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公開番号2025061682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-11
出願番号2024232825,2022091593
出願日2024-12-27,2016-03-16
発明の名称抗MUC16抗体及びその使用
出願人メモリアル スローン ケタリング キャンサー センター
代理人個人,個人
主分類C07K 16/28 20060101AFI20250403BHJP(有機化学)
要約【課題】抗MUC16抗体及びその使用の提供。
【解決手段】本明細書に提供されるのは、繋留型ムチンタンパク質であるMUC16のグリコ
シル化形態に免疫特異的に結合する抗体に関する組成物、方法、及び使用である。また本明細書に提供されるのは、癌などの障害を管理、治療、又は予防するための使用及び方法である。提供されるのは、抗体及びその抗原結合断片、並びにそのような抗体又は抗原結合断片を含むポリペプチド、例えば、融合タンパク質、コンジュゲート、及び/又はキメ
ラ抗原受容体、並びにこれらを発現する細胞である。
【選択図】図1A-B
特許請求の範囲【請求項1】
明細書に記載の抗体またはその抗原結合断片あるいは方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、引用により完全に本明細書中に組み込まれる、2015年3月17日に出願された
米国仮特許出願第62/134,402号の恩典を主張する。
続きを表示(約 5,100 文字)【0002】
本出願は、2016年3月14日に作成された、375Kバイトのサイズを有する「Sequence_Listing_13542-016-228.txt」というタイトルのテキストファイルとして本出願とともに提出
された配列表を引用により組み込んでいる。
【0003】
(1.分野)
本明細書に提供されるのは、癌などの障害を管理、治療、又は予防するための、繋留型ムチンタンパク質であるMUC16に免疫特異的に結合し、かつMUC16の発現及び/又は活性を
調節する抗体に関する組成物、方法、及び使用である。
【背景技術】
【0004】
(2.背景)
ムチンは、細胞の恒常性及び上皮表面の保護にとって重要な生体分子である。卵巣癌におけるムチンの発現の変化は、診断、予後判定、及び治療において利用することができる(SinghAPらの文献、LancetOncol2008;9(11):1076-85)。MUC16は、ほとんどの卵巣癌で
過剰発現される1つのそのようなムチンであり、卵巣癌の検出及び進行の確立された代用
血清マーカー(CA-125)である(BadgwellDらの文献、Dis Markers 2007;23(5-6):397410;
Bast RC, Jrらの文献、IntJ Gynecol Cancer 2005;15 Suppl 3:274-81; Fritsche HAら
の文献、ClinChem 1998;44(7):1379-80;及びKrivak TCらの文献、Gynecol Oncol 2009;1
15(1):81-5)。MUC16は、多数のリピート配列からなる、CA-125と呼ばれる、切断され、放出される大ドメインと、残りの非反復細胞外断片、膜貫通ドメイン、及び細胞質テールを含む保持ドメイン(MUC-CD)とから構成される高度にグリコシル化されたムチンである(O'BrienTJらの文献、TumourBiol2001;22(6):348-66)。この抗原は、それ以外の場合は、
子宮、子宮内膜、卵管、卵巣、並びに腹腔及び胸腔の漿膜で低レベルで発現されるのみであるので、MUC16は、免疫ベースの療法の潜在的に魅力のある標的である。
【0005】
しかしながら、MUC16の細胞外ドメインの大部分が切断され、分泌されるという事実に
より、卵巣癌上の標的抗原としてのMUC16の有用性は制限される。実際、今日まで、報告
されているほとんどのMUC16モノクローナル抗体は、この糖タンパク質の大きい分泌CA-125画分に存在するエピトープに結合し、この抗原の保持される細胞外画分(MUC-CD)に結合
することが知られているものはない(Bellone Sの文献、Am J Obstet Gynecol 2009;200(1):75 el-10、BerekJSの文献、ExpertOpinBiol Ther 2004;4(7):1159-65; O'Brien TJ
らの文献、IntJ Biol Markers 1998;13(4):188-95)。したがって、MUC16の非放出領域に
対する新たな抗体の作製が診断的及び治療的アプローチに必要とされる。
【発明の概要】
【0006】
(3.概要)
提供されるのは、抗体及びその抗原結合断片、並びにそのような抗体又は抗原結合断片を含むポリペプチド、例えば、融合タンパク質、コンジュゲート、及び/又はキメラ抗原
受容体、並びにこれらを発現する細胞である。該抗体及び抗原結合断片の中に、MUC16タ
ンパク質のエピトープに特異的に結合するものがある。そのような抗体は、本明細書において「MUC16グリコシル化抗体」と呼ばれる。そのようなエピトープは、典型的には、MUC16分子、通常、MUC16の非放出形態の細胞外部分の内部又は実質的に内部のエピトープで
あり;いくつかの実施態様において、該エピトープは、MUC16及び/もしくはMUC16の分泌形態のタンデムリピート領域内になく、又は該抗体もしくは断片は、MUC16及び/もしくはMUC16の分泌形態のタンデムリピート領域に結合しない。いくつかの実施態様において、該
エピトープは、MUC16c114の内部にあるか、又はMUC16c114の内部の残基を含み、典型的には、その中の1以上のグリコシル化残基又はグリコシル化部位を含む。いくつかの実施態
様において、該エピトープは、1以上のグリコシル化部位、例えば、N-グリコシル化の部
位を含む。いくつかの態様において、該エピトープは、配列番号150に示されるMUC16配列(及び/又はそのグリコシル化形態)のAsn1806又はAsn1800に対応するアスパラギン残基を
含み;いくつかの態様において、該エピトープは、配列番号150のAsn1806に対応するアス
パラギン残基を含むが、配列番号150のAsn1800に対応するアスパラギン残基を含まず;い
