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公開番号
2025093244
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-23
出願番号
2023208868
出願日
2023-12-11
発明の名称
ポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法、及びポリオキシメチレン樹脂組成物
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
2/32 20060101AFI20250616BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ホルムアルデヒドの発生を抑制できるポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法、及びポリオキシメチレンホモポリマー樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】少なくともエステル化剤、エステル化触媒、及び炭化水素系溶媒を用いるエステル化工程を含み、前記エステル化工程での前記エステル化触媒であるカルボン酸のアルカリ金属塩の添加量が、前記エステル化剤と前記炭化水素系溶媒の合計質量に対して250~500質量ppmである、ポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくともエステル化剤、エステル化触媒、及び炭化水素系溶媒を用いる、ポリオキシメチレンホモポリマーのエステル化工程を含み、
前記エステル化工程での前記エステル化触媒であるカルボン酸のアルカリ金属塩の添加量が、前記エステル化剤と前記炭化水素系溶媒の合計質量に対して250~500質量ppmである、ポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
前記エステル化触媒である前記カルボン酸のアルカリ金属塩が酢酸カリウムである、請求項1に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法。
【請求項3】
前記エステル化剤に対する前記炭化水素系溶媒の質量比が1.1~2.0である、請求項1に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法。
【請求項4】
前記エステル化工程にて、前記エステル化触媒を水溶液の状態で添加し、水溶液中のエステル化触媒濃度が30~70質量%である、請求項1に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法。
【請求項5】
ポリオキシメチレン樹脂組成物であって、
(a)アセトキシ末端を有するポリオキシメチレンホモポリマーと、
(b)カリウムと、を含み、
ポリオキシメチレン樹脂組成物全体の質量に対して、(b)カリウムを0.1~2.3質量ppm含む、ポリオキシメチレン樹脂組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法、及びポリオキシメチレン樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリオキシメチレンは優れた機械物性や成形加工性、摺動性を有することから、電気・電子材料分野、自動車分野、各種工業材料分野等幅広い分野で用いられているエンジニアリングプラスチックである。ポリオキシメチレンは一般に熱、光、酸素、酸及びアルカリ等の作用により分解してホルムアルデヒドを生じさせ、室内環境を悪化させることが懸念される。ポリオキシメチレンのうち、ポリオキシメチレンホモポリマーは、ポリオキシメチレンコポリマーと比べて機械特性に優れギア部品等に採用されるものの、分解しやすい点が難点であり、ポリオキシメチレンホモポリマーの分解を抑制する技術が求められている。
重合により得られた粗ポリオキシメチレンホモポリマーは、末端基が熱的に不安定であり、容易に解重合してホルムアルデヒドを発生させる。そのため、この不安定末端基を、エステル化剤と反応させることによって封鎖し、安定化処理する方法が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭48-4108号公報
特許第6076096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2に開示されている内容では、昨今の自動車部品等に求められる環境規制強化に十分に対応しきれないのが実情であり、従来よりもさらにホルムアルデヒドの発生を抑制するポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法が求められている。
【0005】
そこで本発明は、ホルムアルデヒドの発生を抑制できるポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法、及びポリオキシメチレンホモポリマー樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
エステル化による粗ポリオキシメチレンホモポリマーの末端基の安定化処理は、粗ポリオキシメチレンホモポリマー、エステル化剤、エステル化触媒、及び不活性溶剤である炭化水素系溶媒を末端安定化反応機にそれぞれ投入し、反応させることによって行う。エステル化触媒には通常、カルボン酸のアルカリ金属塩を使用するが、当該触媒がポリオキシメチレン樹脂組成物中に残存すると熱安定性に悪影響を及ぼすため、従来これらの添加量は少量である方が良いとされていた。本発明者らが上記課題に対して鋭意検討を行なった結果、末端安定化触媒を従来よりも多量に添加することで、触媒残渣による悪影響よりも末端安定化反応の進行による安定化が勝り、総じてポリオキシメチレン樹脂組成物の熱安定性が向上することでホルムアルデヒドの発生を抑制できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は以下の通りである。
【0008】
[1]
少なくともエステル化剤、エステル化触媒、及び炭化水素系溶媒を用いる、ポリオキシメチレンホモポリマーのエステル化工程を含み、
前記エステル化工程での前記エステル化触媒であるカルボン酸のアルカリ金属塩の添加量が、前記エステル化剤と前記炭化水素系溶媒の合計質量に対して250~500質量ppmである、ポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法。
【0009】
[2]
前記エステル化触媒である前記カルボン酸のアルカリ金属塩が酢酸カリウムである、[1]に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法。
【0010】
[3]
前記エステル化剤に対する前記炭化水素系溶媒の質量比が1.1~2.0である、[1]又は[2]に記載のポリオキシメチレン樹脂組成物の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
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