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公開番号
2025060092
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023170610
出願日
2023-09-29
発明の名称
炭化水素製造触媒、炭化水素製造触媒の製造方法、及び炭化水素の製造方法
出願人
日本製鉄株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
B01J
23/80 20060101AFI20250403BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】二酸化炭素転化率が高く、炭素数3~4の炭化水素の高い生産性を確保しつつも、炭素数5以上の液状炭化水素の生産性も高くすることが可能となる高活性な炭化水素製造触媒、当該炭化水素製造触媒の製造方法、及び、当該炭化水素製造触媒を用いた炭化水素の製造方法の提供。
【解決手段】鉄を主成分とし、亜鉛およびナトリウムを含み、平均細孔直径が、25~50nmである、炭化水素製造触媒、当該炭化水素製造触媒の製造方法、及び、当該炭化水素製造触媒を用いた炭化水素の製造方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
鉄を主成分とし、亜鉛およびナトリウムを含み、
平均細孔直径が、25~50nmである、炭化水素製造触媒。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
下記式(A
Na
)のA
Na
値が、0.1~15.0質量%である、請求項1に記載の炭化水素製造触媒。
式(A
Na
):A
Na
=Na/Fe×100
式(A
Na
)中の各元素記号は、触媒中の各元素の質量を示す。
【請求項3】
前記平均細孔直径が、35~50nmである、請求項1に記載の炭化水素製造触媒。
【請求項4】
均一沈殿法により、鉄および亜鉛を有する酸化物を得る第一の工程と、
含浸法により、前記酸化物の表面にナトリウムを担持する第二の工程と、
を有する、炭化水素製造触媒の製造方法。
【請求項5】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の炭化水素製造触媒を用いた炭化水素の製造方法であって、
二酸化炭素および水素を有する混合ガスを、前記炭化水素製造触媒に接触させて炭化水素を製造する、炭化水素の製造方法。
【請求項6】
固定床を用いて、前記触媒下で、二酸化炭素と水素を反応させて、炭化水素を製造する
請求項5に記載の炭化水素の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は,炭化水素製造触媒、炭化水素製造触媒の製造方法、及び炭化水素の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化等の環境問題が顕在化し、他の炭化水素燃料、石炭等と比較してH/Cが高く、地球温暖化の原因物質である二酸化炭素排出量を抑えることができ、埋蔵量も豊富な天然ガスの重要性が見直されてきており、今後ますますその需要は増加するものと予想されている。
そのような状況の中、天然ガスを合成ガスに変換した後、合成ガスからFT(フィッシャー・トロプシュ:Fischer-Tropsch)合成反応を用いて、炭化水素を製造することが各所で精力的に行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、「金属成分として、鉄と、ナトリウムと、亜鉛、マンガンおよび銅よりなる群から選択される少なくとも1種と、を有する化合物からなる炭化水素製造触媒」が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、「二酸化炭素水素付加を用いて高炭素α-オレフィンを採得する触媒であって、その特徴は、前記の触媒はFeを含むこと、アルカリ金属および他の金属の複合金属酸化物触媒として、そのうちFeそれと金属のモル比1:1~1:0.05のために、前記のアルカリ金属触媒にある質量画分は0.01%~15%として、前記のアルカリ金属はNa、KおよびRb中のものを含む一つまたは複数の、前記のその他の金属はMn、Zn、CuおよびCo中の一つまたは複数を含む。」ことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-3681号公報
中国特許出願公開第109675573号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1~2を含め、二酸化炭素と水素からの炭化水素製造は、二酸化炭素の安定性からワンパス転化率が低いことが課題である。
特に、炭化水素製造には、一般的に触媒を使用するが、LPGとして使用される炭素数3~4の炭化水素に加え、灯軽油として使用される炭素数5以上の液状炭化水素を、共に高効率で製造する触媒には改善の余地がある。
【0007】
なお、一般的に触媒の活性は、高ければ高いほど好ましいことは言うまでもない。これは触媒単位重量当たりの生産性が高くなることから、反応器のサイズを小型化して設備費を抑えることが可能となるためである。また、使用する触媒が少なくて済むことから触媒費用を抑えることが可能なためでもある。そのため、触媒の高活性化は非常に重要な要素となる。
【0008】
そこで、本発明の課題では、二酸化炭素と水素を原料とする炭化水素製造において、二酸化炭素転化率が高く、炭素数3~4の炭化水素の高い生産性を確保しつつも、炭素数5以上の液状炭化水素の生産性も高くすることが可能となる高活性な炭化水素製造触媒、当該炭化水素製造触媒の製造方法、及び、当該炭化水素製造触媒を用いた炭化水素の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
課題を解決するための手段は、次の態様を含む。
<1>
鉄を主成分とし、亜鉛およびナトリウムを含み、
平均細孔直径が、25~50nmである、炭化水素製造触媒。
<2>
下記式(A
Na
)のA
Na
値が、0.1~15.0質量%である、<1>に記載の炭化水素製造触媒。
式(A
Na
):A
Na
=Na/Fe×100
式(A
Na
)中の各元素記号は、触媒中の各元素の質量を示す。
<3>
前記平均細孔直径が、35~50nmである、<1>又は<2>に記載の炭化水素製造触媒。
<4>
均一沈殿法により、鉄および亜鉛を有する酸化物を得る第一の工程と、
含浸法により、前記酸化物の表面にナトリウムを担持する第二の工程と、
を有する、炭化水素製造触媒の製造方法。
<5>
<1>~<3>のいずれか1項に記載の炭化水素製造触媒を用いた炭化水素の製造方法であって、
二酸化炭素および水素を有する混合ガスを、前記炭化水素製造触媒に接触させて炭化水素を製造する、炭化水素の製造方法。
<6>
固定床を用いて、前記触媒下で、二酸化炭素と水素を反応させて、炭化水素を製造する<5>に記載の炭化水素の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、二酸化炭素と水素を原料とする炭化水素製造において、二酸化炭素転化率が高く、炭素数3~4の炭化水素の高い生産性を確保しつつも、炭素数5以上の液状炭化水素の生産性も高くすることが可能となる高活性な炭化水素製造触媒、当該炭化水素製造触媒の製造方法、及び、当該炭化水素製造触媒を用いた炭化水素の製造方法を提供できる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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