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公開番号2025061803
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-11
出願番号2025010745,2022500049
出願日2025-01-24,2020-07-07
発明の名称バイオフィルムを破壊するための抗体組成物
出願人リサーチ インスティチュート アット ネイションワイド チルドレンズ ホスピタル
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07K 16/12 20060101AFI20250403BHJP(有機化学)
要約【課題】バイオフィルムを破壊するための抗体組成物の提供。
【解決手段】in vitroおよびin vivoでバイオフィルムを破壊するための方法および組成物が本明細書で提供される。特定された重鎖(HC)免疫グロブリン可変ドメイン配列および/または特定された軽鎖(LC)免疫グロブリン可変ドメイン配列を含む抗体も開示される。(i)配列番号13のアミノ酸(aa)25~aa144の配列またはその等価物を含む重鎖(HC)免疫グロブリン可変ドメイン配列、および(ii)配列番号14のaa21~aa132の配列またはその等価物を含む軽鎖(LC)免疫グロブリン可変ドメイン配列を含む抗体またはその断片。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、米国特許法第119条(e)(35U.S.C.§119(e))の下、2020年6月1日出願の米国仮出願第63/033,109号、および2019年7月8日出願の同第62/871,457号の利益を主張し、当該出願のそれぞれの内容は、その全体がこれにより参照により本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,700 文字)【0002】
政府の支援についての記述
本発明は、国立衛生研究所(NIH)の国立聴覚障害およびその他のコミュニケーション障害研究所(National Institute on Deafness and Other Communication Disorders(NIDCD))によって与えられた認可番号R01 DC011818の下、政府の支援によりなされた。政府は本発明において一定の権利を有する。
【0003】
開示の分野
本開示は概して、細菌のバイオフィルムを減少および/または根絶するための方法および組成物に関する。
【背景技術】
【0004】
背景
DNABIIファミリーのタンパク質は、細菌細胞の外側で天然に見られ、バイオフィルムの形成に寄与する。DNABIIファミリー由来の少なくとも1つのタンパク質が全ての公知の真性細菌において見られる。これらのタンパク質は強い自然免疫応答および獲得免疫応答を誘導するが、宿主対象は、感染症の結果として、ファミリーのメンバーに対する免疫防御抗体を天然に産生することができない。細菌のバイオフィルムに関する主要な問題は、宿主免疫系ならびに/または抗生物質および他の抗微生物薬がバイオフィルム内に保護された細菌にアクセスすることができないことである。
【0005】
バイオフィルムは、工業環境においても同様に存在する。例えば、バイオフィルムは、生産現場からガソリンスタンドの貯蔵タンクまで、広範囲の石油処理問題に関与している。この分野では、硫酸還元バイオフィルム細菌は、硫化水素(サワーオイル)を産生する。処理パイプラインでは、バイオフィルムの活動によって、フィルターおよびオリフィスの妨害物となるスライムが発生する。バイオフィルムおよびバイオフィルム微生物はまた、パイプラインおよび石油処理設備の腐食も引き起こす。これらの問題は、汚損性かつ腐食性のバイオフィルム微生物が、最終製品の貯蔵タンクの表面にも見出されるほどにまで、オイルまたはガス生産施設全体を通して顕在化している可能性がある。
【0006】
バイオフィルムは、家庭と工業両方の広範囲の水処理に関与している。バイオフィルムは、処理設備の表面で成長し、熱伝達の低下や、フィルターおよび膜の詰まり等、設備の性能を妨害する可能性がある。冷却塔充填材上のバイオフィルム成長は、充填材を崩壊させるのに十分な重量を与える可能性がある。バイオフィルムは、非常に特殊なステンレス鋼でさえ腐食させる。水処理におけるバイオフィルムは、例えば、紙加工におけるバイオフィルムの夾雑、またはシリコンチップ上への単一細胞の付着さえも、最終生成物の価値を低下させる可能性がある。飲料水分配システムにおいて成長するバイオフィルムは、潜在的な病原性微生物、腐食性微生物または水の美的特性を低下させる細菌を含む可能性がある。家庭では、バイオフィルムは、微生物の成長を助長するいかなる表面、例えば、排水管内、食品調理物表面、トイレ内、ならびに水泳プールおよびスパ内にも見られる。
【0007】
したがって、関連する細菌感染を処置または死滅させ、表面および水系からそれらを取り除くためにバイオフィルムの保護的障壁を切り抜けることへの必要性が存在している。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
概要
細菌細胞内において、DNABIIタンパク質は、結合する際に必然的にDNA基質を屈曲させるDNA結合性タンパク質である。同様に、すでに屈曲したコンフォメーションであるDNAは、屈曲させるために必要なエネルギーが不必要になるので好ましい基質である。
【0009】
DNABIIファミリーは、核様体関連タンパク質(NAP)(細胞内細菌核様体を部分的に形成する細菌タンパク質)と呼ばれるタンパク質クラスのメンバーである(Browning et al. (2010) Curr. Opin. Microbiol. 13:773-780)。加えて、このファミ
リーは、偏在性であり、事実上全ての真正細菌によって発現される。これまでに特徴付けられた全てのファミリーのメンバーは、サブユニットのホモ二量体またはヘテロ二量体のいずれかとして機能する。このファミリーは、2つのタイプ、HU(ヒストン様タンパク質)およびIHF(組込み宿主因子)に分類され、B.cenocepaciaはこれらの両方を発現することが可能であるが(J2315遺伝子株:BCAL3530、hupA;BCAL1585、hupB;BCAL1487、ihfA、およびBCAL2949、ihfb)、多くの他の細菌もHUとIHFの両方を発現する。これらのファミリーのメンバー間の主な相違は、HUが配列から独立した様式でDNAに結合する一方で、IHFがコンセンサス配列に結合するという点である(WATCAANNNNTTR(ここで、WはAまたはTであり、Rはプリンである、配列番号28)は属間で保存されている(Swinger et al. (2004) Curr. Opin. Struct. Biol. 14:28-35)。全てのDNABIIタンパク質はDNAに結合し、DNAをかなり屈曲させる(例えば、E.coliのIHFはDNAを実質的なUターンに屈曲させることができる(Rice et al. (1996) Cell 87: 1295-1306)。加えて、全てのファミリーのメンバーは、予め屈曲した
かまたは湾曲したDNA構造(例えば、ホリデイジャンクション、DNA組換えの中核を成す十字様構造)を好む。実際、DNABIIタンパク質は、全ての細胞内DNA機能(遺伝子の発現、組換え、修復および複製を含む)を容易にする補助因子として機能する(Swinger et al. (2004) Curr. Opin. Struct. Biol. 14:28-35)。
【0010】
DNABIIファミリーのタンパク質は、バイオフィルム状態で細菌細胞の外側に見られる。出願人らは、これらのタンパク質が、実際に、重要な分岐ジャンクションで細胞外DNAに結合していることを示した。
(【0011】以降は省略されています)

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