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公開番号2025097855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-01
出願番号2023214314
出願日2023-12-19
発明の名称ゴムアウトソールを有する靴
出願人旭化成株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類A43B 13/18 20060101AFI20250624BHJP(履物)
要約【課題】着用者の様々な動作に応じた適切な変形による動作し易さを示し、且つ耐久性にも優れる靴を提供する。
【解決手段】一態様において、アウトソールと、アッパーとを備える靴であって、前記アウトソールが、下記式:2.5MPa<M100a<10MPa 1.1≦M100a/M100b<3.0 (式中、M100a及びM100bは、それぞれ、アウトソール長さ方向及びアウトソール幅方向の、引張試験におけるひずみ100%における応力である。)を満たす異方性ゴム部材を有する、靴が提供される。
【選択図】図4A
特許請求の範囲【請求項1】
アウトソールと、アッパーとを備える靴であって、
前記アウトソールが、下記式:
2.5MPa<M100a<10MPa
1.1≦M100a/M100b<3.0
(式中、M100a及びM100bは、それぞれ、アウトソール長さ方向及びアウトソール幅方向の、引張試験におけるひずみ100%における応力である。)
を満たす異方性ゴム部材を有する、靴。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記異方性ゴム部材が、少なくとも前足部に存在する、請求項1に記載の靴。
【請求項3】
前記異方性ゴム部材が、少なくとも前足部と中足部とに存在する、請求項2に記載の靴。
【請求項4】
前記異方性ゴム部材が、前足部と中足部とに亘って延びている、請求項3に記載の靴。
【請求項5】
シャンクを備える、請求項1又は2に記載の靴。
【請求項6】
前記シャンクが、前記アウトソールの一部として前記アウトソールの中足部に存在し、
前記異方性ゴム部材が、前記シャンクに接している、請求項5に記載の靴。
【請求項7】
前記靴が、ミッドソールを更に備え、
前記シャンクが、前記アウトソールと前記ミッドソールとの間に配置されている、請求項5に記載の靴。
【請求項8】
前記異方性ゴム部材が、前記アウトソールの露出面において凹凸パターンを有する、請求項1又は2に記載の靴。
【請求項9】
前記異方性ゴム部材が、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、及び天然ゴムからなる群から選択される1種以上を含む、請求項1又は2に記載の靴。
【請求項10】
前記異方性ゴム部材が、セルロースナノファイバーを更に含む、請求項1又は2に記載の靴。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴムアウトソールを有する靴に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、靴のアウトソールには、クッション性、耐摩耗性、グリップ性等の観点から、ゴム成形体が広く利用されている。また、これらの特性を更に向上する目的で、ゴム成形体中にフィラーを含有させることも広く行われている。近年、環境問題への意識の高まりから、ゴム成形体に含有させるフィラーとして、低比重且つ再生可能な材料であるセルロースの利用が検討されている。中でも、セルロースナノファイバーは、各種ゴムと組合せてゴム成形体を構成した際の当該ゴム成形体に与える使用量当たりの物性向上効果が良好であることから、ゴム成形体用のフィラーとして有望である。
【0003】
特許文献1は、底面に複数の凸部が形成された耐滑性履物底であって、前記履物底が、ゴム(A)及びセルロース繊維(B)を含有するゴム組成物を加硫してなる非発泡ゴムからなり、セルロース繊維(B)の平均繊維径が2~1000nmであり、平均繊維長が0.1~1000μmであり、ゴム(A)100質量部に対するセルロース繊維(B)の含有量が0.05~35質量部であり、かつJISK6253に従ってタイプAデュロメータを用いて測定される前記非発泡ゴムの硬度が30~80である耐滑性履物底を記載する。
【0004】
特許文献2は、加硫された非発泡のゴムと、充填材と、セルロース繊維と、メルカプト系シランカップリング剤とを含有する靴底であって、JISK6264-2のウイリアムス摩耗試験B法により求めた摩耗量が470mm3/1000回転以下である靴底を記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-15149号公報
