TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025058804
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023197229
出願日2023-11-21
発明の名称ポリブチレンテレフタレート組成物及びその調製方法
出願人長春人造樹脂廠股ふん有限公司
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類C08G 63/183 20060101AFI20250402BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明はポリブチレンテレフタレート組成物及びその調製方法を得ることにある。
【解決手段】本発明はポリブチレンテレフタレート組成物及びその調製方法に関し、当該ポリブチレンテレフタレート組成物の結晶熱流変化率は200mW/g-min以上であり、結晶熱流変化率が200mW/g-min以上であり、当該結晶熱流変化率はISO 11357-3:2018に基づく方法で測定したものである。本発明のポリブチレンテレフタレート組成物は良好な耐熱性を有し、不純物含有量が少ないため、後の加工工程における適用可能性に優れている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ポリブチレンテレフタレート(poly butylene terephthalate,PBT)組成物であって、回収ポリエステルをアルコール分解して得るものであり、前記回収ポリエステルは、次の式(i)によって示される構造:
JPEG
2025058804000012.jpg
20
150
を含み、ここで、R

、R

、R

及びR

は同じか又は異なり、且つ各々は水素、1~6の炭素原子を有するアルキル基、ハロゲン、1~6の炭素原子を有するアルコキシ基、2~6の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、ニトリル基、アミノ基、スルホニル基、ニトロ基又はフェノキシ基であり、Xは1~10の炭素原子を有する二価の脂肪族炭化水素基であり、Yは-OCO-又は-O-であり、nは30~500の間の整数であり、
そのうち、前記組成物の結晶熱流変化率は200mW/g-min以上であり、前記結晶熱流変化率はISO 11357-3:2018に基づく方法で測定したものである、ポリブチレンテレフタレート組成物。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記組成物の結晶熱流変化率は200~2300mW/g-minである、請求項1に記載のPBT組成物。
【請求項3】
前記回収ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレートである、請求項1に記載のPBT組成物。
【請求項4】
結晶化温度(crystallization temperature,Tc)は183℃よりも高い、請求項1に記載のPBT組成物。
【請求項5】
前記組成物中には0.1mol%未満のエチレングリコール(EG)の残基が含まれる、請求項1に記載のPBT組成物。
【請求項6】
前記組成物中には0.1mol%未満のジエチレングリコール(DEG)の残基が含まれる、請求項1に記載のPBT組成物。
【請求項7】
前記組成物の固有粘度(intrinsic viscosity,IV)は0.5~1.5dL/gである、請求項1に記載のPBT組成物。
【請求項8】
回収ポリエステルからPBT組成物を形成する方法であって、以下の工程:
(1)前記回収ポリエステルを準備し、前記回収ポリエステルは、次の式(i)によって示される構造:
JPEG
2025058804000013.jpg
20
150
を含み、ここで、R

