TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025055399
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023164734
出願日
2023-09-27
発明の名称
アセナピンマレイン酸塩舌下錠
出願人
沢井製薬株式会社
代理人
弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類
A61K
31/407 20060101AFI20250401BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明の一実施形態において、アセナピンマレイン酸塩舌下錠において、アセナピンマレイン酸塩の溶解度を十分に向上させることを目的の一つとする。
【解決手段】本発明の一実施形態によると、アセナピンマレイン酸塩舌下錠は、アセナピンマレイン酸塩と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン、及びトウモロコシデンプンから選択される少なくとも1種の崩壊剤、または、タルク及びステアリン酸マグネシウムから選択される少なくとも1種の滑沢剤、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アセナピンマレイン酸塩と、
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン、及びトウモロコシデンプンから選択される少なくとも1種の崩壊剤、または、
タルク及びステアリン酸マグネシウムから選択される少なくとも1種の滑沢剤、を含む、アセナピンマレイン酸塩舌下錠。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記滑沢剤は、前記タルク及び前記ステアリン酸マグネシウムであり、アセナピンマレイン酸塩:タルクの重量比が、1.00:0.01~0.72、アセナピンマレイン酸塩:ステアリン酸マグネシウムの重量比が1.00:0.01~0.14で
ある、請求項1に記載のアセナピンマレイン酸塩舌下錠。
【請求項3】
前記滑沢剤は、前記タルク及び前記ステアリン酸マグネシウムであり、アセナピンマレイン酸塩:タルクの重量比が、1.00:0.35~0.72、アセナピンマレイン酸塩:ステアリン酸マグネシウムの重量比が1.00:0.028~0.057で
ある、請求項1に記載のアセナピンマレイン酸塩舌下錠。
【請求項4】
前記崩壊剤は、前記トウモロコシデンプンであり、
前記滑沢剤は、前記タルク及び前記ステアリン酸マグネシウムである、請求項1に記載のアセナピンマレイン酸塩舌下錠。
【請求項5】
前記アセナピンマレイン酸塩:前記トウモロコシデンプンの重量比が、1.00:0.24~0.49であり、
前記アセナピンマレイン酸塩:前記タルクの重量比が、1.00:0.35~0.72であり、
前記アセナピンマレイン酸塩:前記ステアリン酸マグネシウムの重量比が、1.000:0.028~0.057である、請求項4に記載のアセナピンマレイン酸塩舌下錠。
【請求項6】
前記崩壊剤は、前記低置換度ヒドロキシプロピルセルロースであり、
前記滑沢剤は、前記タルク及び前記ステアリン酸マグネシウムである、請求項1に記載のアセナピンマレイン酸塩舌下錠。
【請求項7】
前記少なくとも1種の崩壊剤は、前記低置換度ヒドロキシプロピルセルロースであり、
前記アセナピンマレイン酸塩:前記低置換度ヒドロキシプロピルセルロースの重量比が、1.00:1.20~2.42であり、
前記滑沢剤は、前記タルク及び前記ステアリン酸マグネシウムであり、
前記アセナピンマレイン酸塩:前記タルクの重量比は、1.00:0.35~0.72であり、
前記アセナピンマレイン酸塩:前記ステアリン酸マグネシウムの重量比は、1.000:0.028~0.057である、請求項1に記載のアセナピンマレイン酸塩舌下錠。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、アセナピンマレイン酸塩舌下錠に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
アセナピンマレイン酸塩は、脳内のセロトニン受容体やドパミン受容体などの拮抗作用により、統合失調症における幻覚、妄想などの陽性症状、情動的引きこもり、情動の平板化などの陰性症状、不安、抑うつ症状を改善する薬として用いられる非定型抗精神病薬(第二世代抗精神病薬)である。アセナピンマレイン酸塩は経口投与時に肝臓及び消化管吸収における初回通過効果が大きく、生物学的利用率が低かったことから、本邦においては舌下錠として開発された。舌下錠は舌下の少量の唾液において速やかに錠剤を崩壊させ、口腔粘膜から有効成分を吸収させる必要があるため、少量の溶液におけるアセナピンマレイン酸塩の溶解度を担保する必要がある。本邦にて薬事承認されているアセナピンマレイン酸塩製剤は、シクレスト舌下錠である。しかし、シクレスト舌下錠はCatalent社が開発したフリーズドライ製法を用いており、製造において特殊な設備や機械が必要となる(非特許文献1)。
