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公開番号2025061689
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-11
出願番号2025001906,2021543232
出願日2025-01-06,2020-01-24
発明の名称変異型RASを標的とするための組成物および方法
出願人ザ トラスティーズ オブ ザ ユニバーシティ オブ ペンシルバニア
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 39/00 20060101AFI20250403BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】変異RASに関連するがんを治療する組成物および方法の提供。
【解決手段】本発明は、変異RASに関連するがんを治療する組成物および方法に関する。特定の態様では、本発明は、特定のHLA型の状況において特定の変異RASペプチド断片に結合する抗原性RASペプチド断片およびT細胞受容体に関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
野生型RASのG12に対する相対位置に変異を含む変異型RASペプチドを含む免疫原性組成物。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記ペプチドは、G12C、G12D、G12R、またはG12V変異を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記変異型RASペプチドは、9個または10個のアミノ酸残基を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記変異型RASペプチドは、配列番号:1~16から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記変異型RASペプチドは、配列番号:1~16から選択されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
野生型RASのG12に対する相対位置に変異を含む変異型RASペプチドをコードする核酸配列を含む、単離された核酸分子。
【請求項7】
野生型RASのG12に対する相対位置に変異を含む変異型RASペプチドを含む、または発現するように改変された細胞。
【請求項8】
前記細胞は免疫細胞である、請求項7に記載の細胞。
【請求項9】
前記免疫細胞は、抗原提示細胞、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、ランゲルハンス細胞、T細胞、NK細胞、NK T細胞からなる群から選択される、請求項10に記載の細胞。
【請求項10】
請求項1に記載の免疫学的組成物(immunological composition)を対象に投与することを含む、対象において免疫応答を誘導する方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2019年1月25日に出願された米国仮特許出願第62/796,733号について優先権を主張し、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
体細胞変異は、発がんの一般的なドライバーとして特定されている。Ras遺伝子の活性化点変異は、ヒトのがんで同定された最初の体細胞点変異であった。RAS変異は、ヒトのがんに見られる最も一般的な体細胞変異であり、肺がん、結腸直腸がん、および膵管腺がんを含む、非常に高頻度に見られる(prevalent)さまざまな悪性腫瘍の病因に関与している。変異型RASは、がん細胞によって独自に発現され、腫瘍の成長と生存に重要なドライバー変異と見なされているため、がん治療の魅力的な標的である。これらの変異は通常、RASタンパク質のコドン12の位置に関係しており、アミノ酸変化は高度に保存されており、ほとんどの場合、G12C、G12D、G12R、およびG12Vのアミノ酸置換に起因している。病理学的RAS変異は、細胞増殖を促進する細胞内GTPaseシグナル伝達の構成的活性化を引き起こす機能獲得型変異である。RAS変異は、特定の種類のがんで高頻度に見られる場合がある。たとえば、G12DおよびG12V変異は、膵臓がんの60%から70%、および結腸直腸がんの20%から30%に存在する。残念ながら、RAS腫瘍性タンパク質の効果的な薬理学的阻害剤はない。
【0003】
したがって、当技術分野では、変異型RAS関連がんを治療するための組成物および方法に対するニーズがある。本発明は、これらおよび他のニーズに対処し、それらを満たす。
【発明の概要】
【0004】
一つの態様では、本発明は、野生型RASのG12に対する相対位置に変異を含む変異型RASペプチドを含む免疫原性組成物を提供する。一つの実施形態では、ペプチドは、G12C、G12D、G12R、またはG12V変異を含む。一つの実施形態では、変異型RASペプチドは、9個または10個のアミノ酸残基を含む。
【0005】
一つの実施形態では、変異型RASペプチドは、配列番号:1~

6から選択されるアミノ酸配列に対して少なくとも80%相同であるアミノ酸配列を含む。一つの実施形態では、変異型RASペプチドは、配列番号:1~

6から選択されるアミノ酸配列を含む。
【0006】
一つの実施形態では、本発明は、野生型RASのG12に対する相対位置に変異を含む変異型RASペプチドをコードする核酸配列を含む、単離された核酸分子を提供する。
【0007】
一つの実施形態では、本発明は、野生型RASのG12に対する相対位置に変異を含む変異型RASペプチドを含む、または発現するように改変された細胞を提供する。一つの実施形態では、細胞は免疫細胞である。一つの実施形態では、免疫細胞は、抗原提示細胞、B細胞、樹状細胞、マクロファージ、ランゲルハンス細胞、T細胞、NK細胞、NK T細胞からなる群から選択される。
【0008】
一つの態様では、本発明は、野生型RASのG12に対する相対位置に変異を含む変異型RASペプチド、または野生型RASのG12に対する相対位置に変異を含む変異型RASペプチドをコードする核酸分子を含む免疫学的組成物(immunological composition)を対象に投与することを含む、対象において免疫応答を誘導する方法を提供する。
【0009】
一つの実施形態では、方法は、対象のHLA型を同定する工程、および野生型RASのG12に対する相対位置に変異を含む変異型RASペプチドを含む、またはコードする組成物を該対象に投与する工程を含み、ここで該変異型RASペプチドは該対象の同定されたHLA分子に結合する。一つの実施形態では、対象は、RAS関連がんを有する、または有するリスクがある。一つの実施形態では、がんは膵臓がん、膵管腺がん(PDA)、結腸がん、結腸直腸腺がん、骨髄腫、多発性骨髄腫、肺腺がん、黒色腫、子宮がん、甲状腺がん、急性骨髄性白血病(AML)、尿路上皮がん、胃腺がんおよび子宮頸部腺がん、頭頸部扁平上皮がん(SCC)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、食道腺がん、慢性リンパ球性白血病(CLL)、肺扁平上皮がん(lung SCC)、小細胞肺がん(SCLC)、乳頭状腎細胞がん(renal papillary cancer)、肝細胞がん(HCC)、乳がん、子宮頸部扁平上皮がん(cervical SCC)、卵巣腺がん、副腎がん、前立腺がん、神経芽細胞腫、多形神経膠芽腫(GBM)、髄芽腫、腎細胞がん(RCC)、食道扁平上皮がん(esophageal SCC)、骨肉腫、肉腫、および小腸神経内分泌腫瘍(NET)からなる群から選択される。
【0010】
一つの態様では、本発明は、対象において免疫応答を誘導する方法であって、細胞を野生型RASのG12に対する相対位置に変異を含む変異型RASペプチドを含む組成物と接触させ、それによって細胞を刺激する工程;および該刺激された細胞を該対象に投与する工程を提供する。一つの実施形態では、方法は、対象のナイーブT細胞を、変異型RASペプチドを提示する抗原提示細胞と接触させ、それによってT細胞を刺激することを含む。一つの実施形態では、細胞は対象に対して自家性である。一つの実施形態では、T細胞および抗原提示細胞は、対象に対して自家性である。
(【0011】以降は省略されています)

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