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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025070215
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180371
出願日
2023-10-19
発明の名称
ポリアセタール樹脂組成物
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08L
59/00 20060101AFI20250424BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】本発明の目的は、製造時、成形加工時、及び樹脂製品からのホルムアルデヒドガスを抑制でき、また成形加工時にモールドデポジットが発生せず、また樹脂製品からの添加剤のブリードアウトが発生しないポリアセタール樹脂組成物を提供することにある。
【解決手段】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、以下の式(1)で表される構造を少なくとも1つ有する化合物、及びポリアセタール樹脂を含むことを特徴としている。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025070215000014.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">46</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">169</com:WidthMeasure> </com:Image> (式(1)中、*1~*4は結合手を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
以下の式(1)で表される構造を少なくとも1つ有する化合物、及びポリアセタール樹脂を含む、ポリアセタール樹脂組成物。
TIFF
2025070215000011.tif
43
165
(式(1)中、*1~*4は結合手を表す。)
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記ポリアセタール樹脂100gに対して前記化合物を0.01~100mmol含む、請求項1に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項3】
前記化合物が、
前記化合物に含まれる前記構造の一部又はすべてが、
前記構造中の前記*1~*4のいずれか二つが直接又は連結部を介して結合して環構造を形成している、
請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項4】
前記化合物が、
前記化合物に含まれる前記構造の一部又はすべてが、
前記構造中の前記*3と前記*4とが直接又は連結部を介して結合して環構造を形成し、前記連結部が置換されていてもよいアルキレン基又はヘテロアルキレン基である、
請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項5】
前記化合物が、
前記化合物に含まれる前記構造の一部又はすべてが、
前記構造中の前記*3と前記*4とが直接又は連結部を介して結合して環構造を形成し、前記連結部が置換されていてもよいアルキレン基又はヘテロアルキレン基であり、前記構造中の前記*1と前記*2の少なくとも1つが水素原子である、
請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項6】
前記化合物が、
前記構造を1つ有し、
前記*1及び前記*2がそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基又はエステル基であり、
前記*3が水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、チオアルキル基、エーテル基又はアルコキシ基であり、
前記*4が水素原子、アルキル基、チオアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アミノ基、アミノアルキル基、エーテル基又はアルコキシ基である、
請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項7】
前記構造の前記*1及び前記*2の少なくとも1つが水素原子である、請求項6に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項8】
前記化合物が、
2つ以上の前記構造を有し、異なる前記構造中の*1~*4のいずれかが直接又は連結部を介して結合している、請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項9】
前記化合物が、
2つ以上の前記構造を有し、異なる前記構造中の前記*4が互いに連結部を介して結合し、前記連結部が、置換されていてもよいエーテル基、チオエーテル基、エステル基及びアルキレン基からなる群から選択される少なくとも1つからなる構造である、
請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
【請求項10】
前記化合物が、
2つ以上の前記構造を有し、異なる前記構造中の前記*4が互いに連結部を介して結合し、前記連結部が、置換されていてもよいエーテル基、チオエーテル基、エステル基及びアルキレン基からなる群から選択される少なくとも1つからなる構造であり、
前記*1及び*2がそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基又はエステル基の官能基であり、
前記*3が水素原子、置換されていてもよいアルキル基、ハロゲン化アルキル基、チオアルキル基又はアルコキシ基の官能基である、
請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリアセタール樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリアセタール樹脂は剛性、強度、靭性、摺動性及びクリープ性に優れた材料である。ポリアセタール樹脂の用途は、自動車部品、電気・電子部品及び工業部品などの各種機構部品用樹脂材料として、広範囲に亘っている。
【0003】
ポリアセタール樹脂は分解するとホルムアルデヒドを生じる。特に製造時や成形加工時において熱分解によりホルムアルデヒドガスが生じ労働環境を悪化させること、樹脂製品からホルムアルデヒドガスが生じることにより室内環境を悪化させることが懸念される。
【0004】
ポリアセタール樹脂からのホルムアルデヒドの発生を抑制する方法として、ホルムアルデヒド反応性物質を添加する方法が知られている。ポリアセタール樹脂は酸やアルカリなどの作用によって容易に分解するため、ポリアセタール樹脂を分解させることなくホルムアルデヒド放出を抑制する効果を有するホルムアルデヒド捕捉剤が求められている。
