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公開番号
2025061690
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-11
出願番号
2025002018,2022139425
出願日
2025-01-06,2018-03-13
発明の名称
ヘキソースの酵素的生成
出願人
ボヌモーズ、インコーポレイテッド
代理人
弁理士法人浅村特許事務所
主分類
C12P
19/02 20060101AFI20250404BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】本明細書においては、酵素的プロセスによる糖からのヘキソースの製造方法が開示される。
【解決手段】上記方法は、フルクトース6-リン酸及び少なくとも1の、フルクトース6-リン酸をヘキソースに転化させる酵素的ステップを利用する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
糖からのヘキソースの製造方法であって、
1種または複数種の酵素で触媒することによってフルクトース6-リン酸(F6P)を前記ヘキソースに転化させることを含み、
前記ヘキソースが、アロース、マンノース、ガラクトース、フルクトース、アルトロース、タロース、ソルボース、グロース、及びイドースからなる群より選択され、
前記酵素が、イソメラーゼ、エピメラーゼ、及びヘキソース特異的ホスファターゼ、ならびにそれらの混合物からなる群より選択される
前記方法。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
前記ヘキソースがアロースであり、
プシコース6-リン酸3-エピメラーゼ(P6PE)で触媒することによって前記F6Pをプシコース6-リン酸(P6P)に転化させることと、
アロース6-リン酸イソメラーゼ(A6PI)で触媒することによって前記P6Pをアロース6-リン酸(A6P)に転化させることと、
アロース6-リン酸ホスファターゼ(A6PP)で触媒することによって前記A6Pをアロースに転化させることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ヘキソースがマンノースであり、
マンノース6-リン酸イソメラーゼ(M6PI)またはホスホグルコース/ホスホマンノースイソメラーゼ(PGPMI)で触媒することによって前記F6Pをマンノース6-リン酸(M6P)に転化させることと、
マンノース6-リン酸ホスファターゼ(M6PP)で触媒することによって前記M6Pをマンノースに転化させることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ヘキソースがガラクトースであり、
フルクトース6-リン酸4-エピメラーゼ(F6PE)で触媒することによって前記F6Pをタガトース6-リン酸(T6P)に転化させることと、
ガラクトース6-リン酸イソメラーゼ(Gal6PI)で触媒することによって前記T6Pをガラクトース6-リン酸(Gal6P)に転化させることと、
ガラクトース6-リン酸ホスファターゼ(Gal6PP)で触媒することによって前記Gal6Pをガラクトースに転化させることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ヘキソースがフルクトースであり、
フルクトース6-リン酸ホスファターゼ(F6PP)で触媒することによって前記F6Pをフルクトースに転化させることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ヘキソースがアルトロースであり、
プシコース6-リン酸3-エピメラーゼ(P6PE)で触媒することによって前記F6Pをプシコース6-リン酸(P6P)に転化させることと、
アルトロース6-リン酸イソメラーゼ(Alt6PI)で触媒することによって前記P6Pをアルトロース6-リン酸(Alt6P)に転化させることと、
アルトロース6-リン酸ホスファターゼ(Alt6PP)で触媒することによって生成した前記Alt6Pをアルトロースに転化させることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ヘキソースがタロースであり、
フルクトース6-リン酸4-エピメラーゼ(F6PE)で触媒することによって前記F6Pをタガトース6-リン酸(T6P)に転化させることと、
タロース6-リン酸イソメラーゼ(Tal6PI)で触媒することによって前記T6Pをタロース6-リン酸(Tal6P)に転化させることと、
タロース6-リン酸ホスファターゼ(Tal6PP)で触媒することによって前記Tal6Pをタロースに転化させることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ヘキソースがソルボースであり、
フルクトース6-リン酸4-エピメラーゼ(F6PE)で触媒することによって前記F6Pをタガトース6-リン酸(T6P)に転化させることと、
ソルボース6-リン酸エピメラーゼ(S6PE)で触媒することによって前記T6Pをソルボース6-リン酸(S6P)に転化させることと、
ソルボース6-リン酸ホスファターゼ(S6PP)で触媒することによって前記S6Pをソルボースに転化させることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ヘキソースがグロースであり、
フルクトース6-リン酸4-エピメラーゼ(F6PE)で触媒することによって前記F6Pをタガトース6-リン酸(T6P)に転化させることと、
ソルボース6-リン酸エピメラーゼ(S6PE)で触媒することによって前記T6Pをソルボース6-リン酸(S6P)に転化させることと、
グロース6-リン酸イソメラーゼ(Gul6PI)で触媒することによって前記S6Pをグロース6-リン酸(Gul6P)に転化させることと、
グロース6リン酸ホスファターゼ(Gul6PP)で触媒することによって前記Gul6Pをグロースに転化させることと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ヘキソースがイドースであり、
フルクトース6-リン酸4-エピメラーゼ(F6PE)で触媒することによって前記F6Pをタガトース6-リン酸(T6P)に転化させることと、
ソルボース6-リン酸エピメラーゼ(S6PE)で触媒することによって前記T6Pをソルボース6-リン酸(S6P)に転化させることと、
イドース6-リン酸イソメラーゼ(I6PI)で触媒することによって前記S6Pをイドース6-リン酸(I6P)に転化させることと、
