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公開番号
2025068669
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2023178601
出願日
2023-10-17
発明の名称
混合構造梁
出願人
清水建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04B
1/30 20060101AFI20250422BHJP(建築物)
要約
【課題】地震などによって過大な外力が作用した場合の損傷を抑制できる混合構造梁を提供する。
【解決手段】プレキャストコンクリート部材4の鉄筋42は、鉄筋コンクリート造の柱2に定着され、固定部材5,7は、プレキャストコンクリート部材4,6を鉄骨梁3に押し付ける力を調整してプレキャストコンクリート部材4,6と鉄骨梁3との間の摩擦力を調整可能な摩擦力調整機構を有し、摩擦力調整機構は、プレキャストコンクリート部材4,6と鉄骨梁3との間の摩擦力を、鉄骨梁3に所定の大きさ以下の地震力が作用した際には、プレキャストコンクリート部材4,6と鉄骨梁3との間に相対すべりが発生せず、鉄骨梁3に前記所定の大きさを超える地震力が作用した際にプレキャストコンクリート部材4,6と鉄骨梁3との間に相対すべりが発生するように設定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鉄骨梁と、
前記鉄骨梁の長さ方向の端部における外周面に沿って設けられたプレキャストコンクリート部材と、
前記プレキャストコンクリート部材を前記鉄骨梁に押し付けて固定する固定部材と、を有し、
前記プレキャストコンクリート部材の鉄筋は、鉄筋コンクリート造の柱に定着され、
前記固定部材は、前記プレキャストコンクリート部材を前記鉄骨梁に押し付ける力を調整して前記プレキャストコンクリート部材と前記鉄骨梁との間の摩擦力を調整可能な摩擦力調整機構を有し、
前記摩擦力調整機構は、前記プレキャストコンクリート部材と前記鉄骨梁との間の摩擦力を、前記鉄骨梁に所定の大きさ以下の地震力が作用した際には、前記プレキャストコンクリート部材と前記鉄骨梁との間に相対すべりが発生せず、前記鉄骨梁に前記所定の大きさを超える地震力が作用した際に前記プレキャストコンクリート部材と前記鉄骨梁との間に相対すべりが発生するように設定する混合構造梁。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記プレキャストコンクリート部材は、前記鉄骨梁を挟んで対向する位置に一対設けられ、
前記固定部材は、一対の前記プレキャストコンクリート部材を挟んで対向する位置に設けられた一対の固定用鋼材と、
前記一対の固定用鋼材どうしを固定するボルトおよびナットと、を有し、
前記摩擦力調整機構は、前記ナットの締め付け力が調整されることによって前記ボルトの軸力が調整されて、前記プレキャストコンクリート部材が前記鉄骨梁に押し付けられる力が調整され、前記プレキャストコンクリート部材と前記鉄骨梁との間の摩擦力が調整される請求項1に記載の混合構造梁。
【請求項3】
前記プレキャストコンクリート部材は、前記鉄骨梁の上フランジの上面および下フランジの下面それぞれに沿って設けられた一対の第1プレキャストコンクリート部材であり、
前記固定部材は、前記一対の第1プレキャストコンクリート部材どうしを固定して上フランジの上面および下フランジの下面に押し付ける第1固定部材である請求項1または2に記載の混合構造梁。
【請求項4】
前記プレキャストコンクリート部材は、
前記一対の第1プレキャストコンクリート部材と、
前記鉄骨梁のウェブの両側面それぞれに沿って設けられ、それぞれ前記柱と接合される一対の第2プレキャストコンクリート部材と、であり、
前記固定部材は、
前記第1固定部材と、
前記一対の第2プレキャストコンクリート部材を前記ウェブの側面に押し付けて固定する第2固定部材と、である請求項3に記載の混合構造梁。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、混合構造梁に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