【0003】
アセナピンマレイン酸塩に関する先行文献として、これまでに、ポリオール(但し、芳香族ポリオールを除く)、脂肪族ヒドロキシ酸、サッカリン、アセスルファムカリウム、アルキル硫酸塩、ポピドン、ステアリン酸マグネシウム、タルクおよびフマル酸ステアリルナトリウムからなる群から選択される1種以上をアセナピンマレイン酸塩の苦味抑制剤として用いた報告はある(特許文献1)。しかし特許文献1では製剤化を行っておらず、かつ少量の溶液におけるアセナピンマレイン酸塩の溶解度を担保しているかは不明である。
【0004】
発明者が鋭意検討した結果、崩壊剤と滑沢剤はアセナピンマレイン酸塩の少量の溶液における溶解を阻害する可能性があることが示唆された。一方で、舌下錠を製造するためには、舌下で錠剤を素早く崩壊させるための崩壊剤と、打錠障害を防止するための滑沢剤は必須である。そこでアセナピンマレイン酸塩の少量の溶液における溶解度を下げない崩壊剤や滑沢剤を用いた、舌下錠の開発が望まれていた。また、汎用の設備・機械を用いて容易に製造できる舌下錠の開発が望まれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2021/002457号
【非特許文献】
【0006】
医薬品インタビューフォーム「シクレスト舌下錠5mg/10mg」、2021年10月改定(第7版)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題を解決するものであって、アセナピンマレイン酸塩を含む口腔用錠剤において、アセナピンマレイン酸塩の少量の溶液における溶解度を低下させないことを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態によると、アセナピンマレイン酸塩と、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン、及びトウモロコシデンプンから選択される少なくとも1種の崩壊剤、または、タルク及びステアリン酸マグネシウムから選択される少なくとも1種の滑沢剤、を含むアセナピンマレイン酸塩舌下錠が提供される。
【0009】
滑沢剤は、タルク及びステアリン酸マグネシウムであり、アセナピンマレイン酸塩:タルクの重量比が、1.00:0.01~0.72であってもよい。アセナピンマレイン酸塩:ステアリン酸マグネシウムの重量比が、1.00:0.01~0.14であってもよい。好ましくはアセナピンマレイン酸塩:タルクの重量比が、1.00:0.35~0.72、アセナピンマレイン酸塩:ステアリン酸マグネシウムの重量比が1.00:0.028~0.057であってもよい。さらに好ましくはアセナピンマレイン酸塩:ステアリン酸マグネシウムの重量比が1.00:0.028~0.036であってもよい。
【0010】
崩壊剤は、トウモロコシデンプンであり、滑沢剤は、タルク及びステアリン酸マグネシウムであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
沢井製薬株式会社
心筋虚血再灌流傷害治療剤
5日前
沢井製薬株式会社
アセナピンマレイン酸塩舌下錠
29日前
個人
健康器具
2か月前
個人
歯茎みが品
3か月前
個人
鼾防止用具
2か月前
個人
歯の掃除具
6か月前
個人
洗井間専家。
1か月前
個人
マッサージ機
3か月前
個人
白内障治療法
1か月前
個人
導電香
3か月前
個人
脈波測定方法
2か月前
個人
身体牽引装置
6か月前
個人
塗り薬塗り具
4か月前
個人
脈波測定方法
2か月前
個人
乗馬テラピー
6か月前
個人
染毛方法
5か月前
個人
健康器具
4か月前
個人
ホバーアイロン
28日前
個人
収納容器
4か月前
個人
発熱器具
6か月前
個人
片足歩行支援具
3か月前
個人
クリップ
3か月前
個人
口内洗浄具
2か月前
個人
車椅子持ち上げ器
1か月前
三生医薬株式会社
錠剤
1か月前
個人
眼科診療車
3か月前
個人
シャンプー
13日前
個人
磁器治療器
6か月前
株式会社結心
手袋
2か月前
株式会社ナカニシ
生検針
6か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
5か月前
個人
除菌システム
3か月前
株式会社コーセー
美爪料
3か月前
株式会社 MTG
浴用剤
3か月前
株式会社コーセー
化粧料
3か月前
個人
服薬支援装置
1か月前
続きを見る
他の特許を見る