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公開番号2025069617
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-01
出願番号2023179440
出願日2023-10-18
発明の名称床パネル
出願人三洋工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04F 15/024 20060101AFI20250423BHJP(建築物)
要約【課題】
従来の床パネルの問題点を解決し、製造が簡単であり、施工性が良く、十分な遮音性を有し、さらにリサイクル性も良い床パネルを提供すること。
【解決手段】
本発明に係る床パネルは、金属製の上板と、その周囲に上方に立ち上がる周縁部を有する金属製の底板とを上下に配置し、前記上板及び底板の周囲を接合することで、前記底板の周縁部が側壁を形成し、上板と底板との間に内部空間が形成される床パネルにおいて、前記内部空間に、前記内部空間の高さに対応する厚みを有する石膏ボードを配置したことを特徴とする。好ましくは、前記内部空間に配置した石膏ボードの周囲と、前記底板の周縁部内面との間の間隙には、前記間隙を埋める緩衝部材が設けられ得る。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
金属製上板と、その周囲に上方に立ち上がる周縁部を有する金属製底板とを上下に配置し、金属製上板及び金属製底板の周囲を接合することで、前記底板の周縁部が側壁を形成し、上板と底板との間に内部空間が形成される床パネルにおいて、
前記内部空間に、前記内部空間の高さに対応する厚みを有する石膏ボードを配置した
ことを特徴とする床パネル。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記内部空間に配置した石膏ボードの周囲と、前記底板の周縁部内面との間の間隙に、前記間隙を埋める緩衝部材を設けた
ことを特徴とする請求項1に記載の床パネル。
【請求項3】
前記緩衝部材が、前記上板及び底板と別体であることを特徴とする請求項2に記載の床パネル。
【請求項4】
前記緩衝部材が、前記上板と一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の床パネル。
【請求項5】
前記緩衝部材が、前記底板と一体に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の床パネル。
【請求項6】
前記石膏ボードの上面及び/又は底面に前記上板及び/又は底板に接着する接着シートを設けたことを特徴とする請求項1に記載の床パネル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、二重床構造において使用される床パネルの改良に関する。
続きを表示(約 5,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、床下に配管や配線を収容することにより室内空間を有効活用できるようにするために床躯体上に支持脚を設け、前記支持脚上に床パネルを配置して成る二重床構造が用いられている。
ここで使用される床パネルとして、鋼板製の上板と底板との周囲を接合して成る床パネルがあり、係る床パネルでは、その内部、即ち、上板と底板との間にモルタルを充填したものが知られている(特許文献1、特に図1及び図2参照)。このように構成された床パネルでは、内部に充填されたモルタルが床パネルのコア材となる。
また、コア材として、単板を複数枚重ね合わせた合板を使用する床パネルも公知である(特許文献2、特に図1及び図2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-280242号公報
特開2011-140856号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記した従来のモルタルを充填するタイプの床パネルは、充填したモルタルがコア材として機能するので剛性及び遮音性を十分に確保できるという利点はあるが、モルタルを充填しなければならないので、製造に時間がかかるという問題がある。特に、モルタル充填後に硬化するまで待たなければならず、その間、養生を外すことができないため養生期間が長くなるという問題がある。
さらに、モルタル充填後の床パネルは、モルタルと上板及び底板とが一体化されるため、廃棄時の解体性が非常に悪く、従って、リサイクル性が悪いという問題もある。
また、コア材として、単板を複数枚重ね合わせた合板を使用する床パネルは、モルタルをコア材として使用する床パネルに比べると重量が軽く、また、リサイクル性も良いという利点があるが、モルタルをコア材として使用した床パネルに比べて遮音性能が低いという問題がある。
本発明は、上記した従来の床パネルの問題点を解決し、製造が簡単であり、施工性が良く、十分な遮音性を有し、さらにリサイクル性も良い床パネルを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した目的を達成するために、本発明に係る床パネルは、金属製の上板と、その周囲に上方に立ち上がる周縁部を有する金属製の底板とを上下に配置し、前記上板及び底板の周囲を接合することで、前記底板の周縁部が側壁を形成し、上板と底板との間に内部空間が形成される床パネルにおいて、前記内部空間に、前記内部空間の高さに対応する厚みを有する石膏ボードを配置したことを特徴とする。
