TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025062608
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2025004803,2022518346
出願日2025-01-14,2020-09-23
発明の名称肝細胞核因子4-アルファ(HNF4α)遺伝子発現をモジュレートするための組成物および方法
出願人オメガ セラピューティクス, インコーポレイテッド
代理人個人
主分類C12N 15/09 20060101AFI20250403BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】肝細胞核因子4アルファ(HNF4α)遺伝子の発現を、HNF4α発現制御領域を標的とすることによってモジュレートする(例えば、発現を増強または低減する)ための作用剤および組成物、ならびに、HNF4αに関連する障害、例えば硬変症を処置するためのその使用方法を提供すること。
【解決手段】HNF4α遺伝子は、細胞、例えば、哺乳動物細胞、例えば哺乳動物体細胞、例えばヒト体細胞などに存在するものであり得る。本発明は、HNF4α遺伝子の発現をモジュレートするため、またはHNF4α遺伝子の発現をモジュレートすることが有益であろう対象、例えば、HNF4α関連疾患に罹患しているもしくは罹患しやすい対象を処置するために、本発明の作用剤および組成物を使用する方法も提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願との相互参照
本出願は、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる2019年9月23日出願の米国仮出願第62/904,178号に対する優先権の利益を主張するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
発明の背景
マスター調節因子は、細胞型、臓器系、または刺激への応答によって関連付けられる遺伝子のネットワークの発現に影響を及ぼすことができる転写因子などのタンパク質である。
【0003】
マスター調節因子の1つの例は、転写因子肝細胞核因子4-アルファ(HNF4α)である。HNF4αは、胚発生の後期に最終分化した肝細胞において初めて発現される。HNF4αは、肝細胞および肝臓内の他の細胞型の正常機能に必要なタンパク質の発現を制御する(Li, et al. (2000) Genes and Devel 14: 464-474)。さらに、これらのタンパク質の多くは肝臓細胞によって分泌され、健康に全身的に寄与する。例えば、アルブミンなどのタンパク質は栄養分、ホルモン、脂質、および小分子薬物の循環中の輸送に必要である。線維性肝疾患では、HNF4αが調節不全になっており、結果として、そのネットワークにおける遺伝子発現が有意に減退するかまたは停止する(Guzman-Lepe, et al. (2018) Hepatol Comm 2 (5): 582)。このネットワークの調節不全は、器官自体の肝不全の病理、および患者全体にわたる共存症に寄与する。
【0004】
最近、Nishikawa et al. (2015)により、硬変症のラットモデルにおけるトランスジェニックHNF4αの発現により、HNF4αネットワーク全体にわたる遺伝子発現の回復、肝細胞機能の回復、および動物の健康の改善がもたらされることが実証された。導入遺伝子はアデノ随伴ウイルス(AAV)を用いて送達された。しかし、AAV送達による導入遺伝子発現では、ゲノム内にすでに存在する遺伝子の発現の繊細な制御または一過性の改変が可能にならない。AAVを用いて改変すると、影響を受けた細胞は、器官および体内での変化する条件に素早い生理的に意味のあるやり方で応答する能力を失う。
したがって、当技術分野において、より大きな制御ならびに細胞および組織を新生の「正常」な状態に回復させる能力をもたらし、したがって、線維性肝疾患、例えば硬変症などのHNF4α関連疾患を処置する一時的で変化しやすいエフェクターが必要とされている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
Li, et al. (2000) Genes and Devel 14: 464-474
Guzman-Lepe, et al. (2018) Hepatol Comm 2 (5): 582
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の概要
本発明は、肝細胞核因子4アルファ(HNF4α)遺伝子の発現を、HNF4α発現制御領域を標的とすることによってモジュレートする(例えば、発現を増強するまたは低減させる)ための作用剤および組成物を提供する。HNF4α遺伝子は、細胞、例えば、哺乳動物細胞、例えば哺乳動物体細胞、例えばヒト体細胞などに存在するものであり得る。本発明は、HNF4α遺伝子の発現をモジュレートするため、またはHNF4α遺伝子の発現をモジュレートすることが有益であろう対象、例えば、HNF4α関連疾患に罹患しているもしくは罹患しやすい対象を処置するために、本発明の作用剤および組成物を使用する方法も提供する。
【0007】
したがって、一態様では、本発明は、HNF4α発現制御領域を標的とする部位特異的HNF4α標的化成分を含む部位特異的遮断剤を提供する。
【0008】
一部の実施形態では、部位特異的HNF4α標的化成分はポリマー分子を含む。
【0009】
ポリマー分子は、ポリアミド、ポリヌクレオチド、HNF4α発現制御領域に特異的に結合するDNA結合性ドメインまたはその断片をコードするポリヌクレオチド、またはペプチド核酸(PNA)を含み得る。
【0010】
一部の実施形態では、発現制御領域はHNF4α特異的転写制御エレメントを含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

合同酒精株式会社
麦汁の製造方法
1日前
マグネデザイン株式会社
磁気顕微鏡
1か月前
池田食研株式会社
RNAの合成方法
10日前
東洋紡株式会社
細菌からの核酸抽出法
16日前
株式会社ゴーフォトン
PCR方法
1か月前
熊本県
低褐変レタスとその作製方法
24日前
東洋紡株式会社
ウイルスからの核酸抽出法
16日前
SMC株式会社
気体供給装置
2か月前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
13日前
テルモ株式会社
液体除去器具
1か月前
国立大学法人山梨大学
受精胚の選別方法及び装置
1か月前
鹿島建設株式会社
褐藻の冷凍保存方法
1か月前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C7、C12、およびC16置換神経刺激性ステロイドおよびそれらの使用方法
7日前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
1か月前
株式会社テクノーブル
乳酸菌及び皮膚外用剤
1か月前
大和ハウス工業株式会社
藻類培養システム
9日前
テルモ株式会社
移植用デバイス
1か月前
新東工業株式会社
培養システム
2か月前
新東工業株式会社
培養システム
2か月前
株式会社SUPER BLOOM
スピリッツ
1か月前
株式会社ユーグレナ
観察用遠隔制御装置
1か月前
サッポロビール株式会社
茶風味アルコール飲料
2か月前
ヤマサ醤油株式会社
アルギニン非分解性乳酸菌株の取得方法
2か月前
テルモ株式会社
積層体および移植片の輸送方法
1か月前
住友化学株式会社
細胞用基材
1か月前
学校法人慈恵大学
培養皿用の定規
13日前
住友化学株式会社
細胞用基材
1か月前
日本臓器製薬株式会社
髄核細胞の培養方法
1か月前
株式会社アステック
培養装置及び培養方法
1か月前
三井化学株式会社
作業用装置
1か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
今日
TOA株式会社
化粧品の保存効力試験方法
1か月前
国立大学法人愛媛大学
ASC欠損非ヒト哺乳動物
1か月前
株式会社関電工
藻類培養装置および藻類培養方法
1か月前
宝酒造株式会社
蒸留酒類、及び蒸留酒類の製造方法
1か月前
有限会社栄和商事
藻類の培養方法及び藻類培養装置
1か月前
続きを見る