鉄筋コンクリート造の柱間に架設される梁として、鉄骨梁の端部に鉄骨梁を囲繞する鉄筋コンクリート造の根巻部を設け、この根巻部が鉄筋コンクリート造の柱(柱梁接合部)と接合される混合構造梁が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような混合構造梁は、鉄骨梁の端部を囲繞する鉄筋コンクリート造の根巻部によって、鉄骨梁のみの梁よりも剛性が高く、たわみが小さくなるため、地震時の架構変形を低減できる。また、鉄骨梁を囲繞する鉄筋コンクリート造の根巻部を介して鉄骨梁が鉄筋コンクリート造の柱と接合するため、鉄骨梁の加工や溶接が不要となりコストダウンを図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4029339公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような混合構造梁は、地震などによって過大な外力が作用すると、鉄骨梁に作用するせん断力によって、鉄筋コンクリート造の根巻部および柱梁接合部が損傷する虞がある。根巻部および柱梁接合部が損傷すると、その補修が大掛かりであるため、補修期間は、建物の使用に制限が生じることがある。
【0005】
そこで、本発明は、地震などによって過大な外力が作用した場合の損傷を低減できる混合構造梁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る混合構造梁は、鉄骨梁と、前記鉄骨梁の長さ方向の端部における外周面に沿って設けられたプレキャストコンクリート部材と、前記プレキャストコンクリート部材を前記鉄骨梁に押し付けて固定する固定部材と、を有し、前記プレキャストコンクリート部材の鉄筋は、鉄筋コンクリート造の柱に定着され、前記固定部材は、前記プレキャストコンクリート部材を前記鉄骨梁に押し付ける力を調整して前記プレキャストコンクリート部材と前記鉄骨梁との間の摩擦力を調整可能な摩擦力調整機構を有し、前記摩擦力調整機構は、前記プレキャストコンクリート部材と前記鉄骨梁との間の摩擦力を、前記鉄骨梁に所定の大きさ以下の地震力が作用した際には、前記プレキャストコンクリート部材と前記鉄骨梁との間に相対すべりが発生せず、前記鉄骨梁に前記所定の大きさを超える地震力が作用した際に前記プレキャストコンクリート部材と前記鉄骨梁との間に相対すべりが発生するように設定する。
【0007】
本発明では、過大な地震によって、鉄骨梁に所定の大きさを超える地震力が作用すると、プレキャストコンクリート部材と鉄骨梁との間に相対すべりが発生し、プレキャストコンクリート部材と鉄骨梁との間の応力が開放されるため、プレキャストコンクリート部材の損傷を低減できる。地震力が作用した後も、プレキャストコンクリート部材と鉄骨梁との間の摩擦力を初期に設定された値に維持できるため、地震後も制振効果を維持できる。これらのことにより、地震後の補修作業を少なくできる。
【0008】
本発明に係る混合構造梁では、前記プレキャストコンクリート部材は、前記鉄骨梁を挟んで対向する位置に一対設けられ、前記固定部材は、一対の前記プレキャストコンクリート部材を挟んで対向する位置に設けられた一対の固定用鋼材と、前記一対の固定用鋼材どうしを固定するボルトおよびナットと、を有し、前記摩擦力調整機構は、前記ナットの締め付け力が調整されることによって前記ボルトの軸力が調整されて、前記プレキャストコンクリート部材が前記鉄骨梁に押し付けられる力が調整され、前記プレキャストコンクリート部材と前記鉄骨梁との間の摩擦力が調整されていてもよい。
【0009】
このような構成とすることにより、プレキャストコンクリート部材と鉄骨梁との間の摩擦力を容易に調整できる。
【0010】
本発明に係る混合構造梁では、前記プレキャストコンクリート部材は、前記鉄骨梁の上フランジの上面および下フランジの下面それぞれに沿って設けられた一対の第1プレキャストコンクリート部材であり、前記固定部材は、前記一対の第1プレキャストコンクリート部材どうしを固定して上フランジの上面および下フランジの下面に押し付ける第1固定部材であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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