好ましくは、前記内部空間に配置した石膏ボードの周囲と、前記底板の周縁部内面との間の間隙には、前記間隙を埋める緩衝部材が設けられ得る。
前記緩衝部材は、前記上板及び底板と別体であってもよく、上板と一体に形成されていてもよく、又、底板と一体に形成されていてもよい。
また、必要に応じて、前記石膏ボードの上面及び/又は底面に前記上板及び/又は底板に接着する接着シートが設けられ得る。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係る床パネルは、金属製の上板と、その周囲に上方に立ち上がる周縁部を有する金属製の底板とを上下に配置し、金属製上板及び金属製底板の周囲を接合することで、前記底板の周縁部が側壁を形成し、上板と底板との間に内部空間が形成される床パネルにおいて、前記内部空間に、前記内部空間の高さに対応する厚みを有する石膏ボードを配置しているので、モルタルを充填するための作業が必要なく、硬化時間も必要としないため施工性が良く、また、十分な遮音性を有し、さらに、上板、底板及び石膏ボードから成るので分解が容易でありリサイクル性が高いという効果を奏する。
また、前記内部空間に配置した石膏ボードの周囲と、前記底板の周縁部内面との間の間隙に、前記間隙を埋める緩衝部材を設けることで、石膏ボードが床パネル内で動くことがなく製造が容易である。
また、前記緩衝部材を、前記上板及び底板と別体で構成することで、モルタル充填式の既存の床パネルにも簡単に適用することが可能になる。
さらに、前記緩衝部材を、前記上板又は底板と一体に形成することで、上板と底板とを組み立てる過程で内部の石膏ボードの隙間を埋めることができるので製造が極めて容易になる。
さらにまた、前記石膏ボードの上面及び/又は底面に前記上板及び/又は底板に接着する接着シートを設けることで製造に石膏ボードが動くことがなく製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
(a)は本発明に係る床パネルの平面図、(b)は図1(a)のA-A断面図である。
図1(b)における円Xの部分の拡大図である。
図1に示す床パネルの組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
図1に示す床パネルの組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
図1に示す床パネルの組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
図1に示す床パネルの組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
図1に示す床パネルの組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
本発明に係る床パネルの第二実施例の組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
本発明に係る床パネルの第二実施例の組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
本発明に係る床パネルの第二実施例の組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
本発明に係る床パネルの第二実施例の組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
本発明に係る床パネルの第三実施例の組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
本発明に係る床パネルの第三実施例の組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
本発明に係る床パネルの第三実施例の組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
本発明に係る床パネルの第三実施例の組立工程を示す図2に対応する拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る床パネルの実施の形態を説明していく。
図1(a)は本発明に係る床パネルの平面図、図1(b)は図1(a)のA-A断面図であり、図2は図1(b)における円Xの部分の拡大図である。
図中、符号1は床パネルを示しており、この床パネル1は、金属製の上板2、金属製の底板3、石膏ボード4及び緩衝部材5を備えている。図1及び図2には表れていないが、前記石膏ボード4の上面及び底面にはそれぞれ接着シート6及び7(図3参照)が設けられている。
特に、図2に示すように、底板3は、その外周に上方に立ち上がる周縁部3aと、周縁部3aの上端から外方に略水平に延びるフランジ部3bを有する。前記周縁部3aは、完成した床パネル1の側壁を形成する。
前記緩衝部材5は、前記底板3の周縁部3aの内面と、石膏ボード4の側面との間の隙間Sを埋める緩衝部5aと、前記底板3のフランジ部3bに重なるように外方に略水平に延びるフランジ部5bとを有する。前記緩衝部5aは断面U字状に折り曲げて構成されており、その端部は外側に折り曲げられ、石膏ボード4を配置する際のガイド部5cを形成している。
