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公開番号2025061388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2025006078,2021069740
出願日2025-01-16,2021-04-16
発明の名称板海苔分離装置
出願人鈴茂器工株式会社
代理人個人
主分類B65H 3/48 20060101AFI20250403BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】板海苔積層体から1枚の板海苔を確実に且つ損傷なく取り出す。
【解決手段】積層された複数枚の板海苔で構成される板海苔積層体NTを搭載するトレイ7と、トレイ7を昇降する昇降機構と、第1の筐体1と捌きブロア5とで構成され、板海苔積層体NTの側面上部に向けて側方からエアを噴出して板海苔を1枚毎に分離して浮上させるエア噴出部ASと、第2の筐体2と吸着ブロア6とで構成され、エアにより浮上した最上部の板海苔Nの上面を吸着する板海苔吸着部NAと、板海苔吸着部NAに吸着された板海苔Nを側方へ取り出す取出部8と、板海苔吸着部NAによる板海苔の吸着の有無を検出する機械式センサ9とを有する。昇降機構は、所定時間にわたって板海苔吸着部NAに板海苔が吸着されなかったことを機械式センサ9が検出すると、板海苔吸着部NAに板海苔が吸着されたことを機械式センサ9が検出する高さまでトレイ7を上昇させる。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
積層された複数枚の板海苔で構成される板海苔積層体を搭載するトレイと、
前記トレイを昇降する昇降機構と、
前記板海苔積層体の側面上部に向けて側方からエアを噴出して前記板海苔を1枚毎に分離して浮上させるエア噴出部と、
エアにより浮上した最上部の前記板海苔の上面を吸着する板海苔吸着部と、
前記板海苔吸着部に吸着された前記板海苔を側方へ取り出す取出部と、
前記板海苔吸着部による前記板海苔の吸着の有無を検出する検出手段と、を有し、
前記エア噴出部は、
前記板海苔積層体の側面上部に向けた噴出孔を備えた第1の噴出部材と、
前記第1の噴出部材内に取り込んだエアを前記噴出孔から噴出させる第1の送風機とを備え、
前記板海苔吸着部は、
前記板海苔積層体の上方に位置する吸着孔が形成された第1の吸着部材と、
前記吸着孔から前記第1の吸着部材内にエアを取り込む第2の送風機とを備えており、
前記検出手段により前記板海苔の吸着が検出されていないときには、前記第1の送風機および前記第2の送風機が駆動され、
前記検出手段により前記板海苔の吸着が検出されたときには、前記第1の送風機は停止または出力を落として駆動されるとともに、前記第2の送風機は出力を落として駆動され、
前記昇降機構は、
所定時間にわたって前記板海苔吸着部に前記板海苔が吸着されなかったことを前記検出手段が検出したときには、前記板海苔吸着部に前記板海苔が吸着されたことを前記検出手段が検出する高さまで前記トレイを上昇させる、
ことを特徴とする板海苔分離装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記昇降機構が前記トレイを上端位置まで上昇させても前記板海苔吸着部に前記板海苔が吸着されたことを前記検出手段が検出しない場合には、
前記昇降機構は、前記トレイを下端に移動させ、
前記第1の送風機および前記第2の送風機は停止する、
ことを特徴とする請求項1記載の板海苔分離装置。
【請求項3】
前記昇降機構は、
前記トレイの両側に固定されて水平方向に延びたアームと、
前記アームを上下方向に案内するガイド孔と、
装置後方に向かって上方に傾斜して前記アームと係合するトレイ昇降ブロックが両端に取り付けられたトレイ駆動板と、
前記トレイ駆動板を前後にスライド移動させるトレイ昇降駆動部とを備える、
ことを特徴とする請求項1または2記載の板海苔分離装置。
【請求項4】
前記第1の噴出部材の前記板海苔積層体を挟んだ反対側には、前記第1の噴出部材の前記噴出孔から噴出したエアを排出するエア排出部が形成されている、
ことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の板海苔分離装置。
【請求項5】
前記第1の噴出部材は、
前記トレイの側方に配置されて側面に前記噴出孔が形成された第1の筐体であり、
前記第1の吸着部材は、
前記トレイの上方に配置されて底面に前記吸着孔が形成された第2の筐体である、
ことを特徴とする請求項1~4の何れか一項に記載の板海苔分離装置。
【請求項6】
前記エア噴出部は、
前記板海苔積層体の側面上部に向けた噴出孔を備えた第2の噴出部材であり、
前記板海苔吸着部は、
前記第2の噴出部材と連通して設けられ、前記板海苔積層体の上方に位置する吸着孔が形成された第2の吸着部材であり、
前記第2の噴出部材と前記第2の吸着部材との間には、前記吸着孔からエアを取り込んで前記噴出孔から噴出させる送風機が配置されている、
ことを特徴とする請求項1記載の板海苔分離装置。
【請求項7】
前記第2の噴出部材には、前記トレイの前記板海苔搭載面の高さ位置に噴出孔がさらに形成されている、
ことを特徴とする請求項6記載の板海苔分離装置。
【請求項8】