イドース6-リン酸ホスファターゼ(I6PP)で触媒することによって前記I6Pをイドースに転化させることと
を含む、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2017年3月13日出願の米国出願第62/470,605号、2017年3月13日出願の米国出願第62/470,620号、2017年4月5日出願の米国出願第62/482,148号、及び2017年4月3日出願の米国出願第62/480,798号の優先権を主張し、上記出願は、本記載をもってそれらの全体が参照により援用される。
続きを表示(約 2,600 文字)
【0002】
発明の分野
本発明はヘキソースの製造に関する。より詳細には、本発明は、糖(例えば、多糖、オリゴ糖、二糖、スクロース、D-グルコース、及びD-フルクトース)からのD-ヘキソース(またはヘキソース)の製造方法であって、フルクトース6-リン酸が1または複数の酵素的ステップによって上記ヘキソースに転化されるステップを含む、上記方法に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
ヘキソースは6の炭素原子を有する単糖である。ヘキソースは官能基によって分類することができ、アルドヘキソースは1位にアルデヒドを有し、ケトヘキソースは2位にケトンを有する。アルドヘキソース(またはアルドース)としてはアロース、アルトロース、グルコース、グロース、ガラクトース、イドース、タロース、及びマンノースが挙げられる。ケトヘキソース(またはケトース)としては、プシコース(アルロース)、フルクトース、タガトース、及びソルボースが挙げられる。これらのアルドヘキソース及びケトヘキソースの種々の態様については次の段落で言及する。
【0004】
例えば、D-アロース(以下、アロース)は、甘味がスクロースの約80%である低カロリーの天然甘味料であり、ノンカロリーの甘味料及び増量剤とされる。アロースは特定の低木及び藻類中に少量でしか存在しない、天然起源のヘキソースである。アロースには、凍結保護、抗酸化、抗高血圧、免疫抑制、抗炎症、抗腫瘍、及び抗がん活性などの、いくつかの潜在的な医療及び農業上の利点がある。アロースはまた、食品及び飲料においてスクロースと同様の機能を有している。このように、アロースには明らかに食品及び飲料産業において種々の用途がある。しかし、アロースの販売価格が高いために、その甘味料としての使用は限定されてきた。
【0005】
現在、アロースは、主としてD-プシコースの酵素的異性化によって製造されている(WO2014069537)。全体として、原料コストが高いこと、D-プシコースからのアロースの分離にコストを要すること、及び製品の収率が比較的低いこと(約23%)から、この方法は苦境にある。
【0006】
アルトロースは別の非天然アルドヘキソースであり、マンノースのC-3エピマーである。D-アルトロース((2S,3R,4R,5R)-2,3,4,5,6-ペンタヒドロキシヘキサナール)は、Caldicellulosiruptor saccharolyticus由来のL-フコースイソメラーゼならびにBacillus pallidus(B. pallidus)及びKlebsiella pneumoniae由来のd-アラビノースイソメラーゼ(d-AI)などのアルドースイソメラーゼを同定、識別、及びキャラクタライズするための基質として用いることができる。最近、生理活性物質として有用な機能を果たすオリゴ糖及び多糖などの糖鎖が、医薬品及び農薬などのファインケミカルの分野で注目されている。現在、上記糖鎖に関する研究の対象は、D-グルコース、D-マンノース、及びD-ガラクトースなどの自然界に大量に存在し、研究者が容易に入手できる単糖から構成される糖鎖に制限されている。しかしながら、将来、より有用な機能を果たす糖鎖の合成に関する研究において、自然界に存在するもの以外の種々の単糖が求められるようになることが予想される。このような状況下では、処理ステップ数を低減しつつ、入手が困難な希少糖であるD-アルトロースを高収率で製造可能な方法を開発することが非常に重要且つ必要である。米国特許第5,410,038号。
【0007】
D-グルコースは、例えば、賦形剤、キレート剤、医薬中間体、ガラス及び金属の洗浄剤、食品添加物として、及び洗剤の添加物として有用である。米国特許第5,215,591号。
【0008】
D-ガラクトース(以下、ガラクトース)は、甘味がスクロースの約33%である天然甘味料であり、栄養甘味料とされる。ガラクトースは、乳製品、マメ科植物、穀物、ナッツ、塊茎、及び野菜中に存在する天然起源のヘキソースである。ガラクトースは、パン業界で酸味及び酸性度を制限するために用いられる。また、運動サプリメント業界で持久力を高めるためのエネルギー源として用いられる。製薬業界では、ガラクトースはいくつかの医薬の中間体であり、タンパク質治療薬の生物学的生産の最適化における細胞代謝モジュレーターとしても用いられる。更に、ガラクトースは、キュウリ、ニンジン、ジャガイモ、トマトを冒す植物病原体などの特定の植物病原体によって引き起こされる植物病害に対する防除剤として有効であることが明らかになっている。食事に関する関心(例えばビーガニズム)及び健康上の関心(例えばBSE疾患)に起因して、産業界はガラクトースの非動物性供給源に着目している。このように、ガラクトースは明らかに食品、飲料、運動、農業、及び製薬業界において種々の用途がある。しかし、ガラクトースの販売価格が高いために、その使用は制限されてきた。
【0009】
ガラクトースは、主としてラクトースの加水分解により製造される(WO2005039299A3)。この方法は、原料コストがより高く、ガラクトースからのグルコースの分離の費用がかかるため、あまり望ましいものではない。あるいは、ガラクトースは、植物系バイオマスの加水分解によって製造することができる(WO2005001145A1)。この方法は、バイオマスの加水分解中に放出される他の複数の糖(例えば、キシロース、アラビノース、マンノース、グルコース、ラムノース)からのガラクトースの分離のコストが高く、且つ収率が低い(一般的なバイオマス源の乾燥質量の約4.6%がガラクトース)ことから苦境にある。
【0010】
イドースは自然界には存在しないが、そのウロン酸であるイズロン酸は重要である。イズロン酸は、グリコサミノグリカンであるデルマタン硫酸及びヘパラン硫酸の成分である。(https://en.wikipedia.org/wiki/Idose - accessed 3/7/18)。
(【0011】以降は省略されています)
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