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公開番号2025059349
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023169394
出願日2023-09-29
発明の名称発想支援システム及び発想支援方法
出願人株式会社日立製作所
代理人藤央弁理士法人
主分類G06Q 10/10 20230101AFI20250403BHJP(計算;計数)
要約【課題】新しい発想を得ようとしている人は、新しい情報を得るなど単体の機能だけでは新発想を広げにくく、洗練されたプロセスにはならない。
【解決手段】発想支援システムであって、プロセッサと、記憶装置と、を有し、記憶装置は、一つ以上の発想を保持し、プロセッサは、記憶装置に保持された発想の数を増やす発想発散処理と、発想発散処理によって増加した後の発想の数を減らす発想収束処理と、を実行し、発想収束処理において、プロセッサは、複数の発想の各々について、複数の発想に含まれる他の発想による代用可能性が高いほど低くなる重要度を計算し、重要度が低い発想を削除対象として選択することによって、発想の数を減らし、記憶装置に保持された複数の発想のうち、削除対象として選択されていない発想について、相互の類似度に基づいて、発想が収束したかを判定し、発想が収束したと判定された場合に、再び発想発散処理を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
発想支援システムであって、
プロセッサと、記憶装置と、を有し、
前記記憶装置は、一つ以上の発想を保持し、
前記プロセッサは、
前記記憶装置に保持された発想の数を増やす発想発散処理と、
前記発想発散処理によって増加した後の前記発想の数を減らす発想収束処理と、を実行し、
前記発想収束処理において、前記プロセッサは、
複数の前記発想の各々について、前記複数の発想に含まれる他の発想による代用可能性が高いほど低くなる重要度を計算し、前記重要度が低い発想を削除対象として選択することによって、前記発想の数を減らし、
前記記憶装置に保持された前記複数の発想のうち、前記削除対象として選択されていない発想について、相互の類似度に基づいて、前記発想が収束したかを判定し、前記発想が収束したと判定された場合に、再び前記発想発散処理を実行することを特徴とする発想支援システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
請求項1に記載の発想支援システムであって、
前記発想収束処理において、前記プロセッサは、
前記複数の発想をユーザに対して出力し、前記ユーザによって選択された二つ以上の前記発想を合成することによって一つの新たな発想を生成し、
前記ユーザによって選択された前記二つ以上の発想のうち少なくとも一つを前記削除対象として選択することを特徴とする発想支援システム。
【請求項3】
請求項2に記載の発想支援システムであって、
前記発想収束処理において、前記プロセッサは、前記ユーザによって選択された前記二つ以上の発想の前記重要度を減算することを特徴とする発想支援システム。
【請求項4】
請求項2に記載の発想支援システムであって、
前記発想収束処理において、前記プロセッサは、
前記複数の発想の相互の類似度に基づいて、前記複数の発想を含む1以上のクラスタを生成し、
前記クラスタに含まれる前記発想の数が所定の基準より多い場合に、当該クラスタに含まれる前記発想の前記重要度を減算すること、前記発想との類似度が最も高い発想との類似度が所定の基準より高い場合に、当該発想の前記重要度を減算すること、及び、生成された時刻が所定の基準より古い前記発想の前記重要度を減算すること、の少なくとも一つを実行することを特徴とする発想支援システム。
【請求項5】
請求項2に記載の発想支援システムであって、
前記発想は、文によって表現され、
前記発想収束処理において、前記プロセッサは、途中までの文を入力すると続きの文を生成するように訓練された機械学習のモデルに、前記ユーザによって選択された二つ以上の前記発想を入力することによって、前記一つの新たな発想を生成することを特徴とする発想支援システム。
【請求項6】
請求項2に記載の発想支援システムであって、
前記発想発散処理において、前記プロセッサは、
前記記憶装置に保持された前記発想に対応する一つ以上のキーワードを前記ユーザに対して出力し、
前記ユーザによって選択されたキーワードに基づいて前記発想を修正した新たな発想を生成し、前記記憶装置に保持することによって、前記記憶装置に保持された発想の数を増やすことを特徴とする発想支援システム。