前記第2の噴出部材の前記板海苔積層体を挟んだ反対側は、前記第2の噴出部材の前記噴出孔から噴出したエアの側方への流出を遮断する遮断壁が設置されている、
ことを特徴とする請求項6または7記載の板海苔分離装置。
【請求項9】
前記第2の噴出部材は、
前記トレイの側方に配置されて前記トレイに面した側面部に前記噴出孔が形成された第3の筐体であり、
前記第2の吸着部材は、
前記トレイの上方に配置されて下面に前記吸着孔が形成された第4の筐体である、
ことを特徴とする請求項6~8の何れか一項に記載の板海苔分離装置。
【請求項10】
前記取出部は、吸着された前記板海苔の側方に開口して形成されている、
ことを特徴とする請求項1~9の何れか一項に記載の板海苔分離装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、板海苔分離装置に関し、特に積層された複数枚の板海苔で構成される板海苔積層体から1枚を取り出す技術に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば海苔巻きや海苔で包まれたおむすび等のような米飯食品を製造する装置において板海苔を用いる場合、積層された複数枚の板海苔で構成される板海苔積層体を板海苔分離装置のトレイにストックしておいて、当該板海苔積層体から1枚ずつ板海苔を取り出して次工程に搬送している。
【0003】
このような板海苔分離装置としては、例えば特許文献1~3に記載されたものが知られている。特許文献1(特開2012-188286号公報)や特許文献2(特開2020-110053号公報)には、ストックされた板海苔積層体の下部に板海苔を吸着して取り出すための機構を設けておき、当該板海苔積層体の最下部に位置する板海苔を吸着した状態で取り出す技術が開示されている。また、特許文献3(特開昭55-029996号公報)には、板海苔積層体の最上部に位置する板海苔を、先端が傾斜した吸引ノズルで吸引して屈曲した状態で取り出す技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-188286号公報
特開2020-110053号公報
特開昭55-029996号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した特許文献1~3に記載の技術では、次のような問題が生じることが考えられる。
【0006】
すなわち、特許文献1,2に記載の技術では、板海苔の表面がざらついていることに加えて、板海苔積層体の最下部付近では板海苔が板海苔積層体自体の重量で押さえ付けられているために板海苔同士がくっついてしまい、複数枚の板海苔が同時に吸着されて取り出されることがある。また、同様の理由から、板海苔積層体の最下部の板海苔だけを取り出しづらかったり、無理に取り出そうとすると破れたりちぎれたりして板海苔が損傷することがある。
【0007】
また、特許文献3に記載の技術では、最上部の板海苔を吸引ノズルの先端に沿って強制的に屈曲させて吸引しているために、板海苔の屈曲部にストレスがかかって、やはり板海苔が損傷することがある。
【0008】
ここで、スーパーマーケットの厨房等で海苔巻きや海苔で包まれたおむすび等を製造する場合には、袋に入った複数枚の板海苔を1枚ずつ取り出しているが、調理用手袋を着用した状態では板海苔を1枚だけ摘まんで取り出すことが困難な場合があるのみならず、前述と同様に、板海苔が損傷することがある。
【0009】
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、板海苔積層体から1枚の板海苔を確実に且つ損傷なく取り出すことのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の板海苔分離装置は、積層された複数枚の板海苔で構成される板海苔積層体を搭載するトレイと、前記トレイを昇降する昇降機構と、前記板海苔積層体の側面上部に向けて側方からエアを噴出して前記板海苔を1枚毎に分離して浮上させるエア噴出部と、エアにより浮上した最上部の前記板海苔の上面を吸着する板海苔吸着部と、前記板海苔吸着部に吸着された前記板海苔を側方へ取り出す取出部と、前記板海苔吸着部による前記板海苔の吸着の有無を検出する検出手段と、を有し、前記エア噴出部は、前記板海苔積層体の側面上部に向けた噴出孔を備えた第1の噴出部材と、前記第1の噴出部材内に取り込んだエアを前記噴出孔から噴出させる第1の送風機とを備え、前記板海苔吸着部は、前記板海苔積層体の上方に位置する吸着孔が形成された第1の吸着部材と、前記吸着孔から前記第1の吸着部材内にエアを取り込む第2の送風機とを備えており、前記検出手段により前記板海苔の吸着が検出されていないときには、前記第1の送風機および前記第2の送風機が駆動され、前記検出手段により前記板海苔の吸着が検出されたときには、前記第1の送風機は停止または出力を落として駆動されるとともに、前記第2の送風機は出力を落として駆動され、前記昇降機構は、所定時間にわたって前記板海苔吸着部に前記板海苔が吸着されなかったことを前記検出手段が検出したときには、前記板海苔吸着部に前記板海苔が吸着されたことを前記検出手段が検出する高さまで前記トレイを上昇させる、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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