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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025062254
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-14
出願番号
2023171193
出願日
2023-10-02
発明の名称
プラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物、プラスチック光ファイバー又はプラスチック光ファイバー用樹脂ロッド、及びプラスチック光ファイバー用樹脂成形体の製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人青藍国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
C08L
37/00 20060101AFI20250407BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】環境負荷を低減することができ、かつプロセスによる不純物の混入も低減可能な、新規のプラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物を提供する。
【解決手段】本発明の含フッ素樹脂組成物は、含フッ素樹脂と、前記含フッ素樹脂を溶解させる溶媒とからなる。前記溶媒は、パーフルオロアルケンである。前記含フッ素樹脂は、下記式(1)で表される構成単位(A)を含有する含フッ素重合体を含む。
(式(1)中、R
ff
1
~R
ff
4
は各々独立に、フッ素原子、炭素数1~7のパーフルオロアルキル基、又は炭素数1~7のパーフルオロアルキルエーテル基を表す。R
ff
1
及びR
ff
2
は連結して環を形成してもよい。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
含フッ素樹脂と、
前記含フッ素樹脂を溶解させる溶媒と、
からなる含フッ素樹脂組成物であって、
前記溶媒は、パーフルオロアルケンであり、
前記含フッ素樹脂は、下記式(1)で表される構成単位(A)を含有する含フッ素重合体を含む、
プラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物。
TIFF
2025062254000023.tif
42
170
(式(1)中、R
ff
1
~R
ff
4
は各々独立に、フッ素原子、炭素数1~7のパーフルオロアルキル基、又は炭素数1~7のパーフルオロアルキルエーテル基を表す。R
ff
1
及びR
ff
2
は連結して環を形成してもよい。)
続きを表示(約 2,500 文字)
【請求項2】
前記含フッ素重合体は、下記式(2)で表される構成単位(B)、下記式(3)で表される構成単位(C)、及び下記式(4)で表される構成単位(D)からなる群より選択される少なくとも1つをさらに含有する、
請求項1に記載のプラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物。
TIFF
2025062254000024.tif
36
170
(式(2)中、R
1
~R
3
は各々独立に、フッ素原子、又は炭素数1~7のパーフルオロアルキル基を表す。R
4
は、炭素数1~7のパーフルオロアルキル基を表す。パーフルオロアルキル基は、環構造を有していてもよい。フッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルキル基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。)
TIFF
2025062254000025.tif
34
170
(式(3)中、R
5
~R
8
は各々独立に、フッ素原子、又は炭素数1~7のパーフルオロアルキル基を表す。パーフルオロアルキル基は、環構造を有していてもよい。フッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルキル
基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。)
TIFF
2025062254000026.tif
50
170
(式(4)中、Zは、酸素原子、単結合、又は-OC(R
19
R
20
)O-を表し、R
9
~R
20
は各々独立に、フッ素原子、炭素数1~5のパーフルオロアルキル基、又は炭素数1~5のパーフルオロアルコキシ基を表す。フッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルキル基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルコキシ基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。s及びtの値はそれぞれ独立に0~5で、かつs+tの値が1~6の整数(ただし、Zが-OC(R
19
R
20
)O-の場合、s+tの値は0であってもよい)を表す。)
【請求項3】
前記構成単位(A)が、下記式(5)で表される構成単位を含む、
請求項1に記載の含フッ素樹脂組成物。
TIFF
2025062254000027.tif
45
170
【請求項4】
含フッ素樹脂と、
前記含フッ素樹脂を溶解させる溶媒と、
からなる含フッ素樹脂組成物であって、
前記溶媒は、パーフルオロアルケンであり、
前記含フッ素樹脂は、下記式(4)で表される構成単位(D)を含有する含フッ素重合体を含む、
プラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物。
TIFF
2025062254000028.tif
50
170
(式(4)中、Zは、酸素原子、単結合、又は-OC(R
19
R
20
)O-を表し、R
9
~R
20
は各々独立に、フッ素原子、炭素数1~5のパーフルオロアルキル基、又は炭素数1~5のパーフルオロアルコキシ基を表す。フッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルキル基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルコキシ基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。s及びtはそれぞれ独立に0~5で、かつs+tが1~6の整数(ただし、Zが-OC(R
19
R
20
)O-の場合、s+tは0であってもよい)を表す。)
【請求項5】
前記パーフルオロアルケンの炭素数は、2~10である、
請求項1又は4に記載のプラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物。
【請求項6】
前記パーフルオロアルケンは、式(12):C
n
F
2n
(nの値は2以上の整数)で表される、
