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公開番号
2025111844
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2025081859,2023571010
出願日
2025-05-15,2022-12-26
発明の名称
エアバッグ
出願人
旭化成株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60R
21/2338 20110101AFI20250723BHJP(車両一般)
要約
【課題】対向する基布パネル同士が、所定の厚さを維持するための幅広のテザー布を縫合させてなるエアバッグにおいて縫製部の破れを低減したエアバッグの提供。
【解決手段】本発明のエアバッグは、該基布パネルと該テザー布との縫合が、テザー布の幅方向に延伸する仮想ラインに沿って複数個離散して並んだ直線状の縫合を含み、かつ、該直線状の縫合の端部が、該仮想ラインから該テザー布の縫代端に向かって所定角度及び所定長をもって屈曲している屈曲部を有するか、又は該基布パネルと該テザー布との縫合が、該テザー布の縫代端の反対側に凸となる複数個の曲線の縫合を含み、かつ、該複数個の曲線の縫合の頂点がテザー布の幅方向に延伸する仮想ライン上にあることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
一対の基布パネルが外周縁で縫合された袋体と、該袋体の膨張時に該一対の基布パネルの間の距離を規制できるように、該袋体の内部で該一対の基布パネルそれぞれに縫合された所定幅のテザー布とを有するエアバッグにおいて、
該基布パネルと該テザー布との縫合が、テザー布の幅方向に延伸する仮想ラインに沿って複数個離散して並んだ直線状の縫合を含み、かつ、該直線状の縫合の端部が、該仮想ラインから該テザー布の縫代端に向かって所定角度及び所定長をもって屈曲している屈曲部を有することを特徴とするエアバッグ。
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【請求項2】
前記テザー布の所定幅が50mm以上500mm以下である、請求項1に記載のエアバッグ。
【請求項3】
前記直線状の縫合の長さが5mm以上100mm以下である、請求項1又は2に記載のエアバッグ。
【請求項4】
前記仮想ラインに沿って並んだ直線状の縫合の間隔が、5mm以上50mm以下である、請求項1又は2に記載のエアバッグ。
【請求項5】
前記直線状の縫合の長さに対する、前記直線状の縫合の間隔の割合である(直線状の縫合の間隔/直線状の縫合の長さ)が、0.2以上1.5以下である、請求項1又は2に記載のエアバッグ。
【請求項6】
前記直線状の縫合の端部の屈曲角度が60°以上120°以下である、請求項1又は2に記載のエアバッグ。
【請求項7】
前記直線状の縫合の端部の屈曲部の長さが3mm以上50mm以下である、請求項1~6のいずれか1項に記載のエアバッグ。
【請求項8】
前記仮想ラインに沿って複数個離散して並んだ直線状の縫合が、仮想ラインの長さ10cm当たり2個以上20個以下で存在する、請求項1又は2に記載のエアバッグ。
【請求項9】
前記直線状の縫合は、その一辺を前記仮想ラインと共有する多角形若しくは半円又はそれらの一部である、請求項1又は2に記載のエアバッグ。
【請求項10】
前記直線状の縫合は、それぞれ異なる縫合の一部である、請求項1又は2に記載のエアバッグ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるエアバッグ装置に使用されるエアバッグに関する。より詳しくは、対向する基布パネル同士が、膨張時、所定の厚さを維持するための幅広のテザー布を縫合させてなるエアバッグにおいて縫製部の破れを低減したエアバッグに関する。
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【0002】
本発明は、車両に搭載されるエアバッグ装置に使用されるエアバッグに関する。より詳しくは、対向する基布パネル同士が、膨張時、所定の厚さを維持するための幅広のテザー布を縫合させてなるエアバッグにおいて縫製部の破れを低減したエアバッグに関する。
【背景技術】
【0003】