【0005】
また、ポリアセタール樹脂は非常に結晶性が高いため他の物質と混ざりにくい。ポリアセタール樹脂の性能を長期間安定させるためには、ポリアセタール樹脂となじみが良く、使用環境においてブリードアウトや凝集をしない添加剤を選定することが重要である。
【0006】
例えば従来知られているヒドラジド、グアナミン、ウレア、アミドなどのホルムアルデヒド反応性物質は多量に添加すると、成形加工時にモールドデポジットが発生したり、高温多湿下でブリードアウトしたりすることがあり、ホルムアルデヒドの発生を十分に抑制できない場合があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、製造時、成形加工時、及び樹脂製品からのホルムアルデヒドガスを抑制でき、また成形加工時にモールドデポジットが発生せず、また樹脂製品からの添加剤のブリードアウトが発生しないポリアセタール樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明者らが鋭意検討した結果、本発明者らは、ポリアセタール樹脂に下記式(1)で表される構造を有する化合物を添加すると、ポリアセタール樹脂から発生したホルムアルデヒドをよく捕捉し、製造時、成形加工時、及び樹脂製品からのホルムアルデヒドガス発生量を低減でき、上記構造を有する化合物はポリアセタール樹脂とのなじみが良く、モールドデポジットやブリードアウトとなりにくいことを見い出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
【0009】
[1]
以下の式(1)で表される構造を少なくとも1つ有する化合物、及びポリアセタール樹脂を含む、ポリアセタール樹脂組成物。
TIFF
2025070215000001.tif
45
164
(式(1)中、*1~*4は結合手を表す。)
[2]
前記ポリアセタール樹脂100gに対して前記化合物を0.01~100mmol含む、[1]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[3]
前記化合物が、
前記化合物に含まれる前記構造の一部又はすべてが、
前記構造中の前記*1~*4のいずれか二つが直接又は連結部を介して結合して環構造を形成している、
[1]又は[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[4]
前記化合物が、
前記化合物に含まれる前記構造の一部又はすべてが、
前記構造中の前記*3と前記*4とが直接又は連結部を介して結合して環構造を形成し、前記連結部が置換されていてもよいアルキレン基又はヘテロアルキレン基である、
[1]又は[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[5]
前記化合物が、
前記化合物に含まれる前記構造の一部又はすべてが、
前記構造中の前記*3と前記*4とが直接又は連結部を介して結合して環構造を形成し、前記連結部が置換されていてもよいアルキレン基又はヘテロアルキレン基であり、前記構造中の前記*1と前記*2の少なくとも1つが水素原子である、
[1]又は[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[6]
前記化合物が、
前記構造を1つ有し、
前記*1及び前記*2がそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基又はエステル基であり、
前記*3が水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、チオアルキル基、エーテル基又はアルコキシ基であり、
前記*4が水素原子、アルキル基、チオアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アミノ基、アミノアルキル基、エーテル基又はアルコキシ基である、
請求項1又は2に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[7]
前記構造の前記*1及び前記*2の少なくとも1つが水素原子である、[6]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[8]
前記化合物が、
2つ以上の前記構造を有し、異なる前記構造中の*1~*4のいずれかが直接又は連結部を介して結合している、[1]又は[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物
[9]
前記化合物が、
2つ以上の前記構造を有し、異なる前記構造中の前記*4が互いに連結部を介して結合し、前記連結部が、置換されていてもよいエーテル基、チオエーテル基、エステル基及びアルキレン基からなる群から選択される少なくとも1つからなる構造である、
[1]又は[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[10]
前記化合物が、
2つ以上の前記構造を有し、異なる前記構造中の前記*4が互いに連結部を介して結合し、前記連結部が、置換されていてもよいエーテル基、チオエーテル基、エステル基及びアルキレン基からなる群から選択される少なくとも1つからなる構造であり、
前記*1及び*2がそれぞれ独立して水素原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリール基又はエステル基の官能基であり、
前記*3が水素原子、置換されていてもよいアルキル基、ハロゲン化アルキル基、チオアルキル基又はアルコキシ基の官能基
である、[1]又は[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[11]
前記化合物が、前記化合物中に含まれる全ての前記構造が式(1)中の窒素原子とカルボニル基のアルファ位の炭素原子とが6員の芳香族環を構成する化合物である場合を除く、[1]又は[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[12]
前記化合物がウラシルである場合を除く、[1]又は[2]に記載のポリアセタール樹脂組成物。
[13]
以下の式(1)で表される構造を少なくとも1つ有する化合物とポリアセタール樹脂とを混合することを含む、ポリアセタール樹脂からのホルムアルデヒド放出を抑制する方法。
TIFF
2025070215000002.tif
47
164
(式(1)中、*1~*4は結合手を表す。)
【発明の効果】
【0010】
本発明のポリアセタール樹脂組成物は、上記構成を有するため、製造時等のホルムアルデヒドガスを抑制でき、また成形加工時にモールドデポジットが発生せず、また樹脂製品からの添加剤のブリードアウトが発生しない。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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