【請求項7】
請求項6に記載の発想支援システムであって、
前記発想発散処理において、前記プロセッサは、前記記憶装置に保持された前記発想に類似する文献から抽出された一つ以上のキーワードを、前記発想に対応する一つ以上のキーワードとして出力することを特徴とする発想支援システム。
【請求項8】
請求項6に記載の発想支援システムであって、
前記発想は、文によって表現され、
前記発想発散処理において、前記プロセッサは、途中までの文を入力すると続きの文を生成するように訓練された機械学習のモデルに、前記記憶装置に保持された前記発想及び前記ユーザによって選択されたキーワードを入力することによって、前記新たな発想を生成することを特徴とする発想支援システム。
【請求項9】
請求項1に記載の発想支援システムであって、
前記発想収束処理において、前記プロセッサは、所定の条件に基づいて、再び前記発想発散処理を実行するか否かを判定することを特徴とする発想支援システム。
【請求項10】
請求項9に記載の発想支援システムであって、
前記発想収束処理において、前記プロセッサは、前記発想発散処理と前記発想収束処理とを複数回繰り返すことによって順次生成された前記発想の変動が小さいと判定した場合に、再び前記発想発散処理を実行しないと判定することを特徴とする発想支援システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発想を支援する技術に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
研究開発や企画立案に従事する人には、既知のものと異なる新規な発想が求められることがある。そのような場合、当該従事者は新たな発想を得るために、自身の思考を深めるとともに、関連する情報を収集することを行うことが多い。
【0003】
発想を広げるための方法としては、ブレーンストーミングといわれる、複数人で次々アイディアを出していき、それにもとづき発想を広げていく手法がある。人一人では発想の幅が広がらないため、他の人の発想を足掛かりとしてアイディアを広げる方法である。また、議論に参加している各人がアイディアを書き出し、それを並び替えするなどして整理していくことで、一つのアイディアにまとめていくKJ法と呼ばれる方法が知られている。
【0004】
これらの方法では、一人で発想を広げることが難しいことを前提に、複数人で協力する形をとることが多い。ただしそれには複数人の時間をとることが難しく、効率が良くないという問題がある。また、参加者間で前提知識や経験の差があるなどすると、うまく議論ができないという問題がある。そこで一人でも発想を広げられるように、ランダムに情報を提示するなど偶発的な発想の広がりを進めるための発想支援システムが開発されている。
【0005】
例えば、特開2007-149087号公報(特許文献1)には、利用者の発想を表現した文案をもとに図式化し、その構成要素の関係をわかりやすく提示することで発想をより明確に表現する文を作る方法が開示されている。
【0006】
また、特開2013-80315号公報(特許文献2)には、利用者が他の人との議論を通じて得た発想を表現した文案をあえて加工する機能が、再度利用者が他の人と議論することを示唆することで、繰り返し議論を行いアイディアを改善していくことを促す仕組みが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-149087号公報
特開2013-80315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の発明では、人の発想を文として受け取り、それを解析した結果を提示したり、関連する単語等を提示したりして、人に気づきと新発想を促すことができる。しかしながら、提示される情報が利用者にとって新規なものでなければ、発想を広げることはできない。
【0009】
特許文献2に記載の発明では、人が議論によって得た着想を整理する過程をシステムによって支援すると同時に、再度議論をやり直すべきであるということを促し、より洗練された発想を生み出すことに寄与できる。
【0010】
しかしながら、いずれの発明においても、発想を起こすプロセスそのものはシステムの対応の範囲外で実施されたものを持ち込むようになっており、発想を洗練させるために他者との議論等を行う必要がある点は変わりない。より新発想をしやすくするためには、発想支援システムで完結する形での発想支援が必要となる。
(【0011】以降は省略されています)

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