上板2は、少なくとも、前記底板3のフランジ部3bよりも外方に大きい寸法を有し、底板3のフランジ部3bを覆うように折り曲げて加締め止めされる。
以下、図3を参照して図1及び図2に示した床パネルの組立工程を説明していく。
始めに、底板3の内側に、緩衝部5aが周縁部3aの内周に沿い、かつ、フランジ部5bが底板3のフランジ部3bの上に載るように緩衝部材5を配置する(図3(a)及び(b))。
次いで、上面及び底面に接着シート6及び7を配置した状態で、石膏ボード4を緩衝部材5の内側に配置する(図3(b)及び(c)参照)。この際、緩衝部材5における緩衝部5aの端部がガイド部5cを形成しているため、石膏ボード4を載置する時に前記ガイド部5cによって石膏ボード4は自然に適切な位置に案内される。また、緩衝部5aが断面U字状に折り曲げて構成されているので、石膏ボード4の大きさに応じて適宜変形することができ、石膏ボード4の製造誤差による若干の寸法違いを緩衝部5aの変形によって吸収することが可能になる。
最後に、上板2を石膏ボート4(接着シート6)及び緩衝部材5のフランジ部5bの上に載るように配置した後(図3(c)及び(d))、上板2の外周部を緩衝部材5のフランジ部5b及び底板3のフランジ部3bを挟むように折り曲げて加締め止めして床パネル1は完成する(図3(d)及び(e)参照)。
上記したように構成された床パネル1によれば、緩衝部材5によって上板2及び底板3の間の内部空間Sに配置された石膏ボード4が押さえられるので、特別な加工及び工程なしに、石膏ボード4が内部空間Sで動くことなく、床パネル1を製造することが可能になるという効果を奏する。
また、石膏ボード4をコア材として使用することにより、モルタル充填による問題点は全て解決し、十分な強度及び遮音性を得ることが可能になる。
本実施例によれば、緩衝部材5によって石膏ボード4を押えることができるので製造中に石膏ボード4が動くことがない。従って、接着シート6及び7は補助的に使用するものであり、必須ではない。
【0009】
次に、図4を参照しながら、本発明に係る床パネルの第二実施例を説明していく。
図4(a)~(d)は本発明に係る床パネルの第二実施例の組立工程を示す第一実施例の図2に対応する拡大断面図である。
特に、図4(a)に示すように、この第二実施例では、緩衝部材15が底板13と一体に形成されている。
図4(d)に示すように、この第二実施例では、床パネル10は、上板12と、緩衝部材15が一体に形成された底板13と、石膏ボード14とを備えている。
前記緩衝部材15は、底板13の外周部分を、底板13のフランジ部13b及び上方に立ち上がる周縁部13aに沿って折り返し、さらに、前記周縁部13aから内方に向けて所定の間隔を開けて上方に立ち上げられた断面U字状の緩衝部15aを有し、緩衝部15aの端部には、第一実施例と同様にガイド部15cが形成されている。
上記したように構成された第二実施例による床パネル10によれば、底板13における緩衝部材15の内側に石膏ボード14を配置し(図4(a)及び(b))、次いで、上板12を石膏ボード14及び底板13の上に配置し(図4(b)及び(c))、最後に、上板12の外周を底板13のフランジ部13bを挟むように折り曲げて加締め止めすることで完成する(図4(c)及び(d))。
上記した第二実施例による床パネル10によれば、第一実施例による床パネル1で得られる効果に加えて、緩衝部材15が底板13と一体に形成されているので、緩衝部材15を配置する工程が減り、かつ、部品点数も減るので製造が容易になるという効果を奏する。
【0010】
最後に、図5を参照しながら、本発明に係る床パネルの第三実施例を説明していく。
図5(a)~(d)は本発明に係る床パネルの第三実施例の組立工程を示す第一実施例の図2に対応する拡大断面図である。
特に、図5(b)に示すように、この第三実施例では、緩衝部材25が上板22と一体に形成されている。
図5(d)に示すように、この第三実施例では、床パネル20は、緩衝部材25が一体に形成された上板22と、底板23と、石膏ボード24とを備えている。
前記緩衝部材25は、上板22の外周部分を、内側に折り返し、さらに、下方に折り曲げた後、組立時に底板23の底面及び周縁部23aに沿って立ち上がるように断面U字状に形成された緩衝部25aを有する。
上記したように構成された第三実施例による床パネル20によれば、底板23に石膏ボード24を配置し(図5(a)及び(b))、次いで、上板22を、その緩衝部25aが、石膏ボード24の外周と、底板23の周縁部23aの内面との間に嵌るように石膏ボード24及び底板23の上に配置し(図5(b)及び(c))、最後に、上板22の外周を底板23のフランジ部23bを挟むように折り曲げて加締め止めすることで完成する(図5(c)及び(d))。
上記した第三実施例による床パネル20によれば、第一実施例による床パネル1で得られる効果に加えて、緩衝部材25が上板23と一体に形成されているので、緩衝部材25を配置する工程が減り、かつ、部品点数も減るので製造が容易になるという効果を奏する。
【符号の説明】
(【0011】以降は省略されています)

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