示は、緊張材の長手に沿った、流体の流れを規制することができる止水治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の止水治具は、緊張材の長手に沿った流体の流れを規制する止水治具であって、
第1剛性体と、
第2剛性体と、
前記第1剛性体と前記第2剛性体との間に配置された弾性体と、
前記第1剛性体と、前記弾性体と、前記第2剛性体と、を積層した積層体に配置され、かつ前記第1剛性体と前記第2剛性体との間の距離を変更する締付軸と、
前記積層体を貫通する貫通孔と、を有し、
前記貫通孔の内径は、前記貫通孔に挿入する前記緊張材の外径よりも大きい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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