従来、車両に搭載されるエアバッグ装置のエアバッグとしては、膨張完了時の厚さを規定する場合、対向するパネル相互を連結するテザーが、対向するパネル間の距離を決めるように構成されていた。以下の特許文献1は、歩行者用エアバッグであり、対向パネル相互の間のテザーは、車幅の2分の1から3分の1ほどの長さに至る幅広のテザーである。テザーによって車両の広いフードカバー(ボンネット)を広く覆うエアバッグの膨張展開構造を支える形態となっている。
しかしながら、特許文献1には、パネルとテザー(分割体(テザーの継ぎ合わせからなる)との間の縫合が具体的にどのようなものであるかは、記載されておらず、ましてや縫合の強度については記載されていない。
【0004】
以下の特許文献2には、バッグの慣性質量が小さく、かつ、部品点数の削減と製造コストの低減も可能なエアバッグ装置のバッグ構造を提供すべく、ガス流入開口が形成されたガス流入開口側半部21aと衝合側半部21bとを縫合とを縫合してバッグ21を形成し、このバッグ21の内部に一端が前記ガス流入開口側半部21aに係止し他端が前記衝合側半部21b内目に縫着する布製に紐体23(テザーに相当する)を配置し、この紐体23で膨張展開時のバッグ21形状を規制するエアバッグ装置において、前記紐体23を横糸あるいは縦糸の延在方向が紐体23の長手方向に対し斜めになるように配置(バイアス配置)するとともに、この紐体23の上記他端を前記衝合側半部21b内面へ幅方向両側にそれぞれ所定幅の非縫着部分δを設定して縫着したものが開示されている。特許文献2には、テザーの全幅を越えた部分で試験片に縫合されたもの、テザーの全幅と略等しい部分で縫合されたものが、テザーの両側に所定幅の非縫着部分を設定して縫着されたものよりも、破断し易いものであったと記載されている(同書表1参照)。また、特許文献2には、縫着部が略矩形状を成し、端部両角にC面取り(角度α)を施し、面積が長手方向に漸増すること、略楕円形状に縫合し、長手方向両端の面積を穏やかに変化させることにより、バッグの膨張展開時にテザーに衝撃的な力が作用しても、縫製部に応力集中挙動が発生することがなく、剥離等の不都合が防止できることが記載されている(同書図4b、図5、図6参照)。運転席用エアバッグであり、細い紐状のテザーが、膨張展開構造を規定している。
しかしながら、特許文献2に記載されたテザーは、全体幅が比較例狭いものであり、パネルとテザーは連続した1つの縫合により連結されている。
【0005】
以下の特許文献3には、車両特に自動車両内の乗客のための衝突保護装置に関するもので、クッション又はカバープレート、エアバッグ、固定用構成要素、電子又は機械装置及び気体発生器から成っており、エアバッグは被覆された又は被覆されていない織物と、火炎防止装置が取り付けられていてもよい気体入口開口を有する株(2)と上部(1)と、一層又は多層の安全止めバンド(テザーに相当する)(3)から成っており、安全止めバンドの端部は、上部、下部、他の構成要素又はそれらの1つ以上と共に、安全止めバンドの端部内部に略円形又は長方形の縫い目(4)により、固着されているものが開示されている(同書図1~4参照)。特許文献3には、負荷の場合には、その結果生じる力が十分安全に安全止めバンドの形状と接続点を経て、接続構成要素(上部と下部)に伝達されなければならず、あまり急激に力を伝達すると、接続部と同様構成要素にも破損の危険生じること、安全止めバンドに力を加えると、特に強い力が方向X(力に面した側)に生じ、一方、方向Y(力に面していない側)では(同書図1参照)力が作用せず最も小さいこと、それゆえ、応力下の安全止めバンドに関して力を消失するような縫製の有用な形状として、ほぼ長円形状になっているがその力に面した側は力がかかっていない側よりも形状が丸くなっている閉鎖二重縫製、縫い目系の全体が衝撃に面した側に設けられている閉鎖円形の単一縫製、力が加わらない側で開放されている二重縫い目が提案されている(同書図2a、図2b、図3参照)。運転席用エアバッグであり、細い紐状のテザーが、膨張展開構造を規定している。
しかしながら、特許文献3に記載されたテザーは、全体幅が比較的狭いものであり、パネルとテザーは連続した1つの縫合により連結されている。
【0006】
従来、車両に搭載されるエアバッグ装置のエアバッグとしては、膨張完了時の厚さを規定する場合、対向するパネル相互を連結するテザーが、対向するパネル間の距離を決めるように構成されていた。
【0007】
以下の特許文献1は、歩行者用エアバッグであり、対向パネル相互の間のテザーは、車幅の2分の1から3分の1ほどの長さに至る幅広のテザーである。テザーによって車両の広いフードカバー(ボンネット)を広く覆うエアバッグの膨張展開構造を支える形態となっている。