、R

、R

及びR

は同じか又は異なり、且つ各々は水素、1~6の炭素原子を有するアルキル基、ハロゲン、1~6の炭素原子を有するアルコキシ基、2~6の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、ニトリル基、アミノ基、スルホニル基、ニトロ基又はフェノキシ基であり、Xは1~10の炭素原子を有する二価の脂肪族炭化水素基であり、Yは-OCO-又は-O-であり、nは30~500の間の整数である工程と、
(2)アルコール類を添加し、前記回収ポリエステルをアルコール分解してオリゴマー又はモノマーにする工程と、
(3)負圧下において、1,4-ブタンジオール(1,4-BDO)を数回に分けて添加し、前記オリゴマーとのエステル交換反応を行い、ビス(2-ヒドロキシブチル)テレフタレートプレポリマー(bis(2-hydroxylbutyl)terephalate、BHBT)を得る工程と、
(4)1.5mbar未満の圧力下において、前記BHBTを重合させて、前記PBT組成物を得るが、前記PBT組成物の結晶熱流変化率は200mW/g-min以上であり、前記結晶熱流変化率はISO 11357-3:2018に基づく方法で測定したものである工程と、を含む、回収ポリエステルからPBT組成物を形成する方法。
【請求項9】
前記工程(3)中、前記負圧下において1,4-ブタンジオール(1,4-BDO)を2~4回に分けて添加し、前記オリゴマーとのエステル交換反応を行う、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記回収ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレートである、請求項8に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はポリブチレンテレフタレート組成物に関し、特に環境配慮型のポリブチレンテレフタレート組成物及びその調製方法に関するが、本願はこれに限定されない。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ポリエステル(polyester)は主鎖にエステル官能基を有する重合体の総称であり、質量が軽く、耐衝撃性があり断裂しにくく、透明度が高いといった特性を持ち、様々な日用品の包装に使用することができる。しかし、ポリエステルは単回使用や使い捨て式の包装材料として使用される割合が高く、難分解性であるため、深刻な環境汚染を招くという問題がある。そのため、回収されたポリエステル製品の再利用が重要な課題となっている。
【0003】
現在使用されているポリエステルの回収法は、物理的回収法と化学的回収法に分けられる。化学的回収法は、ポリエステルを一定の反応条件下で解重合し、ポリエステルの基本モノマー又はオリゴマーを得た後、分離・精製してから新たに重合して、新しい重合体を生産するというものであり、特に広く使用されているポリブチレンテレフタレート(poly butylene terephthalate,PBT)を生産することができる。また、化学的回収法はさらに加水分解法、アルコール分解法及び超臨界流体抽出法に細分化できる。
【0004】
従来技術において、例えば特許文献1は、廃(回収を経た)PET及び/又はPBTを利用してPBTを調製する方法を開示しており、それは、PETポリエステル及び/又はPET-PBTブレンドのポリエステルを溶融して溶融体とし、解重合溶液を加えて、解重合釜内で解重合を行い、BHET及びBHBTモノマーを得るが、ここで、解重合溶液は1,4-ブタンジオール(1,4-butanediol,BDO)又は/及びエチレングリコール(ethylene glycol,EG)を含み、BHET及びBHBTモノマーをメタノールとエステル交換反応させて、テレフタル酸ジメチル(dimethyl terephthalate,DMT)溶液を得た後、DMT溶液を純化精製し、精製DMTを得て、精製DMTをBDOとエステル交換反応させてBHBTを得てから、BHBTを縮合重合してPBT重合体を生成するという工程を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
中国特許出願公開第114805766号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術において、回収を経たポリエステルを使用してポリブチレンテレフタレート(以下はPBTと呼ぶ)組成物を再生した場合、調製された製品に不純物含有量が多くなり、耐熱性も好ましくなかった。これについて、本発明者は、PBT組成物の結晶熱流変化率を特定の範囲にコントロールすることで、環境配慮の流れに調和できると同時に、PBT組成物に良好な耐熱性質を持たせ、且つ有する不純物含有量を低くし得ることを発見した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
具体的には、本発明の1つの態様として提供するPBT組成物は、回収ポリエステルをアルコール分解して得るものであり、当該回収ポリエステルは、次の式(i)によって示される構造:
JPEG
2025058804000002.jpg
20
150
を含み、ここで、R

、R

、R

及びR

は同じか又は異なり、且つ各々は水素、1~6の炭素原子を有するアルキル基、ハロゲン、1~6の炭素原子を有するアルコキシ基、2~6の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基、ニトリル基、アミノ基、スルホニル基、ニトロ基又はフェノキシ基であり、Xは1~10の炭素原子を有する二価の脂肪族炭化水素基であり、Yは-OCO-又は-O-であり、nは30~500の間の整数であり、そのうち、当該組成物の結晶熱流変化率は200mW/g-min以上であり、結晶熱流変化率はISO 11357-3:2018に基づく方法で測定したものである。
【0008】
1つ以上の実施例において、当該組成物の結晶熱流変化率は200~2300mW/g-minである。
【0009】
1つ以上の実施例において、当該回収ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート又はポリブチレンテレフタレートである。
【0010】
1つ以上の実施例において、当該PBT組成物の結晶化温度(crystallization temperature,Tc)は183℃よりも高い。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東ソー株式会社
押出成形体
3か月前
東ソー株式会社
射出成形体
3か月前
東レ株式会社
多孔質構造体
29日前
AGC株式会社
組成物
2か月前
東レ株式会社
CPUソケット
5日前
東レ株式会社
CPUソケット
5日前
ベック株式会社
硬化性組成物
1か月前
ベック株式会社
硬化性組成物
1か月前
株式会社カネカ
樹脂フィルム
3か月前
東亞合成株式会社
硬化型組成物
3か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミック酸溶液
1か月前
ヤマハ株式会社
重縮合体
3か月前
東ソー株式会社
ハロゲン含有ポリマー
22日前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
3か月前
三洋化成工業株式会社
徐放材用組成物
1か月前
花王株式会社
樹脂組成物
3か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
27日前
東ソー株式会社
ゴム組成物及び加硫ゴム
29日前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化型樹脂組成物
3か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
2か月前
AGC株式会社
液状組成物
2か月前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
9日前
東レ株式会社
ポリエステル樹脂の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
イオン交換膜の製造方法
3か月前
東レ株式会社
光学用ポリエステルフィルム
2か月前
トヨタ自動車株式会社
樹脂溶解装置
2か月前
東レ株式会社
構造部材およびその製造方法
1か月前
東ソー株式会社
ポリオレフィン系樹脂組成物
2か月前
グンゼ株式会社
樹脂の回収方法
2か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
3か月前
三井化学ファイン株式会社
樹脂シート
1か月前
住友精化株式会社
吸水性樹脂粒子の製造方法
27日前
花王株式会社
複合粒子の製造方法
1か月前
ユニチカ株式会社
ポリ尿素およびその製造方法
28日前
続きを見る