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公開番号
2025060460
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2024167259
出願日
2024-09-26
発明の名称
細胞外小胞含有物、細胞外小胞、及びその調製方法
出願人
ロート製薬株式会社
代理人
弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類
C12N
1/12 20060101AFI20250403BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】本発明は、微細藻類の培養液から細胞外小胞を調製する方法及びその方法によって得られる細胞外小胞含有組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】微細藻類の培養上清をフィルター濾過する工程を含む調製方法、及びそのような調製方法によって得られる組成物が提供される。このような細胞外小胞含有組成物は、線維性構造タンパク質の維持又は増加用組成物として用いることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
微細藻類の培養上清を、膜孔径0.001~0.2μmのフィルター濾過にて精製することを含む方法によって得られる、細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
微細藻類の培養上清を、分画分子量が10KDa~1000KDaのフィルター濾過にて精製することを含む方法によって得られる、細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
【請求項3】
微細藻類の培養物又は培養上清を、40℃以上にて加熱することによって得られる細胞該小胞又は細胞外小胞含有物。
【請求項4】
前記細胞外小胞の粒子径が、50nm以上700nm以下である、請求項1に記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
【請求項5】
線維性構造タンパク質の維持又は増加用である、請求項1に記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
【請求項6】
前記線維性構造タンパク質が、コラーゲン又はエラスチンである、請求項1に記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
【請求項7】
前記線維性構造タンパク質産生量が、前記フィルター濾過の代わりに超遠心分離を用いて得た細胞外小胞又は細胞外小胞含有物と比べて増加している、請求項1に記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
【請求項8】
前記フィルター濾過の代わりに超遠心分離を用いて得た細胞外小胞又は細胞外小胞含有物と比べて、細胞外小胞の粒子数が増加している、請求項1に記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
【請求項9】
前記微細藻類が、パブロバ属、ユーグレナ属、スピルリナ属、又は、クロレラ属に属する微細藻類である、請求項1~8のいずれか1項に記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
【請求項10】
微細藻類の培養上清を膜孔径0.001~0.2μmのフィルター濾過にて精製することを含む、細胞外小胞の調製方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、微細藻類由来の細胞外小胞含有物又は細胞外小胞、及びその調製方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
多くの細胞種では、脂質二重膜を有する小胞を細胞外に分泌する。このような小胞は細胞外小胞と称されており、典型的には、脂質二重膜内に、タンパク質や核酸等の機能分子が内包されている。細胞外小胞は、生体内においては、機能性分子の受け渡しなどに関与しており、近年、様々な生命現象および疾患に関与することが明らかになってきている。
【0003】
例えば、細胞由来ベシクルを産生する幹細胞を特定条件で培養して調製した集団が、血管新生を促進できることが開示されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2019-501179号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、細胞外小胞については、未知の部分も多く、特に微細藻類由来の細胞外小胞については、その機能や取得方法も十分な報告がない。
【0006】
よって、本発明は、微細藻類由来の細胞外小胞含有物又は細胞外小胞を得る方法、及びそのような方法によって得られる物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明者等が鋭意検討した結果、微細藻類の培養上清を特定条件でフィルター濾過精製することによって、優れた性質を有する細胞外小胞含有物又は細胞外小胞を得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明の好ましい態様は、下記に掲げる細胞外小胞含有物又は細胞外小胞を提供する。
【0009】
[1]
微細藻類の培養上清を、膜孔径0.001~0.2μmのフィルター濾過にて精製することを含む方法によって得られる、細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
[2]
微細藻類の培養上清を、分画分子量が10KDa~1000KDaのフィルター濾過にて精製することを含む方法によって得られる、細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
[3]
微細藻類の培養物又は培養上清を、40℃以上にて加熱することによって得られる細胞該小胞又は細胞外小胞含有物。
[4]
前記細胞外小胞の粒子径が、50nm以上700nm以下である、項1~3のいずれに記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
[5]
線維性構造タンパク質の維持又は増加用である、項1~4のいずれかに記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
[6]
前記線維性構造タンパク質が、コラーゲン又はエラスチンである、項1~5のいずれかに記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
[7]
前記線維性構造タンパク質産生量が、前記フィルター濾過の代わりに超遠心分離を用いて得た細胞外小胞又は細胞外小胞含有物と比べて増加している、項1~6のいずれかに記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
[8]
前記フィルター濾過の代わりに超遠心分離を用いて得た細胞外小胞又は細胞外小胞含有物と比べて、細胞外小胞の粒子数が増加している、項1~7のいずれかに記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
[9]
前記微細藻類が、パブロバ属、ユーグレナ属、スピルリナ属、又は、クロレラ属に属する微細藻類である、請求項1~8に記載の細胞外小胞又は細胞外小胞含有物。
[10]
微細藻類の培養上清を膜孔径0.001~0.2μmのフィルター濾過にて精製することを含む、細胞外小胞又は細胞外小胞含有物の調製方法。
[11]
微細藻類の培養上清を、分画分子量が10KDa~1000KDaのフィルター濾過にて精製することを含む、細胞外小胞又は細胞外小胞含有物の調製方法。
[12]
さらに、微細藻類の培養物又は培養上清を40℃~120℃で加熱することを含む項10又は項11に記載の細胞外小胞の調製方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、微細藻類由来の細胞外小胞含有物又は細胞外小胞を容易に調製(又は精製)することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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