しかしながら、特許文献1には、パネルとテザー(分割体の継ぎ合わせからなる)との間の縫合が具体的にどのようなものであるかは、記載されておらず、ましてや縫合の強度については記載されていない。
【0008】
以下の特許文献2には、バッグの慣性質量が小さく、かつ、部品点数の削減と製造コストの低減も可能なエアバッグ装置のバッグ構造を提供すべく、ガス流入開口が形成されたガス流入開口側半部21aと衝合側半部21bとを縫合とを縫合してバッグ21を形成し、このバッグ21の内部に一端が前記ガス流入開口側半部21aに係止し他端が前記衝合側半部21b内目に縫着する布製に紐体23(テザーに相当する)を配置し、この紐体23で膨張展開時のバッグ21形状を規制するエアバッグ装置において、前記紐体23を横糸あるいは縦糸の延在方向が紐体23の長手方向に対し斜めになるように配置(バイアス配置)するとともに、この紐体23の上記他端を前記衝合側半部21b内面へ幅方向両側にそれぞれ所定幅の非縫着部分δを設定して縫着したものが開示されている。特許文献2には、テザーの全幅を越えた部分で試験片に縫合されたともの、テザーの全幅と略等しい部分で縫合されたものが、テザーの両側に所定幅の非縫着部分を設定して縫着されたものよりも、破断し易いものであったと記載されている(同書表1参照)。また、特許文献2には、縫着部が略矩形状を成し、端部両角にC面取り(角度α)を施し、面積が長手方向に漸増すること、略楕円形状に縫合し、長手方向両端の面積を穏やかに変化させることにより、バッグの膨張展開時にテザーに衝撃的な力が作用しても、縫製部に応力集中挙動が発生することがなく、剥離等の不都合が防止できることが記載されている(同書図4b、図5、図6参照)。運転席用エアバッグであり、細い紐状のテザーが、膨張展開構造を規定している。テザーの縫合には、略楕円形状などの幾何的縫合線が提案されている。
しかしながら、特許文献2に記載されたテザーは、全体幅が比較例狭いものであり、パネルとテザーは連続した1つの縫合により連結されている。
【0009】
以下の特許文献3には、車両特に自動車両内の乗客のための衝突保護装置に関するもので、クッション又はカバープレート、エアバッグ、固定用構成要素、電子又は機械装置及び気体発生器から成っており、エアバッグは被覆された又は被覆されていない織物と、火炎防止装置が取り付けられていてもよい気体入口開口を有する株(2)と上部(1)と、一層又は多層の安全止めバンド(テザーに相当する)(3)から成っており、安全止めバンドの端部は、上部、下部、他の構成要素又はそれらの1つ以上と共に、安全止めバンドの端部内部に略円形又は長方形の縫い目(4)により、固着されているものが開示されている(同書図1~4参照)。特許文献3には、負荷の場合には、その結果生じる力が十分安全に安全止めバンドの形状と接続点を経て、接続構成要素(上部と下部)に伝達されなければならず、あまり急激に力を伝達すると、接続部と同様構成要素にも破損の危険生じること、安全止めバンドに力を加えると、特に強い力が方向X(力に面した側)に生じ、一方、方向Y(力に面していない側)では(同書図1参照)力が作用せず最も小さいこと、それゆえ、応力下の安全止めバンドに関して力を消失するような縫製の有用な形状として、ほぼ長円形状になっているがその力に面した側は力がかかっていない側よりも形状が丸くなっている閉鎖二重縫製、縫い目系の全体が衝撃に面した側に設けられている閉鎖円形の単一縫製、力が加わらない側で開放されている二重縫い目が提案されている(同書図2a、図2b、図3参照)。運転席用エアバッグであり、細い紐状のテザーが、膨張展開構造を規定している。テザーの縫合には、略楕円形状などの幾何的縫合線を用い、テザーも縫合線なりに湾曲した形状となることが提案されている。
しかしながら、特許文献3に記載されたテザーは、全体幅が比較的狭いものであり、パネルとテザーは連続した1つの縫合により連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2019-172170号公報
実開平05-046615号公報
特表平11-501269号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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