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公開番号
2025054835
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-08
出願番号
2023164003
出願日
2023-09-26
発明の名称
ポリアミド系樹脂発泡粒子及びポリアミド系樹脂発泡成形体
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08J
9/16 20060101AFI20250331BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】
本発明は、従来よりも低い発泡温度を有し、発泡性及び均一性に優れたポリアミド系樹脂発泡粒子を提供する。
【解決手段】
上記課題を解決するべく、本発明は、ポリアミド樹脂を含むポリアミド系樹脂発泡粒子であって、乾燥時の、示差走査熱量計を用いて昇温速度10℃/分の条件で30℃から280℃まで昇温した際のDSC曲線における、ポリアミドの結晶融解に由来する吸熱ピークが1つであり、25℃で24時間水中に浸漬した、吸水時の、示差走査熱量計を用いて昇温速度10℃/分の条件で30℃から280℃まで昇温した際のDSC曲線における、ポリアミドの結晶融解に由来する吸熱ピークが2つ以上であることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリアミド樹脂を含むポリアミド系樹脂発泡粒子であって、
乾燥時の、示差走査熱量計を用いて昇温速度10℃/分の条件で30℃から280℃まで昇温した際のDSC曲線における、ポリアミドの結晶融解に由来する吸熱ピークが1つであり、
25℃で24時間水中に浸漬した、吸水時の、示差走査熱量計を用いて昇温速度10℃/分の条件で30℃から280℃まで昇温した際のDSC曲線における、ポリアミドの結晶融解に由来する吸熱ピークが2つ以上である
ことを特徴とする、ポリアミド系樹脂発泡粒子。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
非晶性ポリアミドを5~40質量%含むことを特徴とする、請求項1に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
【請求項3】
前記非晶性ポリアミドが、ポリアミド6Iであることを特徴とする、請求項2に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
【請求項4】
前記ポリアミドは、2種類以上のポリアミドがアロイ化したものであることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
【請求項5】
前記ポリアミドは、3種類以上のポリアミドがアロイ化したものであることを特徴とする、請求項4に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
【請求項6】
前記吸水時のポリアミド系樹脂発泡粒子の、示差走査熱量計を用いて昇温速度10℃/分の条件で30℃から280℃まで昇温した際のDSC曲線における、ポリアミドの結晶融解に由来する吸熱ピークの幅が、30℃以上であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
【請求項7】
前記吸水時のポリアミド系樹脂発泡粒子の、溶融開始温度が、125℃以下であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
【請求項8】
独立気泡率が、80%以上であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
【請求項9】
気泡径の変動係数が15%以下であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
【請求項10】
真球度が、1.2以下であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアミド系樹脂発泡粒子及びポリアミド系樹脂発泡成形体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアミド6やポリアミド66(以下、それぞれ「PA6」及び「PA66」と略称する場合がある)等に代表されるポリアミド系樹脂は、成形加工性、機械特性、及び耐薬品性に優れている。このため、ポリアミドは、自動車用途、電気及び電子用途、産業機械用途、工業材料用途、日用品及び家庭用品等の各種部品材料として広く用いられている。
【0003】
さらに、ポリアミド樹脂は、耐薬品性や耐熱性が要求されるポリアミド系樹脂発泡成形体として用いることもできる。例えば特許文献1には、ビーズ発泡法において二次発泡により高発泡倍率の発泡成型品を成型するのに適したポリアミド発泡粒子及び該ポリアミド発泡粒子からなる発泡成形体が開示されている。
【0004】
ここで、PA6のような一般的なポリアミド樹脂は、融点が高く、結晶性の大きな樹脂であるため、発泡性成形体を得るためには、高温での加熱を要し、多くの時間や熱エネルギーを必要とする、という課題があった。
また、一般的なポリアミド樹脂は、融点付近で粘弾性が急激に低下することから、独立気泡を維持しながら、高い発泡倍率を実現することが困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-105879号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そのため、本発明は、従来よりも低い発泡温度を有し、発泡性及び均一性に優れたポリアミド系樹脂発泡粒子、及び、ポリアミド系樹脂発泡粒子を用いて形成された、軽量性に優れたポリアミド系樹脂発泡成形体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明者らが鋭意検討した結果、特定のポリアミド樹脂を用いることによって、吸水時の、示差走査熱量計を用いて昇温速度10℃/分の条件で30℃から280℃まで昇温した際のDSC曲線における、ポリアミドの結晶融解に由来する吸熱ピークが複数となり、ピーク温度が広くなり、それに伴って、ポリアミド系樹脂の融点や発泡温度を低くすることができること、さらに、上述の吸熱ピークの温度範囲が広くなるため、発泡倍率についても向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、以下の通りである。
(1)ポリアミド樹脂を含むポリアミド系樹脂発泡粒子であって、
乾燥時の、示差走査熱量計を用いて昇温速度10℃/分の条件で30℃から280℃まで昇温した際のDSC曲線における、ポリアミドの結晶融解に由来する吸熱ピークが1つであり、
25℃で24時間水中に浸漬した、吸水時の、示差走査熱量計を用いて昇温速度10℃/分の条件で30℃から280℃まで昇温した際のDSC曲線における、ポリアミドの結晶融解に由来する吸熱ピークが2つ以上である
ことを特徴とする、ポリアミド系樹脂発泡粒子。
(2)非晶性ポリアミドを5~40質量%含むことを特徴とする、(1)に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
(3)前記非晶性ポリアミドが、ポリアミド6Iであることを特徴とする、請求項(2)に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
(4)前記ポリアミドは、2種類以上のポリアミドがアロイ化したものであることを特徴とする、(1)~(3)のいずれかに記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
(5)前記ポリアミドは、3種類以上のポリアミドがアロイ化したものであることを特徴とする、(4)に記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
(6)前記吸水時のポリアミド系樹脂発泡粒子の、示差走査熱量計を用いて昇温速度10℃/分の条件で30℃から280℃まで昇温した際のDSC曲線における、ポリアミドの結晶融解に由来する吸熱ピークの幅が、
30
℃以上であることを特徴とする、(1)~(3)のいずれかに記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
(7)前記吸水時のポリアミド系樹脂発泡粒子の、溶融開始温度が、125℃以下であることを特徴とする、(1)~(3)のいずれかに記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
(8)独立気泡率が、80%以上であることを特徴とする、(1)~(3)のいずれかに記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
(9)気泡径の変動係数が15%以下であることを特徴とする、(1)~(3)のいずれかに記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
(10)真球度が、1.2以下であることを特徴とする、(1)~(3)のいずれかに記載のポリアミド系樹脂発泡粒子。
(11)(1)~(3)のいずれかに記載のポリアミド系樹脂発泡粒子から形成されたことを特徴とする、ポリアミド系樹脂発泡成形体。
(12)ビーズ密度が500g/L以下であることを特徴とする、(11)に記載のポリアミド系樹脂発泡成形体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、従来よりも低い発泡温度を有し、発泡性及び均一性に優れたポリアミド系樹脂発泡粒子、及び、ポリアミド系樹脂発泡粒子を用いて形成された、軽量性に優れたポリアミド系樹脂発泡成形体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
DSC曲線におけるポリアミドの結晶融解に由来する吸熱ピークを模式的に示した図であって、(a)は従来のポリアミド系樹脂発泡粒子の吸熱ピークを示したものであり、(b)は本実施形態のポリアミド系樹脂発泡粒子の吸水時の吸熱ピークを示したものである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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