請求項1又は4に記載のプラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物。
【請求項7】
前記パーフルオロアルケンは、式(13):R
21
CF=CFR
22
で表され、
前記式(13)中、R
21
及びR
22
は各々独立に、炭素数1~6のパーフルオロアルキル基である、
請求項6に記載のプラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物。
【請求項8】
前記パーフルオロアルケンは、1,1,1,2,2,3,4,5,5,6,6,7,7,7-テトラデカフルオロ-3-ヘプテンを含む、
請求項6に記載のプラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物。
【請求項9】
前記パーフルオロアルケンは、環状アルケンである、
請求項1又は4に記載のプラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物。
【請求項10】
前記環状アルケンは、式(15):シクロ-[CF=CF(CF
2
)
n
-](nの値は2~6の整数)で表される、
請求項9に記載のプラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック光ファイバー用含フッ素樹脂組成物、プラスチック光ファイバー又はプラスチック光ファイバー用樹脂ロッド、及びプラスチック光ファイバー用樹脂成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
含フッ素樹脂は、フォトリソグラフィ技術に用いられる樹脂材料や、プラスチック光ファイバー(以下、「POF」と記載する。)等の光学部品の材料等、様々な用途に利用されている。含フッ素樹脂が各用途に用いられる場合、例えば、含フッ素樹脂を溶媒に溶解させた組成物が利用される。例えば、含フッ素樹脂がフォトリソグラフィ技術においてフォトレジスト層上に形成される反射防止膜の材料として用いられる場合、含フッ素樹脂を溶媒に溶解させた組成物が、反射防止膜作製用のコーティング用組成物として用いられる。また、含フッ素樹脂が光学用途に用いられる場合は、混入する異物による光学部品の品質低下を抑制するために、樹脂から異物を除去するための精製処理が必要となる。その場合、含フッ素樹脂から異物を除去するために、通常、含フッ素樹脂を溶媒に溶解させた組成物を作製し、それを濾過する方法が用いられている。このように、含フッ素樹脂及び溶媒を含む含フッ素樹脂組成物は、含フッ素樹脂を各用途に用いる際に様々な方法で利用されている。
【0003】
特許文献1は、含フッ素ポリマーが高濃度(具体的には、20質量%以上)で含有された、含フッ素ポリマー及び非プロトン性溶媒を含有する組成物を開示している。特許文献1には、非プロトン性溶媒として、パーフルオロ芳香族化合物、パーフルオロトリアルキルアミン、パーフルオロアルカン、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロ環状エーテル、ハイドロフルオロエーテル、及び少なくとも一つの塩素原子を含むオレフィン化合物が挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7014987号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、含フッ素樹脂を含む組成物に対し、環境負荷をさらに低減することが求められている。また、含フッ素樹脂を含む組成物は、上述のとおり、用途に応じて様々なプロセスで使用される可能性がある。光学部品用、特にPOF用に用いられる含フッ素樹脂を含む組成物は、工程材として使用される可能性が高い材料の溶出が少ないこと、すなわちプロセスによる不純物の混入が少ないことが求められている。
【0006】
本発明は、環境負荷を低減することができ、かつプロセスによる不純物の混入も低減可能な、新規のPOF用含フッ素樹脂組成物を提供することを目的とする。さらに、本発明によれば、そのような新規のPOF用含フッ素樹脂組成物を含むPOF又はPOF用樹脂ロッドを提供することも目的とする。さらに、本発明は、環境負荷を低減することができ、かつプロセスによる不純物の混入も低減可能な新規のPOF用含フッ素樹脂組成物を用いた、POF用樹脂成形体の製造方法を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係る含フッ素樹脂組成物は、
含フッ素樹脂と、
前記含フッ素樹脂を溶解させる溶媒と、
からなる含フッ素樹脂組成物であって、
前記溶媒は、パーフルオロアルケンであり、
前記含フッ素樹脂は、下記式(1)で表される構成単位(A)を含有する含フッ素重合体を含む、
POF用含フッ素樹脂組成物。
TIFF
2025062254000001.tif
43
170
(式(1)中、R
ff
1
~R
ff
4
は各々独立に、フッ素原子、炭素数1~7のパーフルオロアルキル基、又は炭素数1~7のパーフルオロアルキルエーテル基を表す。R
ff
1
及びR
ff
2
は連結して環を形成してもよい。)
【0008】
本発明の第2の態様に係る含フッ素樹脂組成物は、
含フッ素樹脂と、
前記含フッ素樹脂を溶解させる溶媒と、
からなる含フッ素樹脂組成物であって、
前記溶媒は、パーフルオロアルケンであり、
前記含フッ素樹脂は、下記式(4)で表される構成単位(D)を含有する含フッ素重合体を含む、
POF用含フッ素樹脂組成物。
TIFF
2025062254000002.tif
51
170
(式(4)中、Zは、酸素原子、単結合、又は-OC(R
19
R
20
)O-を表し、R
9
~R
20
は各々独立に、フッ素原子、炭素数1~5のパーフルオロアルキル基、又は炭素数1~5のパーフルオロアルコキシ基を表す。フッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルキル基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。パーフルオロアルコキシ基におけるフッ素原子の一部は、フッ素原子以外のハロゲン原子で置換されていてもよい。s及びtはそれぞれ独立に0~5で、かつs+tが1~6の整数(ただし、Zが-OC(R
19
R
20
)O-の場合、s+tは0であってもよい)を表す。)
【0009】
本発明の第3態様に係るPOF又はPOF用樹脂ロッドは、第1の態様又は第2の態様に係るPOF用含フッ素樹脂組成物を含む。
【0010】
本発明の第4態様に係るPOF用樹脂成形体の製造方法は、
(i)第1の態様又は第2の態様に係るPOF用含フッ素樹脂組成物を用いて、前記含フッ素樹脂を含むPOF用樹脂成形体を作製すること、
を含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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