くつかの態様において、該エピトープは、配列番号150のAsn1800に対応するアスパラギン残基を含むが、配列番号150のAsn1806に対応するアスパラギン残基を含まない。そのような実施態様のいずれかのいくつかにおいて、そのような1以上のアスパラギンは、グリコ
シル化、例えば、N-グリコシル化されている。いくつかの実施態様において、該抗体又は抗原結合断片は、配列番号131の内部のエピトープもしくは配列番号131の内部の残基を含むエピトープに結合し;配列番号130の内部のエピトープもしくは配列番号130の内部の残
基を含むエピトープに結合するか、又はこれらの組合せであり;いくつかの実施態様にお
いて、該抗体又は断片は、配列番号168に対応するMUC16の領域内でも、配列番号168の残
基2~19の内部でも免疫特異的に結合しない。
【0007】
いくつかの実施態様において、提供される抗体又は抗原結合断片は、本明細書に記載される抗体配列、例えば、MUC16-グリコシル化部位標的化抗体配列、例えば、18C6と表記される抗体、10C6と表記される抗体、及び/又は19C11と表記される抗体の重鎖及び/又は軽
鎖のCDRに対応する1以上の相補性決定領域(CDR)を含む。いくつかの実施態様において、
該抗体又は断片は、本明細書に提供される重鎖配列のうちの1つ、例えば、18C6と表記さ
れる抗体、10C6と表記される抗体、19C11と表記される抗体、及び/又は7B12と表記される抗体の重鎖配列のHCDR3に対応する配列を有する重鎖CDR3(HCDR3)を有する。いくつかの態様において、該HCDR3は、
JPEG
2025061682000002.jpg
17
170
(ここで、X
18
は、T、A、又はSである);配列番号5;配列番号25;配列番号45;配列番号65;及び配列番号85;配列番号31、51、71、及び91;配列番号17;配列番号37;配列番号57;配列番
号77;並びに配列番号97の中から選択される配列を有する。
【0008】
いくつかの実施態様において、提供される抗体又は抗原結合断片は、本明細書に提供される重鎖配列のうちの1つ、例えば、18C6と表記される抗体、10C6と表記される抗体、19C11と表記される抗体、及び/又は7B12と表記される抗体の重鎖配列のCDR1(HCDR1)に対応する配列を有する重鎖HCDR1を含む。いくつかの態様において、該HCDR1は、
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2025061682000003.jpg
8
170
(ここで、X
1
は、L又はVである)、配列
JPEG
2025061682000004.jpg
8
170
(ここで、X
8
は、N又はSであり、かつX
9
は、L又はVである)、
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2025061682000005.jpg
10
170
(ここで、X
15
は、N又はSであり、かつX
16
は、V又はLである)、並びに配列番号3として示
されている配列;並びに配列番号9として示されている配列;並びに配列番号15として示さ
れている配列;並びに配列番号23、43、63、83のうちのいずれかに示されている配列;並びに配列番号29、49、69、及び89のうちのいずれかに示されている配列;並びに配列番号35
、55、75、及び95のうちのいずれかに示されている配列の中から選択される配列を有する。
【0009】
いくつかの実施態様において、提供される抗体又は抗原結合断片は、本明細書に提供される重鎖配列のうちの1つ、例えば、18C6と表記される抗体、10C6と表記される抗体、19C11と表記される抗体、及び/又は7B12と表記される抗体の重鎖配列のCDR2(HCDR2)に対応する配列を有する重鎖HCDR2を含む。いくつかの態様において、該HCDR2は、
JPEG
2025061682000006.jpg
7
170
(ここで、X
2
は、E又は非存在であり、かつX
3
は、Y又はNである);
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2025061682000007.jpg
8
170
(ここで、X
10
は、E又は非存在である);
JPEG
2025061682000008.jpg
8
170
(ここで、X
17
は、E又は非存在である);配列番号4として示されている配列;配列番号10と
して示されている配列;及び配列番号16として示されている配列;及び配列番号24、44、64、84のうちのいずれかに示されている配列;及び配列番号30、50、70、90のうちのいずれ
かに示されている配列;及び配列番号36、56、76、96のうちのいずれかに示されている配
列の中から選択される配列を有する。
【0010】
前述の実施態様のいずれかを含む、いくつかの実施態様において、提供される抗体又は抗原結合断片は、本明細書に提供される軽鎖配列のうちの1つ、例えば、18C6と表記され
る抗体、10C6と表記される抗体、19C11と表記される抗体、及び/又7B12と表記される抗体の軽鎖配列のCDR3(LCDR3)に対応する配列を有する軽鎖LCDR3を含む、例えば、さらに含む。いくつかの態様において、該LCDR3は、
JPEG
2025061682000009.jpg
7
170
(ここで、X
6
は、G又はSであり、かつX
7
は、H又はYである);
JPEG
2025061682000010.jpg
8
170
(ここで、X
13
は、G又はSであり、かつX
14
は、H又はYである);及び
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2025061682000011.jpg
8
170
;配列番号8、28、48、68、及び88の中から選択される配列;配列番号14、34、54、74、及
び94の中から選択される配列;並びに配列番号20、4、60、80、及び100の中から選択され
る配列の中から選択される配列を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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