TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025061796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-11
出願番号2025010546,2020119374
出願日2025-01-24,2020-07-10
発明の名称キャップの殺菌方法及びキャップ殺菌装置
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人インテクト国際特許事務所,個人
主分類B65B 55/04 20060101AFI20250403BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】工程が簡素で短時間でキャップを殺菌できるキャップの殺菌方法及びコンパクトなキャップ殺菌装置が求められている。
【解決手段】キャップがホイールの上端部を通過しながら搬送されるように設置される縦方向に少なくとも2列に設けられるホイールにより、上方から下方に搬送されるキャップに対して下方から過酸化水素水のガスを流して殺菌する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ホイールの周縁部にキャップが収納される凹部を設け、
前記ホイールを遮蔽するチャンバー内の縦方向に、上方の前記ホイールの中心が下方の前記ホイールの上端部よりも上方にあって、上方の前記ホイールと下方の前記ホイールの間隔を近接して少なくとも縦方向に2列設け、
最上部に設けられる前記ホイールの前記凹部に前記キャップを収納し、
前記チャンバーの上方から下方に前記キャップを前記ホイールの上端部を通過させながら、前記ホイール間の受け渡しにより前記キャップを前記ホイールの面に対して前記キャップの閉塞面を平行に搬送し、
前記チャンバーの下方から過酸化水素水のガスを流し、前記キャップを殺菌することを特徴とするキャップの殺菌方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
請求項1に記載のキャップの殺菌方法において、
前記チャンバーの下方から前記過酸化水素水のガスと加熱された気体を流し、前記キャップを殺菌することを特徴とするキャップの殺菌方法。
【請求項3】
請求項2に記載のキャップの殺菌方法において、
前記加熱された気体が、加熱された空気、加熱された水蒸気のいずれか又は両方であることを特徴とするキャップの殺菌方法。
【請求項4】
周縁部にキャップを収納する凹部を有する縦方向に上方のホイールの中心が下方のホイールの上端部よりも上方にあって、上方の前記ホイールと下方の前記ホイールの間隔を前記キャップの受け渡しが可能となるように近接して、前記キャップが前記ホイールの上端部を通過しながら搬送されるように設置される少なくとも縦方向の2列の前記ホイール、
前記ホイールを遮蔽するチャンバー、
前記チャンバー内の最上部の前記ホイールに前記キャップを供給するキャップ供給装置、
前記チャンバー内の最下部の前記ホイールから前記キャップを前記チャンバー外に排出するキャップ排出装置及び
前記チャンバーの下方から過酸化水素水のガスを供給する過酸化水素水ガス供給装置を備えることを特徴とするキャップ殺菌装置。
【請求項5】
請求項4に記載のキャップ殺菌装置において、
前記チャンバーの下部より加熱気体を供給する加熱気体供給装置を備えることを特徴とするキャップ殺菌装置。
【請求項6】
請求項5に記載のキャップ殺菌装置において、
前記加熱気体供給装置が、加熱された空気、加熱された水蒸気のいずれか又は合わせて供給するように構成されていることを特徴とするキャップ殺菌装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、無菌充填機において、内容物が充填されたボトルを密封するキャップの殺菌方法及びキャップ殺菌装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
プリフォームを殺菌し、殺菌されたプリフォームを加熱し、加熱されたプリフォームをボトルに成形し、成形されたボトルに無菌雰囲気で殺菌された内容物を充填し、内容物が充填されたボトルを殺菌されたキャップにより密封する無菌容器の充填方法及び装置が提案されている(特許文献1)。また、プリフォームをボトルに成形し、成形されたボトルを殺菌し、殺菌されたボトルに無菌雰囲気で殺菌された内容物を充填し、内容物が充填されたボトルを殺菌されたキャップにより密封する無菌容器の充填方法及び装置も提案されている(特許文献2)。このような無菌充填機に供給されるキャップの殺菌方法やキャップ殺菌装置も様々、提案されている。
【0003】