特開2021-122456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
靴の着用者の動作(歩行、走行等)に際し、靴のソールは屈曲するのが通常である。しかし、着用者の様々な動作に起因し、ソールに掛かる外力の方向及び大きさは様々である。このような動作時にソールが適切に変形して追随するためには、想定される外力の方向及び大きさに応じて所望程度の変形し易さを発現し得るソールが望まれる。加えて、ソールの材質には、長期間の着用に耐える高い耐久性も求められる。
【0007】
特許文献1及び2に記載される履物底は、セルロース繊維を使用していることで環境負荷の低減という利点を有し得る。しかし、これら技術では、着用者の様々な動作に応じた適切な変形による動作し易さを示し、且つ耐久性にも優れる靴は提供されていない。
本発明の一態様は、上記の課題を解決し、着用者の様々な動作に応じた適切な変形による動作し易さを示し、且つ耐久性にも優れる靴を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、以下の項目を包含する。
[項目1]
アウトソールと、アッパーとを備える靴であって、
前記アウトソールが、下記式:
2.5MPa<M100a<10MPa
1.1≦M100a/M100b<3.0
(式中、M100a及びM100bは、それぞれ、アウトソール長さ方向及びアウトソール幅方向の、引張試験におけるひずみ100%における応力である。)
を満たす異方性ゴム部材を有する、靴。
[項目2]
前記異方性ゴム部材が、少なくとも前足部に存在する、項目1に記載の靴。
[項目3]
前記異方性ゴム部材が、少なくとも前足部と中足部とに存在する、項目2に記載の靴。
[項目4]
前記異方性ゴム部材が、前足部と中足部とに亘って延びている、項目3に記載の靴。
[項目5]
シャンクを備える、項目1~4のいずれかに記載の靴。
[項目6]
前記シャンクが、前記アウトソールの一部として前記アウトソールの中足部に存在し、
前記異方性ゴム部材が、前記シャンクに接している、項目5に記載の靴。
[項目7]
前記靴が、ミッドソールを更に備え、
前記シャンクが、前記アウトソールと前記ミッドソールとの間に配置されている、項目5に記載の靴。
[項目8]
前記異方性ゴム部材が、前記アウトソールの露出面において凹凸パターンを有する、項目1~7のいずれかに記載の靴。
[項目9]
前記異方性ゴム部材が、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、及び天然ゴムからなる群から選択される1種以上を含む、項目1~8のいずれかに記載の靴。
[項目10]
前記異方性ゴム部材が、セルロースナノファイバーを更に含む、項目1~9のいずれかに記載の靴。
[項目11]
前記異方性ゴム部材が、中空フィラー不含有である、項目1~10のいずれかに記載の靴。
[項目12]
項目1~11のいずれかに記載の靴の製造方法であって、
前記異方性ゴム部材がセルロースナノファイバーを含み、
前記方法が、
セルロースナノファイバーと、第1のゴムとを含むマスターバッチを製造する工程、
前記マスターバッチと、第2のゴムとを混合して、ゴム組成物を得る工程、
前記ゴム組成物を硬化させて前記異方性ゴム部材を得る工程、及び
前記異方性ゴム部材を有するアウトソールと、アッパーとを備える靴を組み立てる工程、
を含む、方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、着用者の様々な動作に応じた適切な変形による動作し易さを示し、且つ耐久性にも優れる靴が提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一態様に係る靴の構成例を示す概略図である。
図2は、本発明の一態様に係る靴の構成例を示す概略図である。
図3は、図1及び図2に示す靴をアウトソール側からみた図である。
図4Aは、図1に示す靴のアウトソール表面(露出面)の一例を示す図である。
図4Bは、図1に示す靴のアウトソール表面(露出面)の一例を示す図である。
図5Aは、図2に示す靴のアウトソール表面(露出面)の一例を示す図である。
図5Bは、図2に示す靴のアウトソール表面(露出面)の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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