従来のキャップ殺菌装置は、搬送されるキャップにチャンバー内で殺菌液を噴射する装置が一般的である。例えば、キャップの開口部を横向きにして殺菌剤のミストを吹き付ける装置(特許文献3)、キャップの開口部を下向きにして殺菌液を噴射させる装置(特許文献4)がある。また、キャップの開口部を上向きにして、薬液をキャップの外周面及び天面に向かって噴射するとともに、内面に向かって薬液を噴射して薬液を口部内に溜めてキャップの内外面の殺菌を行う装置も提案されている(特許文献5)。
【0004】
また、薬剤を使用せずに、キャップの開口部を下向き又は横向きとして熱水を噴射する装置(特許文献6)、キャップの開口部を横向きにして蒸気を噴射して殺菌する装置(特許文献7)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平4-44902号公報
特開2006-111295号公報
特開平6-293319号公報
特開平10-152115号公報
特開平11-139416号公報
特開平10-167386号公報
特開平11-193009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
無菌充填機において、殺菌されたボトルは無菌雰囲気で殺菌された内容物が充填され、内容物が充填されたボトルは殺菌されたキャップにより密封される。ここでキャップの殺菌は、キャップへの殺菌剤やスチームの吹き付け又はキャップを殺菌剤に浸漬することにより行われてきた。殺菌剤やスチームの吹き付けは、比較的小さなキャップに対して個別に行うため、殺菌剤やスチームのロスが多く効率的でない。このような場合、整列されたキャップに殺菌剤やスチームを吹き付けるが、吹き付けられる殺菌剤やスチームのすべてが殺菌に寄与するわけではなく、キャップの殺菌に寄与しない殺菌剤やスチームは排気され無駄になる。スチームによる殺菌では、熱負荷が大きく、キャップが変形するおそれがある。また、キャップを殺菌剤に浸漬する場合、浸漬した後にホットエアを吹き付けて、キャップの内側に形成されている複雑なネジ部に付着した殺菌剤を除去するが、この工程
のエネルギー消費が過大となる。従来のいずれの方法も、殺菌、洗浄、乾燥等の工程があり、キャップの処理時間が長く、処理設備も過大となっていた。
【0007】
特許文献3、4及び5に記載のキャップ殺菌装置は、いずれも殺菌剤を使用しており、殺菌剤を除去し、殺菌効果を上げるための熱風吹き付け、洗浄及び乾燥という工程が必要であり、処理時間及び処理設備が過大となっている。
【0008】
特許文献4に記載のキャップ殺菌装置は、一列に整列されて搬送されるキャップに殺菌剤のミスト、熱風を順次吹き付けることによりキャップを殺菌する。キャップを一列に整列させて搬送するため、装置が長大となり、殺菌されるキャップの数も少なく生産性が劣る。
【0009】
特許文献3に記載のキャップ殺菌装置は、横方向に設けられる2列のホイールにより搬送されるキャップに殺菌液の吹き付け、無菌水による洗浄、熱風の吹き付けによる乾燥という工程が行われる。横方向にキャップが搬送されるためにキャップ殺菌装置の面積が大きくなり、殺菌液により殺菌するために洗浄工程及び乾燥工程も必要となり設備が過大となる。
【0010】
特許文献5に記載のキャップ殺菌装置は、螺旋状搬送装置により搬送されるキャップに無菌水洗浄、薬液殺菌及び仕上げ洗浄という工程を行い、螺旋状搬送装置間の搬送はホイールにより行う。処理量は多いが、装置が複雑で過大である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
6か月前
個人
ゴミ箱
6か月前
個人
包装体
7か月前
個人
収納用具
10か月前
個人
段ボール箱
1か月前
個人
容器
3か月前
個人
物品収納具
10か月前
個人
段ボール箱
1か月前
個人
ゴミ収集器
1か月前
個人
土嚢運搬器具
2か月前
個人
宅配システム
1か月前
個人
パウチ補助具
6か月前
個人
折り畳み水槽
7か月前
個人
閉塞装置
4か月前
個人
ダンボール宝箱
7か月前
個人
お薬の締結装置
6日前
個人
コード類収納具
2か月前
個人
ゴミ処理機
3か月前
個人
貯蔵サイロ
1か月前
株式会社和気
包装用箱
3か月前
個人
圧縮収納袋
7か月前
積水樹脂株式会社
接着剤
6か月前
個人
粘着テープ剥がし具
8か月前
三甲株式会社
蓋体
2か月前
株式会社新弘
容器
6か月前
株式会社新弘
容器
6か月前
三甲株式会社
容器
9か月前
個人
塗料容器用蓋
7か月前
個人
粘着テープ切断装置
9か月前
株式会社イシダ
包装装置
6か月前
個人
搬送システム
29日前
三甲株式会社
容器
10か月前
三甲株式会社
蓋体
3か月前
個人
包装箱
4か月前
個人
輸送積荷用動吸振器
15日前
株式会社イシダ
搬送装置
21日前
続きを見る